まだ朝は早いので、外はほとんど真っ暗。
僕はコーヒーと、そしていつも早朝に
心をよぎる、思いとも言えないようなものと一緒に
窓辺に立っている。
すると、少年とその友だちが
新聞を配達するために
道を歩いてくるのが見える。
セーターと帽子という恰好、
一人の子供が肩から袋をかけている。
なにしろ、ものすごく幸福で
口もきけないくらいなのだ、その子供たちは。
できるものなら、腕を組みたいくらいじゃないかな
と僕は思う。
朝はまだこんなに早くて、
おまけに肩を並べて仕事をしているのだ。
二人はゆっくりと、やってくる。
空は光に染まっていく。
海の上にはまだ白い月がかかってはいるけれど。
この美しさには、死や野心や、いや
愛だって、しばしのあいだは
つけこむ余地がない。
ハッピネス。それは予想もしないときに
やってくるものだ。そして早朝の会話に
語られたあとでも、それはまだ続いている、ほんとに。
So early it's still almost dark out.
I'm near the window with coffee,
and the usual early morning stuff
that passes for thought.
When I see the boy and his friend
walking up the road
to deliver the newspaper.
They wear caps and sweaters,
and one boy has a bag over his shoulder.
They are so happy
they aren't saying anything, these boys.
I think if they could, they would take
each other's arm.
It's early in the morning,
and they are doing this thing together.
They come on, slowly.
The sky is taking on light,
though the moon still hangs pale over the water.
Such beauty that for a minute
death and ambition, even love,
doesn't enter into this.
Happiness. It comes on
unexpectedly. And goes beyond, really,
any early morning talk about it.
「ハピネス」Happiness
レイモンド・カーヴァー 村上春樹 訳
スタンフォード大学のブラント教授は、サンゴ礁の形成を研究し革新的な
セメント材料を発明した。二酸化炭素を海水に溶解することで、炭酸カル
シウムを生成してセメントを作りだすという。従来のポートランドセメン
トに比べ、このセメントは生産段階で二酸化炭素を排出することではなく、
二酸化炭素を吸収することになるので、環境に優しい。この新型セメント
技術の市場化を目指し製造工場を建設したという。実用までには時間がか
かるかもしれないがこの「バイオミミクリ」、自然模倣への挑戦が人類に
役立つ日も案外近いのかも知れない。
クリスマス・イブなのだが、特段に趣向を凝らすこともなく(そう言えば
エル・スポーツではサンタスタイルでトレーニングにしてたっけ)ショー
トケーキを一片をペロリとして食べてしまったのが余韻に残っているが、
金麦を二缶飲み干してしまえば、どっと疲れが来てしまった。そんな日が
あっても良いのかもと納得して、ブログを1つのテーマで流してしまった。
その意味では、“Cement like Corals”は最表層を触れただけで了っている。
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