本館の向かって右側にある東洋館は、朝鮮半島からインド、パキスタン、エジプトまで、アジア各地の作品がずらりと揃う。
特に中国美術のコレクションが豊富だ。
中国の人物と動物(?)。彩色された色彩がしっかり残っていて面白い。
中でも、最も古いという仏像を紹介しよう。「如来坐像」。パキスタン、ガンダーラクシャーナ朝のもので、2-3世紀に造られた。
衣のひだの表現が特徴的。ヘレニズムの影響を残すとともに、東西文化の交流によって生まれたガンダーラ美術の性格を物語っている。頭の後ろの光背には、左にインドラ(帝釈天)、右にブラフマー(梵天)が刻まれている。
こちらもガンダーラの仏像。端正な顔つきは神々しさが漂う。
対して、表慶館の奥にある法隆寺宝物館は谷口吉生の設計で、1999年に新装オープンした。
飛鳥時代の貴重な遺品である、高さ30cm前後の小さな胴仏57体がずらりと並んだ部屋は、まさに壮観だ。
キラキラと輝く仏様の姿は、横から見ても均整がとれ、今でも衰えない荘厳さを身につけている。
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