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回向院から線路沿いに南に歩くと、三ノ輪の浄閑寺が見つかる。
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この寺の墓地の中央に大きな供養塔が建っている。
「新吉原総霊塔」。ここは江戸時代随一の花街・吉原と深い因縁を持った寺だ。
吉原の遊女は通常、3年半ほどの契約で雇われる。その後年季明けで解放されたり、身請けされたりすれば、吉原から出て行くが、中には借金を重ねたり病気になったりして、吉原で死亡することも多かった。
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身寄りのない遊女はどうなるのか。この浄閑寺に葬られることが多かった。それで、ここは「投込み寺」とも呼ばれた。特に、安政の大地震(1855年)では多数の遊女の遺体がここに運ばれたという。
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総霊塔には、その生涯を象徴するような言葉「生まれては苦界 死しては浄閑寺」が記されている。
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また、塔のすぐそばには永井荷風の碑があった。庶民の生活に深く根差した作品を描いた荷風は、ある対談で「自分の遺骸は粗末なかごに乗せて、雨の日の夕暮れに浄閑寺に送り込んでくれ」と語っていた。
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荷風は遊女たちの薄幸を悼んで、しばしばこの寺を訪れた。そうした荷風の心をくみ取ってか、この碑が総霊塔の正面に建てられたのはちょうど満4周年の命日(1965年4月30日)のことだった。
浄閑寺から南に進むと、樋口一葉に関連の深い土地が点在する。以前一葉の生涯を特集したので詳しくは触れないが、一通り歩いてみよう。
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まず、一葉の代表作「たけくらべ」に登場する千束稲荷神社には、一葉の肖像がある。
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少し歩くと一葉記念館。
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その向かいの小公園には「たけくらべ記念碑」があり、
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一葉が雑貨店を営んでいた旧居跡の説明版もある。
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鳳神社では大きなおかめの面が出迎えてくれる。
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ここの酉の市は有名だ。
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以前出かけた時には
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まさに江戸時代以来の熱気を感じることが出来た。
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芸能人の名前が多数書かれた提灯も掲げられていた。
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