新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

マインツ⑧ 破壊された聖クリストフ教会が、そのまま戦争を記録する記念館に生まれ変わっていた

2019-11-11 | ドイツ・マインツ

 アウグスティナー通りをそのまま進むと、別の教会が見えてきた。ここは聖イグアス教会。ここもブラウンのファザードにいくつもの彫像が配置されている。

 玄関上部の彫刻群。繊細な細工に加えて愛らしい天使が3体。

 聖母像は少し体をひねらせた優美な姿勢を保っている。

 そして教会脇にはキリスト磔刑の彫刻群がある。教会に入る前に結構な作品を目にすることが出来る。

 中に入った。主祭壇付近は暗くなっており、そこに照明が当たって荘厳な感じだ。

 全体は白を基調としてすっきりとした雰囲気だ。

次に聖クリストフ教会に向かった。

 その途中、この通りでもいろいろなオブジェに出会った。ランデス美術館という建物の屋上には、空に向かって飛び立とうとしている金の馬がいる。

 その向かい側では、男がもう一人の男の足をつかんで持ち上げている。これって一体どういうこと?

 公園では、イルカが潮を吹きだしている。

 その向こうはライン川。周遊の観光船発着所になっている。

 そんな岸辺には白鳥の姿も。

 聖クリストフ教会に到着した。ここは9世紀に創建された歴史的な教会だったが、第二次世界大戦によって破壊された。その姿を記念碑として残しており、爆撃記録が収められている。

 記録によると、1945年5月8日の夜に爆撃があったようだ。

 その模様が、写真パネルによって展示されている。

 爆撃前の町並みを写した写真パネル。

 このような記録パネルがズラリと並んでいる。

 それが、全く屋根もないむき出しの空間に陳列されている。全く初めて見る陳列方法。ある意味当時を実感することが出来る方法かもしれない。

 外の壁面にはこんな手の造形が施されていた。なんか印象に残る教会跡だった。

 

 

 

コメント (4)
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