極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ようこそ! ”どこでも未来ブログ" へ ④

2021年10月14日 | デジタル革命渦論



彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救っ
たと伝えられる "招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(
戦国時代の軍団編成の一種で、あらゆる武具を朱塗りにした部隊編の
こと)の兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ。
愛称「ひこにゃん


【男子厨房に立ちて「環境リスク」を考える ㊵ 】
ランチは気ぜわしく,酢飯御難のトッピングに済ませるが手軽で、これ
がやめられない。ならば、餡子屋事業、ボールフード屋(たこ焼き)、
餡かけ伽事業を考えてきた手前、ちらし寿司屋事業を思いつく。特殊
な歌舞伎弁当風のグリーンな枡目入り木質樹脂容器(リサイクル専用)
に多層箱型酢飯(のり層、牛蓋羊鳥魚肉そぼろ層、野菜シート層の酢
飯3選択とトッピング24選択(合計:3×24=72種類)から4升・9
升・16升(3種類)と四季スペシャルちらし寿司弁当を販売。リサイ
クル容器は、販売者有償引取制とし、ネット予約し、取り継ぎステイ
ション及び宅配(有料)の2方式で、容器は自己申告しポイント還元
制する(紛失防止に容器には商品ロットコードを振当て自動照合シス
テム導入)。






 

【ポストエネルギー革命序論 350: アフターコロナ時代 160】
現代社会のリスク、エネルギー以外も「分散時代」
 
環境リスク本位制時代を切り拓く

環境リスク本位制時代を切り開く



世界総全電力を賄える屋上型太陽光発電量 
10月5日、アイルランド国立大学コーク校の研究グループは、この問題
に取り組むべく、世界中の建物の屋上面積と日照について評価を行う。
報告書によると、地球上のほぼ全ての地表にあたる1億3000万キロ平方
メートルの土地と、3億軒の建物のデータを統合するプログラムを構
築➲陸上に存在する合計20万平方キロメートル分の屋根で生成でき
るエネルギーを推定。なお、20万平方キロメートルという数字は英国
の面積とほぼ同じ。



【要約】屋上太陽光発電は現在、世界の太陽光発電設備容量の40%
を占め、2018年の再生可能エネルギーの総追加容量の4分の1を占め
ているが、高い時空間分解能での世界的な可能性と関連コストに関す
る情報は限られている。ここでは、ビッグデータ、機械学習、地理空
間分析を使用して、屋上太陽光発電の可能性に関する高解像度のグロ
ーバル評価を実施する。1億3000万km-2の世界の土地表面積を分析して、
20万km-2の屋上面積を区別。これは 40~280 $ MWh-1のコストで27PWh
yr-1の発電ポテンシャルを表す。このうち、10 PWhyr-1は100 $ MWh-1
未満で実現できる。世界的な可能性は、主にアジア(47%)、北米(
20%)、ヨーロッパ(13%)に広がる。これを実現するコストは、イ
ンド(66 $ MWh-1)と中国(68 $ MWh-1)で最も低く、米国(238 $
MWh-1)と英国(251 $ MWh-1)が最もコストのかかるものの一部であ
る。因みに、インドや中国は日当たりの良さに加え、ソーラーパネル
の製造コストが非常に安いことから、最もコストパフォーマンスよく
太陽光発電が行えるとのこと。コストパフォーマンスが悪いのは日本・
イギリス・アメリカの3国、ヨーロッパ諸国はその中間。
❏ 論文:High resolution global spatiotemporal assessment of
rooftop solar photovoltaics potential for renewable electricity
generation(再生可能エネルギー発電の屋上太陽光発電の可能性に関
する高解像度のグローバル時空間評価), Nature Communications vo-
lume 12, Article number: 5738 (2021)

  
✔ 欧州ではファサード及びソーラータイルの実用化が広がりつつあ
るように「オールソーラーシステム」の成熟期に突入るが、ソーラー
は「タンデム」と「散乱光吸収」で「変換効率30%超」の技術でのブ
レークスルー。


図1.
レドックス・フロー熱電発電のコンセプト模式図

レドックス・フロー熱電発電で発電密度を1桁向上
作動液の溶媒にガンマ‐ブチロラクトン(GBL)を採用
10月8日、東京工業大学の村上陽一准教授の研究グループは、排熱源
を冷却しながら発電を行う「レドックス・フロー熱電発電」で、従来
に比べ発電密度を1桁以上高くすることに成功する。それによると、
100~200℃の排熱面を冷却する技術として、「レドックス・フロー熱
電発電」を創出した。この技術はパワー半導体や車載電池セルなどを
冷やしながら発電することができる技術で、2017年に実験結果を報告
した。2019年には、そのメカニズムを解明した上で、コンセプトの原
理的可能性を証明してきた。ただ、実用化に向けては発電性能のさら
なる向上などが求められていた。これまでの研究成果により、発電量
が低い要因として、作動液(酸化還元種溶液兼冷却液)の溶媒に用い
るイオン液体の粘度が高いため、溶質である酸化還元種の運動性を低
下させていることが分かっていた。そこで今回は、発電量を高めるこ
とができる液体を探した。その条件とは、「水と同程度に粘度が低い
こと」「沸点が200℃以上と高いこと」「酸化還元種の溶解度が高いこ
と」「高い化学的・熱的安定性をもつこと」「量産効果により低コス
トで、十分な使用実績があること」および、「毒物劇物取締法に該当
しないこと」である。これらの条件を全て満たす液体が、「ガンマ‐
ブチロラクトン(GBL)」であった。GBLを溶媒とする新たな作動液は、
炎を3分間接触させても着火しないなど、高い熱安定性と安全性があ
ることも確認。

図2.(a) 本研究で用いた、排熱面を模擬したカソード電極(面積:
5.9 cm2)。比較は米国25セント硬貨。(b)酸化還元種をGBLに0.21 mol
/L溶解させた作動液を円筒ガラス容器に入れ、液面に炎を接触させた
写真(本実験は安全を十分に確保したドラフト内で防護の上実施)。
3分間の接触後も着火せず、高い安定性と安全性を示した。(c)粘度の
温度依存性の比較。本成果で開発した作動液(GBL)は、2019年の原理
実証時に用いられたイオン液体を溶媒とした作動液(IL)から劇的な
粘度低下に成功している。本図の著作権情報は注1参照。


図3.(a) 試験セルに流した作動液の流量(横軸)と発電量(左軸)、
発電密度(右軸)との関係。本成果(GBL、赤丸)は、2019年の原理
実証時にイオン液体を溶媒とした作動液で得られた結果(IL、×印)
から1桁以上発電性能が向上している。(b) 流量(横軸)とゲイン
(縦軸)との関係。ゲインも約2桁の劇的な向上を示した。(c) セル
からの出力を市販の昇圧回路(写真中)で昇圧後、緑色のLED8灯を
連続同時点灯したデモ。(d) セルからの出力をモーターにつなぎ、3
枚羽根のファンを回したデモ。羽根のうち一枚に光反射シートをつけ、
デジタル回転計測器(写真中)からのレーザー光を反射し、回転数を
計測している。ここでは毎分185回転の定常運転を達成している。

開発した作動液を試験セルに流動させ、170℃の排熱面を模擬した電極
を用いて冷却実験を行ったところ、発電量は6mWで、発電密度は10W/m2
に達した。この発電性能は、従来の原理実証時に比べ1桁以上も高くな
った。ゲインも2桁向上した。実験では、発熱面が硬貨程度と小さい
セルからの出力を市販の昇圧回路で昇圧し、LEDやモーターに印加した。
この結果、緑色LED8個の連続同時点灯や3枚羽のファンモーターを回
転させることに成功した。研究グループは今後、早期実用化に向けて、
「スケールアップの方法論の構築」「さらなる起電力の増大と溶解度
の向上を含む、最適な酸化還元種と溶媒の探索」「最適な電極材質と
流路形状の探索」などが必要と判断。発電密度100W/m2以上の達成に向
け、共同研究などに取り組む計画である。




Ni()とCu()の積層膜内を水素原子()が拡散する。基礎実験で
は、基板背面のヒーターで熱刺激を加えることで、水素が表面に向か
って拡散し、反応が誘発されている。

図1 量子水素エネルギーの原理イメージ(出所:NEDO)

「核融合・熱」によるボイラーが実用化へ、金属積層チップで
熱を取り出す

三浦工業とクリーンプラネットが共同開発、2023年に製品化
9月28日、新エネルギー関連のベンチャー企業、クリーンプラネット
とボイラー設備大手の三浦工業が「量子水素エネルギーを利用した産
業用ボイラー」の共同開発契約を締結する。

 世界初!常温核融合技術の応用(特許取得済)
量子水素エネルギー」とは、水素原子が融合する際に放出される膨大
な熱を利用する技術で、クリーンプラネットが独自に使っている用語。
エネルギーを生み出す原理は、日米欧など国際的な枠組みで進めてい
る熱核融合実験炉「ITER(イーター)」と同じ、核融合による。 
核融合反応による発熱エネルギー密度は、理論的にはガソリンの燃焼
(化学反応)の1000倍以上になり、実用化できれば人類は桁違いのエ
ネルギーを手にできる可能性がある。ここで、「量子水素エネルギー」
と熱核融合炉との違いは、ITERが1億度という高温のプラズマ状態を
磁気で閉じ込めるための巨大な設備が必要になるのに対し、クリーン
プラネットが取り組む「量子水素エネルギー」では、1000度以下など
大幅に低い温度で核融合を誘発させるため、工場などに設置できる分
散型エネルギー源になり得るという点。原子核と原子核は一定の近距
離まで近づくと核力によって引き合い融合するが、同じ電荷の原子核
がこの距離に近づくには反発するクーロン斥力に打ち勝つ必要がある。
熱核融合炉では、そのために1億度という高温が必要になる。一方、
「量子水素エネルギー」では、微小な金属粒子に水素を吸蔵させ一定
の条件下で刺激を加えることで、核融合を誘発させる。こうした現象
は、研究者間では「凝縮系核反応」「金属水素間新規熱反応」「低エ
ネルギー核反応」などと呼ばれ、ここにきて各国で研究が活発化して
いる(上図1参照)。

□ ニッケルと銅の積層チップ
凝縮系核反応は、かつて「常温核融合(Cold Fusion)」と呼ばれた。
1989年に米ユタ大学の研究者がこの現象を発表し、世界的に脚光を浴
びた。この報告を受け、各国が一斉に追試を行った結果、日本も含め
た主要研究
機関が否定的な見解を発表している。ニッケルと銅の積層
チップ
凝縮系核反応は、かつて「常温核融合(Cold Fusion)」と呼
ばれた。1989年に米ユタ大学の研究者がこの現象を発表し、世界的に
脚光を浴びた。この報告を受け、各国が一斉に追試を行った結果、日
本も含めた主要研究機関が否定的な見解を発表している。

ユタ大の報告は、パラジウム電極を重水に浸して電気を流したところ、
化学反応では説明できない過剰熱が観測されたというものだった。だ
が、多くの研究者による追試では、現象自体の再現性に乏しく、「似
非(えせ)科学」とさえ見られるようになった。しかし、一部の研究
者が地道に研究を続け、電極方式のほか、パラジウム・ナノ粒子への
重水素吸蔵に伴う発熱、重水素ガスのパラジウム薄膜透過に伴う核変
換などの現象が報告され、徐々にこれらの現象の再現性が高まってき
た。2010年頃から、米国やイタリア、イスラエルなどに、エネルギー
利用を目的としたベンチャー企業が次々と生まれている。米国ではグ
ーグルなどIT大手企業も参入している。クリーンプラネットは、2012
年に設立したベンチャー企業で、2015年に東北大学と共同で設立した
同大学電子光理学研究センター内「凝縮系核反応研究部門」と川崎市
にある実験室を拠点に、量子水素エネルギーの実用化に取り組んでい
る。

東北大では三菱重工業在籍中に同分野で成果を上げた岩村康弘特任教
授を中心に基礎研究を担い、川崎市の実験室では、実用化に向けた開
発を続けている。発熱現象の再現性はすでに100%を確保しており、
研究課題は定量的な再現性に移っている。こうした研究成果に着目し、
2019年1月には三菱地所が、同年5月には三浦工業がクリーンプラネッ
トに出資した。その後も、順調に実用化に向けて研究が進んできたた
め、今回、三浦工業と産業用ボイラーへの応用に関して共同開発を本
格化させることになった。2022年にはプロトタイプを製作し、2023年
には製品化する予定という。クリーンプラネットの研究成果で注目す
べきは、相対的にコストの安いニッケルと銅、軽水素を主体とした反
応系での発熱で100%の再現性を確保している点だ。具体的には、14nm
(ナノメートル)のニッケルと2nmの銅を多段に積層したチップ(発熱素
子)を真空状態に置き、軽水素を封入して加熱すると投入エネルギー
を超える熱が長期間にわたって放出される。この発熱量は化学反応で
は説明できない。チップ金属の結晶構造には、所々に格子欠陥があり、
複数の水素原子が欠損部にはまり込むことで接近し、凝縮により原子核
の融合に至り、その際、質量欠損分が熱として放出されると見られる


図2.ニッケルと銅を積層した発熱素子(出所:日経BP)

□ 再エネ水素に「レバレッジ」効  
川崎市にある実験室の装置では、チップに一度水素を封入して加熱す
ると120日程度、投入したエネルギーを超える熱を出し続ける。その際
のCOP(成績係数:投入・消費エネルギーの何倍の熱エネルギーを得ら
れるかを示す)は12を超える。一般的なヒートポンプ給湯機のCOPは3
前後なので、桁違いの熱を発生させることができる見込みになってい
る(図3)。 凝縮系核反応による核融合では、熱核融合炉では放出さ
れる中性子線やベータ線といった放射線が出ないことも大きな特徴。
クリーンプラネットの核融合装置でも放射線はまったく観測されてい
ない。同社ではまず三浦工業と共同で、工場の乾燥工程などで使う高
温蒸気を発生させるボイラーを想定して製品化を進めている。発熱素
子は投入温度が高いほど反応が活発化することから、工場で使いきれ
ない200度前後の排熱を継続的に投入して入口温度とし、出口温度を
500℃程度に高めるなどの運用を想定(図4)。 クリーンプラネット社
の関係者は、「現時点では、発熱量の実測値が想定値より2~3倍も大
きくなるケースもあり、やはり定量的な再現性が課題になっている。
あと2年ほどかけて改良を重ね、温度制御の精度を十分に高めたうえで
製品化したい」と言う。さらにその先には、産業向け用途の拡大と民
生用、そして発電システムへの応用をイメージしている。発熱素子は
複数枚、重ねることで1000度近い高温を生み出すことも可能という。
「将来的には、製造工程で電化の難しい様々な高温プロセスへの適用
も期待できる」と見ている。ただ、1200℃を超えるとニッケルが融け、
素子の層構造が崩れるため、そこで反応は止まる。見方を変えると、
かりに熱交換の不具合などで素子の温度が急上昇しても1200℃に達し
た時点で停止するため熱暴走は起きないという。また、民生用の暖房
用途などには、断熱構造の工夫で、追加的に熱を加えずに熱自立でき
るタイプが向いている。「例えば、チップをシート状にし、コンデン
サのように巻き紙構造にすることで発熱温度が容易に上がり、熱自立
させて長期間、一定の発熱を維持できる可能性がある」と言う。また
「発熱素子のナノレベルの積層構造は、日本の製造業が強みとする薄
膜技術が生かせる。こうしたノウハウのある企業と組むことでチップ
の大面積化、シート化も容易とみており、そうなれば応用範囲も広が
る」と見る。  


図3 川崎市にある実験室の装置
発電システムへの展開では、蒸気タービン発電機との組み合わせをイ
メージしている。熱電素子によるコンパクトな構造も可能だが、発電
効率を重視すれば、熱を蒸気に転換して発電機を回すランキンサイク
ルが有利とみている。「量子水素エネルギー」は、燃料である水素を
再生可能エネルギーで製造すれば、CO2を排出しないカーボンフリーの
システムになる。現在、再エネ由来の水素を電気に変える場合は燃料
電池システムを使うが、その場合、発電効率は50%前後と、ロスが大
きい。「量子水素エネルギー」であれば、ランキンサイクルによるロ
スを含めても発熱量が大きい分だけ同じ量の水素から生み出せる電気
は、燃料電池の数倍以上に達する可能性があり、その分だけ、再エネ
にレバレッジ(てこ)効果が働き、結果的に再エネの開発容量を減ら
せる。クリーンプラネット社、「現時点で、量子水素エネルギーの製
品化では世界の先頭を走っており、すでに21カ国で特許を取得した。
ただ、ここにきて欧米で官民を挙げてこの分野への投資を急拡大させ
る動きもある。今後もノウハウを持つエネルギー関連企業と連携する
ことで開発速度を上げ、さまざまな用途に展開していきたい」と話し
ている。


図4.
「量子水素エネルギー」による発熱ユニットとボイラーのイメージ

✔ 「常温核融合フィーバー」を体験しているわたし(たち)には、
ことさら喜ばしいことだが、「水素」にまつわる分散型エネルギー機
関への「安全・安定・安心」工学への取り組みを怠らないことを祈る
ばかりである。







⛨ コロナ起源再調査へ新専門家委 WHO、「政治問題化」回避
▶ 2021.10.14 時事通信社
13日、世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスの起源再調査など
のため設置する新たな専門家委員会のメンバー候補として、米国や中
国、日本など世界各国の専門家26人を選出したと発表。2週間のパブ
リックコメントを経て、正式に決定する。 専門家委の正式名称は「
新規病原体の起源に関する科学諮問グループ」(SAGO)。26人は各国
から1人ずつ選び、欧州やアフリカ、アジアなど地域のバランスを取
った。WHOは発表に合わせた米科学誌サイエンスへの寄稿で、3月に
結果を公表した初回の起源調査は「政治問題化により阻害された」と
明言。各国からより幅広い人材を集め、再調査に向けて仕切り直しを
図る方針を示した。日本からは、国立感染症研究所でウイルス研究を
行っていた西條政幸氏が入った。WHOは3月、中国での現地調査など
に基づき、起源に関する1目の報告書を発表。武漢のウイルス研究所
から流出したとの説は「極めて可能性が低い」と結論付けた。しかし、
米国などは中国が十分なデータを提供していないと反発し、再調査が
決まった。WHOは今回の寄稿で、研究所流出説について「(否定する)
明確な証拠があり、それが広く共有されない限り排除できない」とし、
改めて検証されるべきだと指摘した。

【ウイルス解体新書 79】
⛨ 最新新型コロナウイルス序 章 ウイルスとは何か
第1章 ウイルス現象学
第10節 ウイルスとともに生きる
10-1 バイオハザード対策の発展史
10-2 高度隔離施設の現場へ
10-3 病原体の管理基準
10-4 根絶の時代から共生時代
10-4-1 ウイルスは「脅威」だが「敵対」するものではない
「ウイルスは脅威であることは非常によく分かっています。ですから
人間社会のために対策をほどこしておくということは、ずっと言って
きたつもりです。ウイルスが人間に来たら困る。対策として、ウイル
スが発生するかどうか予測をして、その恐れがあったら防止する。実
際に発生があった時は、どのウイルスかということまで確認して、そ
れから対応していく」(ウイルスと共に生きる ウイルス学者・山内
一也さんに聞く(後編) NHK ハートネット)。

ウイルスは脅威で根絶の対象ですが、山内さんは決して「敵対」する
感覚はなかったと言います。「今回の新型コロナの場合ですと、コウ
モリから発生する危険性というのは、2010年代からいくつも学術論文
は出ています。ですから、ウイルスの脅威というのは常に認識しなけ
ればならない。ただ、研究対象として捉えた時に、自分が取り扱って
いるウイルスというのは別の話なのですね。ちょっと説明が難しいで

□ 転換点になった“善玉ウイルス”というキーワード

ワクチンの研究開発を通して、山内さんはウイルスという不思議な生
命体を独特のまなざしで捉えるようになっていく。そして山内さんは
63歳のとき、ウイルスの奥深い世界を広く一般の人たちにも知っても
らおうと、インターネット講座を開設。エボラ出血熱、BSE、口蹄疫
(こうていえき)、SARSなど、当時世界的な関心を集めていた感染症
について情報発信を始めた。山内さんのウイルス解説は思わぬ反響を
呼び、専門家だけでなく、一般の読者との間にも様々な意見や感想が
交わされるようになっていく。その中に、山内さんの価値観を激しく
揺さぶる問いかけがあった。「細菌に善玉と悪玉があるように、善玉
ウイルスはいないのか」というもの。 「目からうろこ、みたいな感じ
で受け止めました。2000年頃ですが、 その頃は人間にとって役に立つ
ウイルスの存在は分かりつつあった。
私も知っていたのですが、『善玉ウイルス』というキーワードで見直
すことはなかったのですね。ある意味では病気を離れたウイルスをも
っと詳しく見ていくようになって、違った世界が見えてきた。それま
でも見てはいましたが、頭の中で整理ができていなかった。これはか
なり大きな転換点になったと思います。」「『善玉ウイルス』という
キーワードが出てきて、中立的な立場からウイルスの世界を眺めてみ
た。これまで私はウイルスの世界そのものを紹介していたけれど、ウ
イルスはどのような意味があるかということまで考えるようになった。
ウイルスは人間を特別な動物とは受け止めていません。たまたまそこ
が居心地がいいか、悪いかというのは、全然分かりませんね。そうい
ったことをウイルスが感じとるわけでもない。ウイルスそのものの中
立的な立場に立てば、自分の子孫を残していくための適した場所、住
みやすい場所を見つけていく存在なのです。」とこのインタビューで
話している。
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チャールズ・ダーウィンは1860年、友人のエイザ・グレイ宛の手紙で
自然のもっとも残酷な例として、ヒメバチの生態をあげ「私は慈悲深
く万能の神が、生きたイモムシの身体の中身を餌にさせることをはっ
きり意図してヒメバチを創造されたことに納得できません」と書いた。
(山内一也著「ウイルスの意味論」より)
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                                        この項つづく



遺伝遺伝子の謎 ㉑
第1章 遺伝子のすべて第2章 あなたは誰?
第3章 遺伝子と健康
第4章 遺伝子学の活用
第5章 どんな未来が待ち受けているのか



第1節 神になりかわることは許されるか
□ 待ち受ける試練
遺伝学は驚くべき未来をもたらす半面、おびただしい数の倫理的、法的、
宗教的、道徳的なジレンマをはらむ。
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科学の本領は大いなる真理科へと私たちを導くことだ。ところが科学
者は時折、問題に対する答えを見つけたいと思うあまり、「なんのため
にそれをするのか」という本質を見失ってしまう。
遺伝学ぱ果たしてその一線を越えてしまったのだろうか? 遺伝学者た
ちがあまりにも性急にことを進めるせいで、彼らの発見がいずれ、押
しとどめようのない津波のよ引こ社会を洗い流してしまうのでは? い
ったい彼らぱ、白分たちの仕事の哲学的、倫理的、宗教的意味合いに
ついて、きちんと考えているのだろうか?
これらは抽象的な問いではない。私たちには今や、人間のクローンをつ
くる能力かおる。簡単でぱないかもしれないが、技術的には間違いなく
そのレベルに達している。私たちはまた、難しさは別として、遺伝子を
思いのままに操ることもできる。そうした研究は今のところ、病気を根
絶し、人生をより良いものにすることに重点が置かれている。しかし、
今後もそうとは限らない。いつかどこかで、1人の科学者が、知力や魅
力や体力に優れた超人類を創造したいと思うかもしれない。実現すれば、
高の遺伝子を持つ者たちが遺伝的に劣った者たちに威張り散らす、
伝子カースト社会が出現するだろう。物理学者で作家でもあった
ステ
ィーブン・ホーキングは、そういったことに警鐘を鳴らしていた


Stephen Colbert from Wikipedia.jp

□ 知っていましたか
98.国際宇宙ステーションにはデジタル化されたスティーブン・ホー
キング博士のゲノムが、スティーブン・コルベアらのゲノムとともに保
管されている。

 
Stephen William Hawking from Wikipedia jp



特集|中国撤退 Ⅱ
□ 中国側が発した明確な警告

中国の外交トップである楊潔篪(ヤン・チエチー)共産党政治局員は
2月、アメリカのビジネス関係者や元政府関係者の会合でビデオ演説
を行った際、しっかりクギを刺した――中国は今も外国企業を歓迎し
ているが、チベット、香港、新疆、台湾などの問題は越えてはならな
い「レッドライン」だ、と。「中国政府のメッセージは誤解のしよう
がない。中国でビジネスをしたければ、アメリカ的価値観は捨てよ、
というわけだ」と、トランプ前政権で国家安全保障会議(NSC)の ア
ジア上級部長を務めたマット・ポティンガーは 3月の講演で述べてい
る。 同様のメッセージはアメリカの同盟国にも伝わっている。 摩擦
の激化に伴い、多くの多国籍企業がビジネスに支障をきたしている。
例えば、スウェーデンの通信機器大手エリクソンは 7月、中国での売
り上げが激減し、向こう数カ月間で中国における市場シェアが急激に
落ち込む可能性が高いと発表した。 なぜそんなことが起きたのか。
スウェーデン政府は2020年10月、次世代通信規格「5G」のネットワー
ク構築から中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)と中興
通訊(ZTE)を排除すると決めたのだ。 業種を問わず、中国でのビジ
ネスに乗り出している企業は、地政学的環境が悪化すれば、これまで
中国でビジネスを行うために費やしてきた資金と労力が全て水の泡に
なる可能性があると痛感している。 日本の飲料大手サントリーホー
ルディングスの新浪剛史社長は、本誌のインタビューでこう語ってい
る。「中国の生産施設を拡張すべきか判断しなくてはならない。当局
に没収される可能性があることを承知の上で、さらに投資すべきなの
か」 「そのリスクを取るべきなのか、取るべきでないのか。取ると
して、どの程度のリスクを取るのか。100億円規模の投資は見送った
ほうがいいかもしれない。では50億円なら? これはありかもしれな
い。どのくらいまでなら没収されても許容できるかを判断する必要が
ある」

グローバル企業のCEOが 対中ビジネスについてこれほど率直に語るこ
とも珍しいだろう。しかし、中国は実際に、自分たちの意に反する決
定をした国の企業に報復している。2017年初めに韓国のロッテグルー
プは、北朝鮮に対する抑止力として米軍が開発したミサイル迎撃シス
テム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を配備する韓国政府に、ゴルフ
場の土地を提供することで合意した。中国は、このシステムのレーダ
ーが自国の軍事飛行も追跡できると主張。ロッテは中国国内の数十店
舗が営業停止処分を受け、さらに免税品の販売サイトがサイバー攻

で一時ダウンした。一連の騒動で同社は2億ドル近い売り上げを失う。
via. ニューズウィーク日本版                       
                         この項つづく



曲名:クリスマスイブ(1983年) 唄: 山下達郎
作詞/作曲: 山下達郎



「クリスマス・イブ」(CHRISTMAS EVE)は、1983年12月14日に 発売
された山下達郎通算12作目のシングル。アルバム『MELODIES』収録曲。
後に『TREASURES』とオールタイム・ベスト・アルバム『OPUS  - ALL
TIME BEST 1975-2012』などのベスト・アルバムにも収録された。山
下によれば、元々は妻・竹内まりやのアルバムにと1981年ごろに書い
た曲だが、結局使われず、もったいないので自分でやることにし、バ
ロック音楽に多い「クリシェ」のコード進行から、クリスマスという
テーマが浮かび、間奏にはパッヘルベルの「カノン」を使うことを思
いついた。曲はバロック音楽でよく聴かれるコード進行なので、何か
その種の風味を入れたいと考え、ふと"クリスマス"というテーマが思
い付いたという。
その時、シュガー・ベイブ時代にトライしたものの未完だった曲「雨
は夜更け過ぎに」の歌い出しが突然頭によみがえり、またペシミステ
ィック(悲観的)な詞が好きなので、失恋とクリスマスを合体させる
形で、あっという間に歌詞が出来あがった。


Tatsuro Yamashita Christmas Eve
30th Anniversary Edition Full CD

1988年、JR東海「ホームタウン・エクスプレス(X'mas編)」の CMソ
ングに使用されたことで知名度が上昇。1989年12月にはオリコンシン
グルチャートで、30週目のランクインで1位を獲得。そのため、発売
から1位獲得までの当時の最長記録(6年6か月)、ベスト・テンに再
チャートされた回数の最多記録など、変わった記録を多数持つ曲とな
った。さらに、どうせなら間奏に本物のバロックを引用しようという
ことになり、パッヘルベルの「カノン」が選ばれた。スウィングル・
シンガーズのスタイルを一人アカペラでやろうとし、 8小節に48テイ
クを要し、8時間費やす。 エンディングのコーラスが一転してアソシ
エイション風のアプローチは、当時一世を風靡していたオフコースへ
の対抗意識から出たアイデアという。オリコン調べでは1980年代に日
本で発売された楽曲で売上が最も多いシングルとなっている。1991年
にミリオンを突破、2013年の時点で累計185.1万枚を記録]。
また、 2015年時点でオリコンチャートに30年連続で トップ100入り、
「日本のシングルチャートに連続でチャートインした最多年数の曲」
として、2016年3月ギネス世界記録に認定。2020年現在、オリコンチ
ャートに35年連続でトップ100入り、現在も記録更新中。2019年9月23
日付までのオリコン週間シングルランキングでの トップ100ランクイ
ン週数は通算150週、SMAPの「世界に一つだけの花」、 中島みゆきの
「地上の星/ヘッドライト・テールライト」、夏川りみの 「涙そうそ
う」に続いて歴代4位を記録。 via Wikiprdia

● 今夜の寸評:沸騰する欲望と対峙する知恵 ⑤
政治過程も、経済過程も、「過剰」というリスクと如何に対処するか
ということが重要である。特に、利潤追求にかかわる過剰は、社会も
生態系も、自然環境も大きく傷つけてしまっている。そこにメスを入
れる「ドクターX」(対峙主体)が求められている。


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