アウグスティナー通りをそのまま進むと、別の教会が見えてきた。ここは聖イグアス教会。ここもブラウンのファザードにいくつもの彫像が配置されている。
玄関上部の彫刻群。繊細な細工に加えて愛らしい天使が3体。
聖母像は少し体をひねらせた優美な姿勢を保っている。
そして教会脇にはキリスト磔刑の彫刻群がある。教会に入る前に結構な作品を目にすることが出来る。
中に入った。主祭壇付近は暗くなっており、そこに照明が当たって荘厳な感じだ。
全体は白を基調としてすっきりとした雰囲気だ。
次に聖クリストフ教会に向かった。
その途中、この通りでもいろいろなオブジェに出会った。ランデス美術館という建物の屋上には、空に向かって飛び立とうとしている金の馬がいる。
その向かい側では、男がもう一人の男の足をつかんで持ち上げている。これって一体どういうこと?
公園では、イルカが潮を吹きだしている。
その向こうはライン川。周遊の観光船発着所になっている。
そんな岸辺には白鳥の姿も。
聖クリストフ教会に到着した。ここは9世紀に創建された歴史的な教会だったが、第二次世界大戦によって破壊された。その姿を記念碑として残しており、爆撃記録が収められている。
記録によると、1945年5月8日の夜に爆撃があったようだ。
その模様が、写真パネルによって展示されている。
爆撃前の町並みを写した写真パネル。
このような記録パネルがズラリと並んでいる。
それが、全く屋根もないむき出しの空間に陳列されている。全く初めて見る陳列方法。ある意味当時を実感することが出来る方法かもしれない。
外の壁面にはこんな手の造形が施されていた。なんか印象に残る教会跡だった。
後世の人に伝えるため、保存しています。
一方日本は、東京大空襲でさえウヤムヤで、さらに知る人たちが高齢化してしまい、戦争の悲惨さが伝わりません。
これからの日本はどうなっていくんでしょうか。
この建物に入れることがすごいですね!
それだけ造りが頑丈だったということでしょうか?
少し広島を思い出してしまいました。
一度行ったことがあるだけですが…。
ドイツ、特にベルリンに行った時は、市内至る所に第二次世界大戦時のナチの行った破壊行動やその施設跡などがしっかり残され、しかもそれらの施設に無料で入ることが出来るようになっていました。
それらはドイツ国民にとっては「恥」なのに、負の歴史をしっかりと首都に刻み込んでおくという、その姿勢にむねを打たれました。
歴史をうやむやのままにしてしまうどこかの国、自国ファーストで地球環境に逆行して恥じないどこかの国とは大違いです。
建物そのものは石の外壁だけで、中は青天井でした。途中で風が吹き出して、ちょっと寒いくらいでしたが、それがまた戦時中の気分にさせる感じでした。
広島、長崎には今月後半にローマ法王が訪れることになりましたね。