上野公園にある東京文化会館はクラシック音楽の殿堂。ここにある階段に惚れている。オレンジ色に塗られた階段が見事な螺旋を描きながら上昇し、
さらに、たたずまいを正して下降して行く。
光線の具合によって上昇時はオレンジ色に見える階段が、
下降時にはもっと濃く、朱色に変色する。
そんな、華麗な変身の美しさを備えた階段がめまいのように回転する様は、見事の一言。
前川国男の設計。前川は同じ上野にある国立西洋美術館、東京都美術館の設計も手掛けている。
これも同じ上野にある東京芸術大学美術館。ここには前身の東京美術学校時代からの収集作品に加えて、歴代卒業生たちの作品などが収蔵されている。芸大卒業生は、近代日本の芸術界を代表する人物が輩出しており、横山大観、小磯良平、佐伯祐三など枚挙にいとまがない。そんな大学の美術館にある階段。
とてもスタイリッシュ。放物線の軌道のような形に重なり合いながら上下動して行く。
天井には地球を連想させる青い円が輝いており、現代のインスタレーションのような空間が形成されている。
いつもコメント有難うございます。
ここの階段は吸い込まれるような螺旋の渦が魅力的で、見入ってしまいます。
ただ、意外(?)にも階段のある場所はコンサート会場とは離れたレストランへのルートにあるので、行き帰りともコンサートだけに直行してしまうと、この階段の存在に気付かないということもありそうです。