<2月の鑑賞予定映画>
~なぜ、戦うのか~
2010年 日本 PG12指定 (11.1.29公開)
配給:東宝 上映時間:128分
監督:佐藤信介
原作:奥浩哉 「GANTZ」 ~週間ヤングジャンプ連載
脚本:渡辺雄介
音楽:川井憲次
出演:二宮和也・・・・・・・・・・・・・玄野計 (就活中の大学4年。電車に轢かれガンツに召喚される)
松山ケンイチ・・・・・・・・・・加藤勝 (玄野の幼馴染。電車に轢かれガンツに召喚される)
吉高由里子・・・・・・・・・・・小島多恵 (玄野に秘かに思いを寄せる大学の同級生)
本郷奏多・・・・・・・・・・・・・西丈一郎 (玄野達来る前からガンツの世界にいる高校生)
夏菜・・・・・・・・・・・・・・・・・岸本恵 (リストカットで自殺を図ってガンツに召還される)
田口トモロヲ・・・・・・・・・・・鈴木良一 (リストラされたサラリーマン。玄野達を信頼し共に戦う)
<見どころ>
欧米でも高い人気を誇る奥浩哉の人気コミックを、前・後編の2部作で映像化したSFアクション超大作。
『硫黄島からの手紙』の二宮和也、『ノルウェイの森』の松山ケンイチが初共演に臨み、
謎の球体“GANTZ”に召喚され、異形の“星人”と呼ばれる敵との戦いを強いられた、若者の苦悩と
究極の選択を体現する。監督は、『砂時計』の佐藤信介。
生と死がテーマの深遠なドラマや、肉体を駆使した活劇の数々に圧倒される。
<あらすじ>
まったく就職が決まらない大学生の玄野(二宮和也)と、彼の幼なじみで正義感の強い性格の
加藤(松山ケンイチ)は、電車にひかれて命を落としてしまう。
しかし、黒い謎の球体“GANTZ”が彼らを呼び出し、“星人”と呼ばれる異形の敵との戦いを強いる。
加藤は争いを避けるが、玄野はサバイバルに身を投じることを決意する。(シネマトゥディより)
<感想>
原作・・・・・・・・「ヤングジャンプ」連載当初から読んでたが、途中で挫折。
漫画は、好みの作画でなかったし、読んでても「???」でしたが、個人的には実写版に
してくれたほうが、GANTZの世界がわかり、頭の中がスッキリした次第。
原作とは、年齢設定とか、小島多恵が最初から出てくるというのが違っていましたが
その辺は違和感なく観られました。
また、制作費40億円かけただけあって、GANTZのイメージが損なわれず再現できていて
良かったですね。でも、CGの方はお金かけた割には、え?でしたけど。
↑GANTZの球体の質感、よく出来ています。 これだけで5000万かかったと言われてますが・・。
また、劇中に使用するスーツも、マンガのとおり忠実に再現されていて、GOOD。
ただ、主役2人が原作のイメージにどうも合っていないんだよねぇ~。
松ケン演じる加藤の設定は190cmの長身なんですよね。。。。だからどうもピンとこない。
ニノは、いかんせん背が低すぎ。
原作読んだ人は、これは「え~?」と思うんじゃないでしょうか?? (私もその一人)
で、演技のうまいニノなのに、これはうまく思えなかった・・・・・なんでだろう?
個人的に、お!ぴったり!と思ったのが、岸本と西。
夏菜さん、イメージピッタリです!特に胸のラインとか、そっくりじゃないですか!
あと、個人的に本郷奏多くんが出ていたのが嬉しかったですねぇ~。
目つきの悪い西丈一郎を好演していました。 最近、こういう屈折した役多いけど。。。。
さて、映画は奏多くんファンの娘が「どうしても観たい!」と言うので行ったわけですが
「グロいシーンがあるから、苦手なあなたは無理なんじゃないの?」と忠告してたんですけどね。
やはり、最初のねぎ星人の残虐シーンで固まっていました。
映画の内容は、「生きる意味」をテーマにしています。登場人物たちは、それぞれに自分の存在意義に
対して模索しながら、このサバイバルゲームに挑んでいくわけです。
それにしても、スプラッターな映像はマンガなら耐えられるけど、実写に起こすとやっぱり
キツイものがあります。元来、こういうのが苦手な私なので、ねぎ星人の時には、「あちゃ~」と
思いましたが、それ以上の過激シーンはなかったので、最後まで鑑賞することができました。
GANTZの正体は?玄野たちは生きているのか死んでいるのか?
謎のまま後編へつながります。後編は、オリジナルストーリーらしいので、スプラッターな映像
出てくるけど、頑張って?後編も観たいと思います。
万人受けな映画じゃないけど、やはり魅力ある作品です。
そうそう、GANTZの採点の一言が、何気に笑えます・・・・・ここが一番笑いのツボかも?
点数:7.5点 (10点満点)
~この映画は、<事実>から産まれた~
2010年 アメリカ (11.1.7公開)
配給:20世紀フォックス映画 上映時間:99分
製作&監督:トニースコット
製作:ミミ・ロジャース、エリック・マクロード、ジュリー・ヨーン
脚本:マーク・ボンバック
音楽:ハリー・グレッグソン・ウィリアムズ
出演:デンゼル・ワシントン・・・・・・・フランク・バーンズ (機関士。勤続28年の大ベテラン)
クリス・パイン・・・・・・・・・・・・・ウィル・コルソン (配属されて4ヶ月の新米車掌)
ロザリオ・ドーソン・・・・・・・・・・コニー・フーパー (操車場長)
<見どころ>
実際に起こった列車暴走事故を基に、危険な薬物を大量に積載したまま無人で暴走し始めた貨物列車を、
二人の鉄道マンが止めようと奮闘するサスペンス・アクション。
『クリムゾン・タイド』『サブウェイ123 激突』など、これまで何度もコンビを組んできたトニー・スコット監督と
デンゼル・ワシントンが再びタッグを組む。
『スター・トレック』のクリス・パイン、『7つの贈り物』のロザリオ・ドーソンが共演。小さな整備ミスから
制御不能となった列車の暴走シーンに息をのむ。
<あらすじ>
操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。
大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、
列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は、
この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)と共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。
<感想>
「Unstoppable」=「止められない」
2001年、オハイオ州で実際に起きた事故をもとに映画化。
ノンストップ・ムービーって、期待した割には肩透かし食らうものが多いけど、これはその逆でした。
実況中継そのままのドキュメンタリーぽい作りになっていて、こっちも手に汗握りながら観る展開。
おかげで眠くなる、なんてことは一切ない映画でした。
トニー・スコット監督とデンゼル・ワシントンのコンビは今作で5作目。
小さなミスと怠慢から、このような事故が起きる・・・・ほんと怖いですね。
無人列車、というのが、妙に不気味さを感じます。
本作は、実話からかなり脚色されていますが、実際こんな事故がホントにあったんですね・・。
暴走して、車などを蹴散らかしていくシーンは、度迫力がありましたね。
話の内容は、「どうやってあの暴走列車を止めるか?」が焦点なので、非常に明快なストーリー。
結末はわかっていても、スリルな展開に、こちらも手に汗握ってしまいます。
列車が暴走する原因は、整備ミスと判断ミス。
人の命を預かる仕事に携わりながら、こーんな適当な仕事をしてるのを見てて、ほんと頭にきます。
でもって、自分の犯したミスの重大性にどこか人事のような態度にもなんか憤りを感じましたね。
それだけに、事故を起こした張本人の事故後の結末?げエンドロールに出てきましたが、爆笑でした。
でも、もっと憤りを感じたのは、会社の上層部の不誠実な対応。
会社の損失ばかり気にして、巻き込まれるかもしれない市民のことは二の次。
上層部の態度にイライラして見てたら、デンゼル演じるフランクが、上層部に喝を入れるシーンが
あったけどスカッとしたなぁ~。でも、あのシーン観てたら、「踊る大捜査線」の
「事件は、会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」の台詞がよぎったな~。
いがみあっていた二人が、この事故をきっかけに、歩み寄っていく過程が良かった。
シンプルな内容ですが、見ごたえ充分のお正月映画。
カメラワークが見事でした。ぜひ劇場でご覧下さい。
点数:8点 (10点満点)
~衝突する二つの運命~
早く見に行きたかったのに、また遅くなってしまった・・・・。
2010 日本 (10.10.30公開)
配給:東宝 上映時間:97分
製作:亀山千広/藤島ジュリー景子
原案・脚本:金城一紀
監督:波多野貴文
音楽:菅野祐悟
出演:岡田准一・・・・・・・井上薫 (警護課・巡査部長)
真木よう子・・・・・・笹本絵里 (警護課・巡査部長)
香川照之・・・・・・・伊達國雄 (与党・幹事長)
山本圭・・・・・・・・・麻田雄三 (内閣総理大臣)
堀部圭亮・・・・・・・伊達の秘書
蛍雪次朗・・・・・・・田辺晋一 (内閣官房長官)
堤真一・・・・・・・・・尾形総一郎 (警護課・係長)
<見どころ>
特殊能力を持つ主人公のSPやその仲間たちが、テロリストたちと戦う姿を描いたテレビドラマ
「SP(エスピー) 警視庁警備部警護課第四係」の劇場版。
2部作のうち「野望篇」と称する本作では、東京で勃発(ぼっぱつ)した大規模テロ事件に立ち向かう
SPたちの雄姿を活写する。主演の岡田准一をはじめ、堤真一、真木よう子らが続投するほか、
大物国会議員役で香川照之が参戦。2年間をかけて肉体改造と格闘技術の修練を行った
岡田の本格的アクションの数々が圧巻だ。
<あらすじ>
チームリーダー尾形(堤真一)の、耳を疑うような発言に疑心をぬぐい切れない井上(岡田准一)は、
表面的には平和な姿をしている日常の中に、特殊能力で脅威の存在と四六時中シンクロしていた。
そんなある日、六本木で大規模テロ事件が勃発(ぼっぱつ)。テロリストの魔手は笹本(真木よう子)ら
第四係のメンバーにも向けられていた・・・・。(以上、シネマトゥディより)
<感想>
人気テレビドラマの映画化。深夜枠の時間帯にも関わらず、視聴率良かったんだよね、このドラマ。
NAOさんも観ていましたが、SPという職種にスポットを当てたスピーディな展開に、釘付けになって
観ていたので、映画化はかなり楽しみにしていました。
公開されてからかなり経っているので、感想は短めに。
本編もドラマ同様、アクションシーンはてんこ盛り。 特に、主役の岡田君はのアクションはお見事。
冒頭15分間ぐらいかな?テロリストを追っかける緊迫したシーンは、見ごたえがありました。
で、途中でトラックの運ちゃんがダイアモンド☆ユカイなのには、一人爆笑してしまったが。。。
でもなぁ~ちょっとありえない追いかけごっこのような気がるすんだけど。
内容は、TVシリーズを見ていないとわかんないようなところもあるので、全く初めての人には
面食らうところあるかもしれません。
TVシリーズを観ていた私は、ツッコミどころ満載の本編に笑えるところもありましたが
正直、うーん・・・というところもあり。
そもそも「野望篇」「革命篇」の2つに分ける意味あったのかなぁ?
「革命篇」はこれからですが、本作は、「革命篇」のための序章にすぎない展開。
中身あんまりないし、アクションシーンも見ごたえはあるけど、無駄に長すぎ。
最後、官房長官を護衛する場面なんて、正直「またかよ」って思っちゃった。
第4の刺客までいらんやろ?ええとこ第3までだって~。
で、その護衛の仕方も「ありえへんやろ?」ってたぐいだし。
まぁTVドラマもそうだったので、いいんですけど。スクリーン通すと、なんかなぁ~って思いました。
アクションは、岡田君が肉体改造してまで頑張ったのだから、見ごたえ充分。
でも、話がいかんせん薄すぎ。アクションに重きを置いてしまった感があります。
話の核心は、「革命篇」に期待!ということですかね。
個人的には、今流行りの「前後編」っていう形でなく、まとめて1本にして欲しかったです。
なんのかんの言いながら、「革命篇」観ちゃいますけど。
TVシリーズ未見の方は、あらかじめTVシリーズをおさらいしてから鑑賞をオススメします。
点数:5.5点 (10点満点)
~戦う、愛のために ~
字幕で観たかったのに、近くの映画館は吹き替えしかなかった・・・。
過去2作は、字幕でやってくれたのになんでやぁ~~っ!
2010年 アメリカ (10.11.6公開)
配給:角川映画 上映時間:124分
監督:デビッド・スレイド
原作:ステファニー・メイヤー
音楽:ハワード・ショア
出演:ロバート・パティンソン・・・・・・・・・・・・・・・・・エドワード・カレン (ヴァンパイア/カレン家)
クリスティン・スツュワート・・・・・・・・・・・・・・ベラ・スワン (人間)
テイラー・ロートナー・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジェイコブ・ブラック (オオカミ族)
アシュリー・グリーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・アリス・カレン (ヴァンパイア/カレン家)
ダコタ・ファニング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジェーン(イタリア最古参ヴァンパイア/ヴォルトゥーリ族)
※日本語吹き替え ベラ・スワン(上戸彩) エドワード・カレン(成宮寛貴)
<見どころ>
人間とバンパイアの禁断の恋を描きヒットした『トワイライト』シリーズ第3弾。
本作ではヒロインを守るため、一時的に手を組むバンパイアのエドワードとオオカミ族のジェイコブとの
三角関係を主に描く。メインキャストは前作同様クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、
テイラー・ロートナーらが続投。さらに先の見えない恋の行方と迫力の戦闘シーンも必見。
<あらすじ>
人間のベラ(クリステン・スチュワート)とバンパイアのエドワード(ロバート・パティンソン)は、
苦難を乗り越え再び結ばれる。だが、エドワードに恋人を殺されたバンパイアのヴィクトリアは、
執拗にベラの命を狙っていた。そこでエドワードは恋敵でもあり、宿敵でもあるオオカミ族の
ジェイコブ(テイラー・ロートナー)と協力することに・・・。(以上、シネマトゥディより)
<感想>
1作目・2作目・原作(1作目)と観たり読んだりしているので、やはり今作もはずせないっしょ。
禁断の恋+三角関係のお話は、少女マンガが大好きな人にはたまらんお話。
毎回書いているが、エドワード演じるロバート・パティンソン君の顔にまったく興味がない
NAOさんでもこの話は正直萌えちゃいます。
私生活でも恋人同士の二人 ↑ 。ラブシーンは、「プライベートでもこんなんかいなぁ~」と
勝手に思いながら、観てしもたわ。
オオカミ族のジェイコブとの三角関係もヒートアップ。
今作は、ベラがジェイコブにも惹かれているという気持ちに気づくんだけど、そこまでいくのに
あっちフラフラ~こっちフラフラ~で、観ててちょっとイライラ。
でもさぁ、両方からこんなに想われるなんて、女冥利につきるかも?
反対に、男のほうからしてみれば、ひじょ~~に酷だけど。
エドワードもジェイコブも惚れた弱みとはいえ、あまりにもかわいそすぎ。
そんな中、今回もカレン一家は大活躍。
今回は、ジャスパーの株が上がったな~。 敵同士のオオカミ族とヴァンパイアをうまくまとめたり
彼の過去話もあったし。思わず、「いいぞ!ジャスパー!」と応援したくなっちゃった。
で、ダコタちゃんは・・・・・・・へっ!?今回もたったこれだけ?
しかも、ぼぉ~~っと立ってるだけのシーンばっか。 ぜんぜん動かへん・・・。
というか、この一族、今回傍観ばっかでしたね・・・・。
今回、映画館の関係で、吹き替え版で観ましたが、いかん・・・・これはあかんわ~。
セリフへったくそ~成宮くんの声はエドワードと全く声質合ってへんし、上戸彩ちゃんセリフ棒読み。
おまけに、二人の顔がボン!と浮かんできてしまうので、絶対ミスキャスト!
やっぱ、ボイスキャストの顔が浮かんできた時点で、これはもぅあかんよね。
映画の世界台無し。 やっぱりプロの声優さんにやってもらうべし!
これから観る方は、絶対字幕版で観る方をオススメします。
客観的に観ると、「どっちも好き」状態のベラは、はっきり言ってムカつくけど
ベラ側に立つと、こんなおいしい位置はない。一度でいいから、こんな立ち位置になってみたい。
男性からみると、「こんな女やめてしまえ~」だろうねぇ~~。
二人の男をここまで虜にしてしまうベラが、ある意味モンスターかも?
そうそう、わたしゃエドワードの顔も、ジェイコブの顔、両方好みでないから、
思わずジョンと稲葉さんの顔を当て込んで妄想しながら観ていましたわ~。
ジョンと稲葉さんだったら・・・・・と思うと、悶えてしまいます。ホホッ♪
で、最後こんな中途半端でシリーズ終わってええんかい!と憤慨してたら・・・・シリーズ最終作『The Twilight Saga:Breaking Dawn』が、ちゃんとあるのね。
ちゃんと三角関係に決着つけて、終わって欲しいものです。
「トワイライト」ファンは、満足いく内容。ファン以外の方は、DVDでいい作品だと思います。
点数:8点 (10点満点)
~予告編~
~将軍は女、仕えるは美しき男たち三千人~
娘がどうしても観たい、というので、予想外の鑑賞となりました・・・。^^;
2010年 日本映画 (10.10.1公開)
配給:松竹/アスミック・エース 上映時間:116分
監督:金子文紀
原作:よしながふみ 『大奥』~月刊「MELODY」連載 ( 白泉社刊)
脚本:高橋ナツコ
音楽:村松崇継
出演:二宮和也・・・・・・・・水野祐之進 (大奥で御三の間として仕える)
柴崎コウ・・・・・・・・・徳川吉宗 (八代将軍、合理性を重視し大奥の作法を嫌う)
玉木 宏・・・・・・・・・松島 (大奥の御中臈の一人、出世を目論む)
堀北真希・・・・・・・・ お信 (水野の幼馴染)
大倉忠義・・・・・・・・鶴岡 (大奥No1の剣の達人。松島を恋慕している)
中村 蒼・・・・・・・・・垣添 (大奥で衣服を仕立てる、呉服の間の少年)
阿部サダヲ・・・・・・・杉下 (大奥に入って10年になる古参)
和久井映見・・・・・・加納久通 (吉宗に仕える片腕的存在)
佐々木蔵之介・・・・・藤波 (大奥総取締)
<見どころ>
男だけを襲う謎の疫病がまん延する江戸時代を舞台に、一人の女将軍に3,000人の
美男子たちが仕える女人禁制の男の園、逆大奥をめぐるドラマを描く異色時代劇。
第13回手塚治虫文化賞を受賞したよしながふみの人気コミックを、
「木更津キャッツアイ」シリーズの金子文紀監督が映像化。
女将軍を柴咲コウがなまめかしく演じるほか、彼女に接近する侍を二宮和也が好演する。
野望や嫉妬(しっと)、策略に愛憎など、業が渦巻く濃密なドラマに期待。
<あらすじ>
男だけを襲う謎の疫病が席巻して8割の男が死に至った江戸時代、
すべての重要な仕事を女が占め、男が体を売るという男女逆転の浮世と化していた。
その結果、一人の女将軍(柴咲コウ)に3,000人の美しき男たちが仕える
女人禁制の男の園、大奥が生まれ、ぜいを極めていたが、
そこに一人の若い侍(二宮和也)がやって来る。 (以上、シネマトゥディより)
<感想>
原作は、1巻のみ既読。 本編も、その第1章「水野・吉宗編」を映画化。
ぶっちゃけ、これを時代劇としてみたら大間違いかな。
原作でも書かれていますが、「これは日本の江戸時代とは似て非なる物語」と
必ず記載されており、いわゆるSF作品として扱われているので
それを踏まえてみないと、なんともみょうちくりんな作品になってしまうでしょう。
そこさえクリアすれば、冒頭から感じる違和感もやがて慣れてきます。
原作が漫画なので、男女逆転の世界を実写にすると、かなり変。
笑ったのが、吉原の遊郭。花魁が全部男だもんね。(かなり気色悪い)
意外にサマになってたのが、この2人。↓
マゲ姿はいまいち似合わないが、玉木さんの演技は、かなり妖艶。いいねぇ~。
佐々木さんは、悪代官って感じで、これまた似合ってたかも。
で、この二人が、遠めシーンですが絡んじゃうのよねぇ~~。
さて、主演は嵐の二宮くんだったが、演技はやっぱりお上手。
ただねぇ~背が低いのが致命的。 イケメンがどーっと揃うシーンが何回かあったけど
他の役者さんはみんな背が高いから着物栄えがするんだけど、その中に混じって
二宮君がいると、申し訳ないが見劣りするのよ。ピンだと栄えるけどね・・・。
ここに来て、背の低さが致命的・・って感を受けました。
水野は、将軍・吉宗に見初められ、夜のお相手に抜擢されるが、将軍は処女。
最初に選ばれた男子は、“ご内証の方”と呼ばれ、
処女の将軍を破瓜する=将軍の体を傷つける為、お相手してから10日以内に
打ち首にされる・・・という決まりだそうな。
それを承知で相手をする水野。だが、そう仕向けたのは藤波と松島。
その陰謀を知った後の、吉宗の動きは爽快でしたね。
暴れん坊将軍並の勢いで、バッサリ成敗してくれました。
それにしても、馬で颯爽と出てくるシーンとか、返送して街の様子を探る姿は
「暴れん坊将軍」のまんま。やっぱり、そのイメージが強いんですかねえ~。
原作の発送がユニークだけど、話の筋がしっかりしていて、さすが「手塚治虫賞」を
受賞した作品です。それだけに、もう少し丁寧に扱って欲しかったというのが
正直なところ。 CGの陳腐さはいただけなったし、カメラワークもなんだか
TVドラマの域を超えていなかったような感じがするし、流れる音楽が軽い。
一番ドン引きしたのが、エンドロールの嵐の新曲。
これで一気に「映画」から「TVドラマ特別編」に格下げです。
とにかく合わなさ過ぎる・・・。
原作ファンは不満タラタラ、嵐ファンは大満足な作品でしょう。
個人的には、時代劇として観るのではなく、新発想な新?時代劇として
観たほうがいいと思います。
ですが、この程度のつくりだと、やはりDVDどまりでいいかなぁ~。
点数は、音楽があまりにマッチしていなかったので点数5ですが
玉木さんの演技が、あまりに妖艶なのと、阿部サダヲちゃんが、イケメンの中に
混じって、ちゃんと締めるとこでビシッと演技してくれてたので、1up。
点数:6点 (10点満点)
~最終決戦(来るべき対話)が始まる~
夫婦でガンダム好きなので、公開早々行ってきました。
なんと満席で、前から2列目で鑑賞。首が痛いっつーの!
2010年 日本 (10.9.18公開)
配給:松竹 上映時間:120分 アニメーション制作:サンライズ
監督:水嶋精二
原作:矢立肇、富野由悠季 脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン:高河ゆん、千葉道徳
メカニックデザイン:海老川兼武、柳瀬敬之、寺岡賢司、福地仁、
鷲尾直広、中谷誠一
音楽:川井憲次
主題歌:THE BACK HORN 「閉ざされた世界」
UVERworld 「クオリア」
挿入歌:石川智晶 「もう何も怖くない、怖くはない」
声の出演:宮野真守・・・・・・・刹那・F・セイエイ
三木眞一郎・・・・・ロックオン・ストラトス
吉野裕行・・・・・・・アレルヤ・ハプティズム
神谷浩史・・・・・・・ティエリア・アーデ
勝地涼・・・・・・・・・デカルト・シャーマン
本名陽子・・・・・・・スメラギ・李・ノリエガ
高垣彩陽・・・・・・・フェルト・グレイス
小笠原亜里沙・・・ソーマ・ピーリス(マリー)、ハロ
中村悠一・・・・・・・グラハム・エーカー
うえだゆうじ・・・・・ビリー・カタギリ
高山みなみ・・・・・カティ・マネキン
浜田賢二・・・・・・・パトリック・コーラサワー
恒松あゆみ・・・・・マリナ・イスマイール
入野自由・・・・・・・沙慈・クロスロード
斉藤千和・・・・・・・ルイス・ハレヴィ
<見どころ>
「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」の、2度のテレビシリーズを経た初の劇場版。
『機動戦士ガンダム F91』以来、約19年ぶりの完全新作ストーリーとなる今作では
テレビシリーズ放映終了から2年後の世界を舞台に、主人公たちの最後の戦いを
描く。監督は、テレビシリーズを手掛けた水島精二が続投。
謎が明らかになる完結編として期待が高まる。
<あらすじ>
24世紀初頭、私設武装組織ソレスタルビーイングは、ガンダムの圧倒的戦闘力を
利用して武力介入を始める。その結果、人類は武力に頼らない社会を実現したが
西暦2314年、ガンダムマイスター、刹那・F・セイエイは人類のイノベイター化を
求めてきた“イオリア計画”の核心に迫り、再び人類に危機が訪れていることを
知る。
<感想>
TVシリーズ最終回感想記事 ⇒こちら
「A wakening of the Trailblazer」・・・・・先駆者の目覚め
「OO(ダブルオー)」は、ブゥブゥ言いながらもTVシリーズを全部観てたNAOさん。
このシリーズ、往来のガンダムシリーズとはかなり設定が特殊なんですよね・・。
これを「OK!」ととるか「NO!」と取るかで評価が分かれると思います。
個人的に、「来るべき対話の世界」と散々謳ってたので、どんな結末に
なるのかしらん?と思ってたら、あ~そうですか~そういう結末ですか・・という感じ。
敵が人類でなく、異生物(というかターミネーター2みたい)にはかなり衝撃。
生物といっても金属体なので、金属体とのバトルばっか。
MS同士のバトルは、ほとんど皆無。
敵さんも、人ではないから、ボスキャラ存在ないので、戦ったという見る側の
達成感?もいまひとつ。戦闘シーンは、迫力があって見ごたえあるのだが
膨大な数の超高速移動の金属体に対し、あの戦闘はなんだか無理無理?って感。
画像速すぎて、目がチカチカしてしもうた・・・。
最も衝撃?的だったのが、刹那が言う「分かり合う」という形が、あのような姿に
なったこと。TVシリーズで散々、お花がでてましたが、あれをそういう形で
使うとはね。唖然呆然でした。
MS戦はあんまりだ~ですが、このシリーズの一つの魅力?がキャラ。
主人公の刹那はあんまり好きじゃないけど・・・・。
NAOさんは、なんと言っても、ロックオン・ストラトス!
相変わらず、クールでニヒルだ・・・。声優の三木眞一郎さん、やっぱイイですね。
「ポケモン」ではコジロウですっかり3?って感じになってますが、三木さんの声は
やっぱり2枚目のキャラですよぉ~。
で、アレルヤも何気にいいですよね。
すっかり、2重人格をコントロールできるようになったアレルヤ。
ソーマとも仲良くやってて、良かった良かった。
あとのキャラは、ほんと突っ込み満載で笑わせてくれましたよ。
マネキン大佐 ⇒ ツンデレキャラ確定 ( ̄▽ ̄;)
コーラサワー ⇒ 無敵のコーラサワー健在。
マネキン大佐、彼のどこが良かったの?
グラハム ⇒ 仮面取ったんですね。^^;
TVシリーズでは、名(迷?)セリフ、バンバン言ってたのに
映画では、ちぃと少なかったような。
でも散りざまは、武士道でしたね。でも、まだ生きてるような気が。
フェルト ⇒ いつのまに刹那に心移りしたのか?
てっきり彼女がヒロインかと思ったのに・・・・。
ティエリア ⇒ 手乗り姿には爆笑でした。
ビリー ⇒ 「優しくしてください」 本作一番の名?セリフかも?
で、一番驚愕だったのが、大ラスのシーン。
え?結局、ヒロインは、まさかのマリナ!?
おーい、フェルトはどうなった?
で、刹那は・・・・メタル人間!(ELSと融合したから?)
しばらく言葉でなかったです。
総合的な印象は、ガンダムだけどガンダムじゃない・・・でも悪くはなかった。
「ガンダムシリーズ」として観れば下のほうですが、「OO(ダブルオー)シリーズ」と
して観れば、まずまずだったのかな?と思います。
いろんな意味で「新しい形のガンダム」を提唱したと思いますし。
私としては、貧乏姫のマリナが最後にヒロインになったのが
ど~しても腑に落ちませんが。。。。
こうなると「SEED」の劇場版、見たくなります。
おーい、映画化はどうなってるんだ!?
点数:6点 (10点満点)
~映画予告編~
~なぜ殺したのか。なぜ愛したのか。誰が本当の“悪人”なのか?~
2010年 日本 (10.9.11公開) PG-12指定
モントリオール世界映画祭 ワールド・コンペティション部門 出品
最優秀主演女優賞受賞作品
監督:李相日 上映時間:139分
原作:吉田修一 「悪人」 (朝日文庫刊)
脚本:吉田修一・李 相日
音楽:久石 譲
美術:種田陽平 主題歌:福原美穂 「Your Story」 (Sony Music Records)
出演:妻夫木聡・・・・・・・清水祐一 (長崎の漁村に住む土木作業員)
深津絵里・・・・・・・馬込光代 (佐賀に住む紳士服店員)
満島ひかり・・・・・・石橋佳乃 (博多のOL。祐一と出会い系で知る)
岡田将生・・・・・・・増尾圭吾 (博多に住むお坊ちゃま大学生)
樹木希林・・・・・・・清水房枝 (祐一の祖母。娘に代わって祐一を育てていた)
柄本 明・・・・・・・石橋佳男 (佳乃の父。久留米で理容店を営む)
<見どころ>
吉田修一の話題作を映画化した犯罪ドラマ。
九州のとある峠で起きた殺人事件をきっかけに、偶然に出会う男女が繰り広げる
逃避行と愛を息苦しくなるほどリアルに描く。監督は、『フラガール』の李相日。
罪を犯してしまう肉体労働者と彼と行動をともにする女性を、妻夫木聡と深津絵里が
演じる。原作で巧みにあぶり出される登場人物の心理がどう描かれるのか、
実力派俳優たちの共演に期待が高まる。
<あらすじ>
若い女性保険外交員(満島ひかり)の殺人事件。ある金持ちの大学生に
疑いがかけられるが、捜査を進めるうちに土木作業員、清水祐一(妻夫木聡)が
真犯人として浮上してくる。しかし、祐一はたまたま出会った光代(深津絵里)を
車に乗せ、警察の目から逃れるように転々とする。
そして、次第に2人は強く惹(ひ)かれ合うようになり……。(シネマトゥディより)
<感想>
原作は未読で鑑賞。
重い内容で、「告白」同様考えさせられちゃう作品。
人間、誰しもが「善」も「悪」も持っている。作品登場人物も、みんなどこか危うい。
気は優しいけど、一時の感情で衝動的に人を殺してしまった祐一。
真面目な女が祐一に惚れたが為、自首の機会を奪い逃避行を望んだ光代。
金持ちの男の前ではいい子ぶり(要は軽い女)、貧乏な男には冷たい佳乃。
苦労しらずのお坊ちゃまで、人を見下すことでしか表現できない増尾。
母親なのに、子育てを放棄し、祖母に押し付けた祐一の母。
娘を溺愛し、娘のことをちゃんとまっすぐ見ていなかった佳男。
祖母・房枝を執拗に追いかけ回すマスコミの人間たち。
うーん、こうしてみてみると、みんないろんな意味で悪人。
でも考えてみたら、私たちにも同じことが言えます。
作品を通して見てみると、殺された佳乃やドラ息子の増尾のように
人を見下す(けなす)ことでしか、自分の存在価値を保てない人間や
祐一のように自分の感情をどう表現していいかわからない人間が
今の世の中多いということ。
モントリオール映画祭で最優秀主演女優賞を受賞した深津絵里さんの演技は秀逸。
冴えない女が、一人の男と逃避行して関係を重ねていくたびに、「女」の表情に
変化していく様はお見事。
うーん、「告白」の松たか子さんといい勝負だ、賞取りレース混戦かも!?
もっと好評価つけたいのが、脇役の3人(樹木希林・柄本明・宮崎美子)。
特に樹木希林さんは、一見体力的にも精神的にも一番弱い祖母が
孫を愛するが為に、最後は彼女の心を強くしていく様を見事に演じていました。
この3人の演技は必見。
もっとも印象的なシーンは、マスコミに追いかけながらバスに乗り込んだ房枝。
病院のバス停に下りた時に、運転手が房江に声をかけたセリフ。
「ばあちゃん。あんたはなんも悪くねぇ。だから、しっかり生きなあかん」
これには泣けました。。。
あと、佳乃の父のセリフに、この作品の本意が語られているように感じました。
「今の世の中、大切な人さえもおらん人間が多すぎる。
自分は、失うものがないと思い込んで、それで強くなった気になっている。
そして、自分が余裕のある人間と思い上がって、失ったり、欲しがったりする
人間をバカにした目で眺めている。そうじゃないだろう?」
心にズンときました。
誰の心の中にも「悪人」は少なからずいる・・・・と感じた作品。
娯楽性はすっごく低いし、負の要素いっぱいあるけど、見て損はない映画だと
思います。
点数:8点 (10点満点)
~犯罪現場は、お前の頭の中~
公開早々、レイトショーで鑑賞。
2010年 アメリカ (10.7.23公開)
配給:ワーナー・ブラザース 上映時間:148分
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
音楽:ハンス・ジマー
出演:レオナルド・ディカプリオ・・・・・・・・ドム・コブ
渡辺謙・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サイトー
マリオン・コティヤール・・・・・・・・・・モル・コブ
ジョゼフ・ゴードン=レヴィット・・・・アーサー
エレン・ベイジ・・・・・・・・・・・・・・・・・アリアドネ
トム・ハーディ・・・・・・・・・・・・・・・・・イームス
ディリーブ・ラオ・・・・・・・・・・・・・・・・ユスフ
キリアン・マーフィー・・・・・・・・・・・・ロバート・フィッシャー
<見どころ>
『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で挑む、
想像を超えた次世代アクション・エンターテインメント大作。
人の夢の世界にまで入り込み、他人のアイデアを盗むという高度な技術を持つ
企業スパイが、最後の危険なミッションに臨む姿を描く。
主役を務めるのは『シャッター アイランド』のレオナルド・ディカプリオ。
物語のキーマンとなる重要な役どころを『ラスト サムライ』の渡辺謙が好演する。
斬新なストーリー展開と、ノーラン監督特有のスタイリッシュな映像世界に
引き込まれる。 (シネマトゥディより)
<あらすじ>
コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の
奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。
彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、やがて国際指名手配犯
となってしまう。そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれる
ほぼ不可能に近い仕事が舞い込んでくる・・・。
<感想>
個人的に、渡辺謙さんがめっちゃ好きなので、楽しみにしていました。
大河ドラマ「独眼竜正宗」で主役を演じられた時から、ものすごく注目していた
俳優さんですが、ビッグな俳優さんになったものです。
主役は、レオナルド・ディカプリオですが、どうも好みの顔じゃないのよね。
むしろ、相棒役を演じたジョゼフ・ゴードン=レヴィットの演技に目がいったなぁ~。
何気にこの方の演技光っていました。
レオ様と謙様が散々TVに出まくって宣伝していましたが、お話は単純そうで難解。
「マトリックス」を楽しめた方には、おもしろい映画だったと思います。
ただ、ちょっと説明不足の感があったような気がします。
ターゲットの夢に入って、そこにある情報を盗む・・というものだがルールがある。
*夢の中で死ぬと目が覚める
*更に深い深層心理(=夢)に行くには強い睡眠薬を使うが、その場合
夢の中で死ぬと、深層心理の虚無に堕ちてしまい、廃人になってしまう。
*↑にならない為には、仲間が水の中に落とす等の衝撃を与えて
目を覚めさせなければならない。
これを理解してみないと、今どの段階の夢にいってるのかさっぱりわからなくなる。
夢の中では、自由自在の空間が描かれる。↑もすごかった。
イマジネーションがすごくて、私のほうが監督の頭の中に入りたいぐらいでした。
無重力空間の撮影も、メイキングで見ましたが、意外と古典的な撮り方
だったのに驚き。爆発シーンとかもありましたが、だいたいが実写で撮り
CG編集は想像より少なかったそうです。だからかな~すごく迫力を感じました。
そういう意味では、CGばかりの「アバター」より好感持てます。
話の筋は、コブは大企業家のサイトーからある依頼をされる。
それはライバル企業を潰すことと、経営才能のない息子に跡を継がせるよう
考えを植えつける(=インセプション)すること。報酬は妻殺しの容疑の抹消。
夢のまた夢へと深くなっていくたびに、夢の世界もどんどん変わるわけだが
夢が行き来するたびに、「ここはどこだっけ?」と迷った所もありました。
映像の感じがどれも同じだから、ややこしい。その辺をもう少しかわかりやすく
区別してもらえると、もうちょい観やすかったんですけどね。
目覚めの合図(キック)にエディット・ピアフの「Non,je ne regrette rien」が
使用されてましたがマリオンが演じた映画「エディット・ピアフ」と関連づけ
させてたのかなぁ~。詩が、マリオン演じるモルの心情と重なっててよい選曲
だったと思います。
ここが夢なのか現実なのかは、コマ(=独楽)で判断するのですが、
最後はいったいどっちだったんだろう?という終わり方は、見る側の判断に
委ねた形。さぁ、あれはどっちだったんでしょう・・・・。
個人的には、あの独楽は回り続けていたと思います。
ということは、コブは虚無へ堕ちた・・・ということかな?
心情的には、現実に戻ってて欲しいのですが・・・・。
でも、コブは、「子ども達に会いたい」というのが最初からの願いだったので
これが夢だろうが現実だろうが、とにかく我が子の顔さえ見る事ができたら
それでいい!ということなのでしょう。
その証拠に、最後の最後で子ども達は振り向いてくれたのですから。
「マトリックス」ほどの衝撃はないにしろ、ここ最近では「お!」と感じた作品です。
点数:8.5点(10点満点)
~人間に見られてはいけない~
2010年 日本 (10.7.17公開)
配給:東宝 アニメーション制作:スタジオジブリ
監督:米林宏昌 企画・脚本:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫 脚本:丹羽圭子 上映時間:94分
音楽:セシル・コルベル
原作:メアリー・ノートン/ 「床下の小人たち」(林 容吉訳・岩波少年文庫刊)
主題歌:セシル・コルベル/ 「Arrietty's Song」
声の出演:アリエッティ・・・・・・・・・志田未来
翔・・・・・・・・・・・・・・・・・神木隆之介
ホミリー・・・・・・・・・・・・・大竹しのぶ
貞子・・・・・・・・・・・・・・・・竹下景子
スピラー・・・・・・・・・・・・・藤原竜也
ポッド・・・・・・・・・・・・・・・三浦友和
ハル・・・・・・・・・・・・・・・・樹木希林
<見どころ>
メアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」を基に、古い家の台所の
下に暮らす小人一家の物語が展開するジブリ・アニメ。
企画は宮崎駿が担当し、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』といった
ジブリ作品にかかわってきた米林宏昌が監督を務める。
舞台を1950年代のイギリスから現代の日本に移した設定と、人間の少年との
出会いによって翻弄される小人の少女アリエッティの運命の行方に注目。
<あらすじ>
古い家の台所の下に住み、暮らしに必要なものはすべて床の上の人間から
借りてくる借りぐらしの小人たち。そんな小人一家の14歳、アリエッティは、
好奇心と伸びやかな感性を持つ少女。だが、人間に見られないよう、
目立たないよう、つつましさと用心深さを求められる毎日を送っていたが・・・。
(シネマトゥディより)
<感想>
『崖の上のポニョ』から2年ぶりジブリ最新作。
今回は、ジブリ屈指のアニメーター米村氏の初監督作品。
ジブリ=宮崎駿となっていますが、将来を考えると、やはり若手の監督さんが
早く台頭して欲しい。。というのが正直なところ。
はっきり言って、宮崎氏の息子さんが手がけた『ゲド戦記』は最悪でしたからね。
見終わった感想は、うん、「ポニョ」より良かった♪
主人公のアリエッティの性格は、ジブリ作品に合っているような感じがしました。
人間の翔くんは、声の担当・神木くんでしたが、神木くんを想定したらしく
なるほど、↑本人と似ています。
ジブリは毎回、声優を起用しませんが、今回はアリエッティ・翔の声は文句なし。
特に神木くんは、うまいっ。
「千と千尋~」ではボゥ、「ハウル」ではマルクル。ジブリ作品は3作目ですが
どれもうまいなぁ~と感心します。俳優もうまいけど、この先声優としてでも
やっていけるのではないでしょうか。
逆に、「?」と思ったのが、大竹しのぶさんと樹木希林 さん。
大竹さんの声と絵がまったく会っていない。絵は、もうすこしおばあさんって感じ
だけど、声は妙に若い。すごくアンバランスを最後まで感じてしまいました。
希林 さんも、彼女の個性が強すぎるので、どこ見てもハルでなく希林さんしか
見えてこない。あまり個性が強すぎる人を声優に持ってくるのはいかがなものか?
(ようは、志田未来ちゃんと神木くんしかしっくり来なかったのよね)
画像は、とっても色彩豊か&繊細で、すごく良かった。
毎回ジブリの画像の美しさにはため息でちゃいます。
小人の話なので、スケール感はどうしても小さくなってしまうのは仕方ないですね。
それでも、小人から見ると一軒家でも大冒険。
ホッチキスの針とかが階段に使用されたり、洗濯ばさみを髪留めにしたり・・。
視点を変えると、こんなに見方が変わるんですね。
魔法じゃないけど魔法にかかった気分を味わえました。
派手な演出のなく、終始淡々と話が進むので物足りなさを感じる人もいるでしょう。
私は、小人世界の話なので最初からそんな感じはしてたので、演出面に関しては
こんなものだろうと納得しますが、脚本は、もう少し説明補足があっても
よかったんじゃないのかな?と感じましたね。
たとえば、なんでハルさんがあそこまで小人を捕まえるのに執着しているのか?
アリエッティを毛嫌いしていたネコが最後にどうしてああいう行動にでたのか?
などなど。。。そこは想像力におまかせ・・・のジブリらしいといっちゃあそれまでだが
その手法は、もう少し控えて欲しかったです。
せめて、エンドロールの背景で、その後の翔とアリエッティの様子を描く・・とか
してほしかったなぁ~。最後まで「その後はご想像に」というのはきつかった。
逆に良かったのは音楽。 今回久石譲さんではなく、主題歌を歌った
セシル・コルベルさんが担当されましたが、ケルト音楽と小人世界がマッチしていて
すごく好感持てました。それと、効果音の表現力は、過去のジブリ作品では
ピカイチだと思います。
だが、いくら映像・音がよくても話の流れがよくないと、それも半減。
ストーリーに起承転結がないので、なんとなく終わってしまったという感が否めなく
結果、見終わった後の印象も薄くなってしまいました。
似たようなジブリ作品で、「トトロ」や「耳をすませば」のほうが、はるかに
ストーリー性があるのになぁ~~~~。
個人的には、久々に萌える女の子キャラが出てきたのはうれしいな。
アリエッティは、ちょっとナウシカやサツキちゃんに通じるものを感じました。
そういう意味では、初期のジブリを好む方は喜ぶ作品だと思います。
点数:7.5点 (10点満点)
~湾岸署、封鎖されちゃいました~
2010年 日本 (10.7.3公開)
配給:東宝
監督:本広克行 製作:亀山千広
脚本:君塚良一 音楽:菅野祐悟 上映時間:141分
~出演~
織田裕二・・・・・・青島俊作 (湾岸署刑事課強行犯係係長警部補)
深津絵里・・・・・・恩田すみれ (湾岸署刑事課盗犯係巡査部長)
ユースケ・サンタマリア・・・・・・真下正義 (警視庁警視)
伊藤淳史・・・・・・和久伸次郎 (湾岸署刑事課強行犯係巡査部長、故・和久の甥)
内田有紀・・・・・・篠原夏美 (湾岸署刑事課強行犯係巡査部長)
小泉孝太郎・・・・小池茂 (警視庁刑事部交渉課課長警視)
北村総一朗・・・・神田署長 (湾岸署署長警視正)
小野武彦・・・・・・袴田健吾 (湾岸署刑事課課長警部)
斉藤暁・・・・・・・・秋山副署長 (湾岸署副署長警視)
小栗旬・・・・・・・・鳥飼誠一 (警視庁刑事部捜査一課管理補佐官警視)
小泉今日子・・・・日向真奈美 (無期懲役の囚人。1作目にも登場)
柳葉敏郎・・・・・・室井慎次 (警察庁長官官房審議官警視監)
<見どころ>
大ヒット作『踊る大捜査線』シリーズの第3弾。
強行犯係係長に昇格した青島が、新しい湾岸署への引っ越しを命じられる中、
数々の事件に巻き込まれてしまう。監督は、テレビシリーズから携ってきた
本広克行。キャストは、青島を演じた織田裕二、深津絵里、ユースケ・サンタマリア
柳葉敏郎らが続投し、内田有紀と故いかりや長介が演じた和久平八郎の甥っ子と
して伊藤淳史が新たに加わる。
<あらすじ>
湾岸署を襲った連続殺人事件から7年。海外からの要人が降り立つ空港が近くに
あり、高速道路や変電所などが立ち並ぶお台場はテロリストの標的となっていた。
そのため湾岸署は、よりセキュリティー設備が充実した新湾岸署への引っ越しを
することになる。引っ越しの作業を一任された青島(織田裕二)は、部下と一緒に
取り掛かるものの、湾岸署管内で次から次へと事件が発生し……。
(以上、シネマトウディ)
<感想>
連ドラからのファンであるNAOさんは、7年のブランクを経ての「3」の公開に
ウレシイのと、いまさら?っていうのが半々でした。
だって、和久さんがいに「踊る~」はちょっと考えられない。
でも、「OD3」は観たい!
というわけで、公開早々行ってきた次第。
このメンバーを再びスクリーンで観られるのはファンとしてはうれしい限り。
さて、肝心の本編だけど、8つの事件が発生するというは知っていたけど、
8つは多すぎ。今回、新旧のキャラがいっぺんに出てくるから、登場人物が
多い上に事件数も多くなると、ゴチャゴチャ感が倍増。
サブキャラも魅力なのが「踊る」の醍醐味なのに、これが少し薄れた感あり。
その中で目立ったのが、新キャラの鵜飼(小栗旬)。
なんだかんだでいい役者さんだ。目で訴える演技が印象に残ったな~。
さらに上をいったのが、前作で出た日向真奈美演じた小泉今日子。
「手術してやろうか?」のセリフは、さらに凄みました感じ。
相変わらずのスリーアミーゴスは、やっぱり笑える。
そういや、アフラックのCMでも3人出ていますよね。「不要」には、爆笑だよ~。
全体に、映画というよりは、お祭り的な感じに仕上がっています。
事件そのもののオチは、「だったら最初からそれ切ればいいじゃん」って
感じだったし・・・。
ツッコミどころは山ほどあるけど、「踊る」ファンはそれも許せる。
ファンでない人は、「おいおい・・」かもね。
個人的には、室井と青島の絡みが、ほとんどなかったのが不満。
室井の立場が今回は、小栗君演じた鵜飼だったので、仕方ないにしろなさすぎ。
あと、前作までは音楽担当は、松本晃彦さんだったけど、今回変わったのね?
これも不満~。だって、音楽がどうもしっくりこなかったもん。
なんで松本さんじゃなかったんでしょう~。個人的にかなりマイナスでした。
それでも、ドラマからず~~っと観てきたNAOさんとしては感慨深いものが
ありましたね。和久さんがノートで復活でホロっ、一瞬だけど和久格言の
一節で、声の出演?がありましたよね。あれにはジーンときちゃいました。
改めて思う。和久さんが抜けた穴って大きいなぁ~って。
映画の出来はさておき、ファンはやはり劇場で見る事をオススメします。
できれば、全ての「踊る」を復習してから見る事をオススメ。
だって、あちこちに過去の出演者がいーっぱい出ていますからね。
点数:7.5点 (10点満点)