さあ、大仏殿。現在のものは1709年に再建されたものだが、創建時はもっと大きかったという。それでも木造建造物としては世界最大級の規模だ。
なにしろ大仏の大きさは15m。台座を含めると18mという巨大な像がすっぽりと収まっている建物だ。
見上げる顔の長さだけでも5m。頭にあるつぶつぶ渦巻いた髪の毛1つ1つが直径22cmあるという。創建時は966個のつぶつぶがあったというが、江戸時代の再建時に492個になった。
今でこそ黒光りする体だが、創建時には金色に輝いていたという。さぞかし凄かっただろうなあ。
東大寺ミュージアムの前に、実物大の両手のレプリカが置いてあった。これだと間近に眺められる。右手は施無畏印という形に開いている。この形は「恐れることはないよ」と伝える形だそうだ。
意識して造ったのかはわからないが、生命線なんかもあるように見える。
一方左手は、「願いを叶えてあげましょう」という与願印を表現しているという。
殿内には大仏以外の像もある。大仏の両脇にあるが、向かって左は虚空蔵菩薩。
右手には如意輪観音。
これらも結構大きな像だが、大仏が圧倒的すぎるので、脇侍の2体は全く目立たない感じだ。