陶板タイルの椅子を見て回っているうちに、ふと気づいたことがあった。タイルにいろいろな模様が描かれているのだ。 バラの花。
これはタンポポ?
こちらは菊の花みたい。
枯れた葉っぱ。
こちらは抽象化されたオタマジャクシにも見える。
たぶん何かの花びらなんだろうな。
かと思えば、水の中を泳ぎ回る虫のよう。
これらは、主としてガウディの助手であるジュジョールのアイデアと思われるが、こんな観察をしていると、一層愛着が湧いてきた。
さらに、この観察の途中でもう一種類別の細工が見つかってきた。「文字」だ!
「sos ulls」 ああ、彼女の
「oh maria」 おお マリア
これも「maria」 聖母マリアよ
「tota」 すべての
「tu somrius」 あなたの笑い
「lois」 ルイス
後で調べたところ、これらは聖書の「お告げの祈り」に基づいた文字であることが解った。ガウディとジュジョールの共同作業によるもので、マリアに捧げる心底からの祈りの言葉を断片として刻み込み、トータルで建築芸術を完成させようとした粋な試みだった。
やっぱり奥が深いなあ・・・。
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