新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

「イタリアの最も美しい村」登録のボーザへ向かうー途中の高原も天国! 

2017-10-14 | ボーザ・サルディーニャ


 サッサリを後にして、次は「イタリアの最も美しい村」に登録されている小さな村・ボーザに向けて出発した。
 
 サッサリからバスで約2時間、サルディーニャの内陸部を運転手のやや(相当に)乱暴な、でも確かな運転に揺られながら進んで行く。

 高度を上げるに従って、素晴らしい高原の風景が目の前に展開され始めた。なだらかな高低差の草原の上空に、抜けるような青空。

 ぽっかりと立つ木々の伸びやかさ。

 そしてどこまでも広い地平線。

 空が高い

 俵がゴロゴロ

 途中の町では、祭りの準備なのか馬に乗った人たちが広場に集まっていた。

 手前が日蔭になると、空の青が一層強調される。

 広い高原。すがすがしい気分だ。

 ようやく集落が見えてきた。色とりどりの住宅群、あれがボーザの町だ。広い高原の中腹に寄せ集められたように固まった街並み。

 少し近づいてきた。街並みの上には城跡があるのがわかる。

 目の前にボーザの町が。実にカラフルで、おもちゃ箱の世界のようだ。

 町に入ってきた。この道を進めば旧市街に入ってゆく。

 ここでバスを降りた。多分ホテルは旧市街の入り口付近、街を流れるテーモ川の手前のはず。

 川に架かるヴェッキオ橋(何とフィレンツェのあの有名なヴェッキオ橋と同じ名前)まで行ってしまい、引き返すと、ホテルの人らしい若い女性が、入り口から手を振っていた。

 到着予定時間を連絡しておいたのと、大きな荷物を持った東洋人が(多分東洋人はめったに見かけないはず)通り過ぎたので、気付いてくれたようだ。

 チェックインして部屋に案内された。部屋は階段が付いていて2階に寝室があるロフト式。ちょっと洒落た形式だ。

 でも、ホテル宿泊者の書き込みに「危険な階段がある」とあったのを思い出した。階段を上ってみると結構揺れる。酔ってふらつくと危険かも。

 窓から顔を出すと、街並みと城跡が真正面に見えた。

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サルディーニャ最大級の祭り「カバルカータサルダ」 アラカルト

2017-10-10 | サッサリ・サルディーニャ

 「カバルカータサルダ」最終回は、これまで紹介した以外のアラカルトを。
思えば、男性のアップはなかったので、まずは1枚。野性的、精悍な男性が多かったような。

 この男性もなかなか。

 パレードには馬ばかりではなくて、牛も登場した。

 大人に混じり、小さなギターを持った少年の演奏も観客を沸かせていた。

 ある町のパレードをサポートしていた係員。顔の“メイク”もチャーミング。

 観客の中にも美女があちこちに。

 パレードコースに入って撮影していた公認カメラマンたちも和気あいあい。

 この飾りはどんな意味があるのだろう?

 馬の背を覆う長いスカート。これも特別な衣装なのかも。

 この日の町は人、人、人。

 街頭にはいろんな土産物店が店開きしていた。

 とにかく島を挙げてのイベントだけに、市民全体でそれを楽しんでいる様子がひしひしと伝わってきた。私はこの後、昼からレストランでワインを頼んですっかり酔ってしまいました。

 さて、次はサルディーニャ中部の「イタリアで一番美しい村」に登録された町に向かいます。

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果物、スイーツ、魚。各地の特産品が町を練り歩くーーサッサリ

2017-10-06 | サッサリ・サルディーニャ
 この祭「カバルカータ・サルダ」のもう1つの特徴は、それぞれの町の特産物自慢競争。町ごとに持ち寄った特産品を掲げて行進し、食べ物は観衆に分け与えるサービスも行われる。

 海辺の町の特産は魚。

 マンマが手づかみでPRしていた。

 これは豆類を加工したスイーツかな。ざる一杯に盛られて観客に配布していた。

 こちらは小麦。衣装とのマッチングもピッタリ。

 少年が肩に担いでいるのは何の実だろうか。

 これはサクランボ。となりのおばあちゃんが「ちょうだい!」と叫んでもらっていたのに便乗して私も何粒か頂いた。すごく甘くておいしかった!

 ひょうたんを持ってきた町もあった。

 頭に乗っけていたのは大きなパンの一種。

 対してこちらの特産物は花のようだ。

 おいしそうな揚げ物。これはもらえなかった。

 グレープフルーツかな? 

 この町のお勧めはお菓子のようだった。これも残念ながらゲットできず。

 とはいえ、さまざまな特産品を美味しそうなにおいと共に見ることが出来て、これも楽しい企画だな、と思わせるものだった。
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パレードには怪物や仮面も登場ーーサッサリ

2017-10-03 | サッサリ・サルディーニャ
 このパレードの中には、華やかで美しいものだけではなくちょっと恐ろし気なものも登場する。

 長い角の生えた、野獣らしきものの一群が現れた。

 路上に火を焚いて、

 その周りを、叫び声を上げながら走り出した。狩猟場面の再現なのかも。

 外見は恐ろしそうだが、よく見るとこの人は可愛らしい少女!

 そのうち、一群は火の回りに立ち止まり、

 角の仮面を脱いで、地面に置き、立ち去って行った。

 また、しばらくすると別の仮面集団が現れた。
 観客の中の的を密かに狙って、

 その的をめがけて縄を投げ始めた。

 もちろん、縄はすぐほどくのだが、しばし観客たちも騒然となった。

 そんな中、実に愛らしい少年も縄投げに挑戦。この子には縄をかけてもらいたいという観客の声も飛んでいた。

 サルディーニャは、近代まであまり他地域との交流は活発ではなかった面もあり、それだけこの地方独得の風習がまだ残っているといわれる。

 こんな話もある。

 イタリアでは20世紀まで全国各地で悪性のマラリアが流行し、1つの町が滅びるほどの多くの犠牲者を出すことが何度もあった。

 しかし、ここサルディーニャだけは例外だった。というのは、この地域には特有の遺伝病「地中海性貧血」(タラセミア)が存在した。
 悩ましいことだったが、一方ではこの疾患が逆にマラリアには強い抵抗性を示す特質があり、結果的にはサルディーニャではマラリアの流行は抑えられた、という歴史がある。


 
 
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