大聖堂に入ろう。
入口のドアノブは、ちょっと弱気なライオン像。
内部は奥行きが深く、粛然としたムードが漂う。
そして、差し込む外光が室内をきらめかせていた。
最初に目についたのは、三連の祭壇。
中央部には聖母子像。黄金色に輝いてまぶしいほどだ。
向かって右側にはこんな群像。東方三博士の礼拝だろうか。
そして左側。誕生したキリストを見守る風景かも。
こちらは皇帝の像にも見える。
壁面には非常にモダンなステンドグラスが取り付けられていた。ここも第二次世界大戦で大きな被害を受けたことから、新しいものに替えられたものだと推定される。
上方には立派なパイプオルガンが取り付けられていた。ちょっと聞いてみたかったなあ。
別の壁面には、キリストのゴルゴダの丘への道行きの光景が、何枚も飾られている。
こちらの群像には、制作当時に施された色彩がまだわりとはっきり残っていた。
これはどんな光景を表現したんだろうか。新しい作品のように思える。
全く予備知識なしに飛び込んだ場所なので、すっと通り過ぎただけで終わってしまった。