<1月の鑑賞予定映画>
~そこに 自由はあるか~
2011年 日本映画 PG-12指定 (11.10.1公開)
配給:東京テアトル 上映時間:99分
監督:宍戸淳
原作:犬村小六 『とある飛空士への追憶』 (小学館、ガガガ文庫)
制作:トムス・エンターテメント アニメーション制作:マッドハウス
脚本:奥寺佐渡子
音楽:浜口史郎 主題歌:新妻聖子 『時の翼』
声の出演
神木隆之介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・狩乃シャルル
武富聖花・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファナ・デル・モラル
宮澤たけし(サンドウィッチマン)・・・・・・・千々石
小野大輔・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カルロ皇子
<見どころ>
迫力ある空戦と身分違いの恋によるエピソードが口コミで話題を呼び、ラジオドラマ化や
漫画化もされた犬村小六の長編小説をアニメ映画化。アニメーション制作を、日本が世界に
誇るマッドハウスが担当。
身分は低いが、操縦技術は空軍の中でも群を抜く青年飛空士・狩乃シャルルの声を、
『サマーウォーズ』でもマッドハウス作品の声優を務めた俳優・神木隆之介が務める。
甘酸っぱい恋愛模様と壮大な航空戦シーンに注目。
<あらすじ>
中央海という海を挟み、神聖レヴァーム皇国と帝政天ツ上の両国は、常に激しい戦闘を
展開していた。そんな中、レヴァーム皇国の飛空士シャルル(神木隆之介)は、
次期皇妃ファナ(武富聖花)を水上偵察機に乗せ、婚約者のカルロ皇子のもとへ送り届ける
という極秘にして重大な任務を任される。
敵の領域を横切る1万2000キロにおよぶ旅は、2人にとって身分違いの恋の始まりでもあった。
<感想>
原作=未読
“身分違いの恋”というのは、女子的にはツボなところ。
さながらアニメ版の「ローマの休日」って感じの作品でした。
「サマーウォーズ」を手掛けたマッドハウスの新作というので、けっこう公開楽しみにしてました。
期待通り、画質は申し分なく、作品の世界感に合った質感で良かったぁ~。
空を舞台にした作品なので、空中の作画は写真のような場面もあって素晴らしいっ!
特に、シャルルが極秘任務で空中偵察機に乗って離陸するシーンは、感動的でした。
ただ、ストーリーが、駆け足すぎだったかなぁ。
キャラ設定が少々浅いような気もしたし、主人公の2人だけのシーンが
8割ぐらい占めているので、どうしても単調になってしまうのよね。
ヒロインといえば、大概萌えるものだけど、このキャラはどうも萌えなかった。
いや、たぶんちゃんとした声優さんが演じれば問題なかったんだろうと思うけど、
申し訳ないけど、下手すぎて、イライラしてきちゃったんだなぁ~。
親の言うとおりにしてきたお嬢様が、シャルルと一緒に旅しているうちに自立した芯のある
女性に成長していく過程は、よぉ~く理解できたけど、髪切った途端に、性格も顔も
激変してしまうってどうよ?わたしゃ本編見るまで、↑が同一人物とは思わなかったです。
萌えたのは、傭兵のシャルル(神木隆之介)。
神木くん、ホント良かった。キャラと声が合ってたし、彼は俳優だけれど、声優としても
充分やっていける数少ない俳優さんだと思う。
で、驚いたのが、千々石を演じたサンドウィッチマンの宮澤たけしさん。
いや、うまいのなんの。テロップが出るまで、宮澤さんだと気づきませんでした。
絵とすんごい合ってた~~。これだけ上手ければ、声優としても上手くやっていけます。
絶対、声優の仕事増えると思うなっ!
原作を知っている人には、「はしょりすぎ!」と言われる内容かもしれませんが
知らないので、すんなり観れましたが、いかんせん、登場人物が少ないので、やや単調な感。
この点が、評価わかれるところでしょう。
私は、少女的要素が入っている所と、「ラピュタ」を思わせる空中戦闘シーンの出来栄えに満足。
ところで、あの砂金は、全部バラまいたんだろうか???めっちゃ気になる・・・。
あと、カルロ皇子のアホさ加減は、「ガンダムSEED」のセイランを思い起こさせる・・・。
点数:7.5点 (10点満点)
気になる方は、冒頭12分ノーカット版をご覧下さい↓ 神木くん、ほんとうに上手♪
~大人の恋は、終わらない~
2011年 日本映画 (11.09.23公開)
配給:松竹 上映時間:105分
監督:黒崎博 脚本:大石静
制作:NHKエンタープライズ、セディクインターナショナル
音楽:めいな Co.
主題歌:倖田來未 「愛を止めないで」
出演:鈴木京香/長谷川博己/深田恭子/天野義久/田丸麻紀/北見敏之
<見どころ>
2010年に放送されるや、スキャンダラスな不倫愛が大きな話題を呼んだNHKのテレビドラマを映画化。
ドラマでは描かれなかった衝撃の真実に焦点を合わせ、マレーシアの首都クアラルンプールを舞台に
より濃密で大胆な三角関係が展開する。テレビドラマ版の演出を手掛けた黒崎博監督がメガホンを取り、
大石静が引き続き脚本を担当。
主演の鈴木京香をはじめ、長谷川博己、深田恭子ら主要キャストが織り成す、狂おしくも切ない大人の
恋愛模様を楽しめる。
<あらすじ>
不倫の末にさまざまな試練を乗り越え、一緒に暮らし始めた中村るい(鈴木京香)と17歳年下の
鈴木行(長谷川博己)だったが、ある日突然、行はるいの前から姿を消す。
5年後、出張先のマレーシアで再会をするものの、行は彼女の目前で撃たれてしまう。
やがて行の妻・万理江(深田恭子)もマレーシアへやって来て……。
<感想>
NHKドラマにしてはけっこう過激な内容のドラマで話題となった「セカンドバージン」の映画化。
NAOさん、ドラマは後半から観てけっこうハマってました。
でも、ぶっちゃけ、ドラマは完全に終わった形だった(長谷川博己演じる行がドラマ内で死亡)から
なにを映画化するの?という感じで、予告編も観ずに映画館に行った次第。
結論から言うと、ドラマ観た人でないとまったくわかりません。
ていうか、本作は別にドラマの続編でもなんでもなく、ドラマでラストのマレーシアでの再会と
真実を細かく描かれた内容だから、ドラマを見ていないと話にならないんだよねぇ~。
何も知らずに「続編」と思って行った人には、「お金返せ!」と思われても仕方ないかも?
ドラマでは、年の差不倫を軸に、人間模様がリアルに描かれ、「あるある~こういうの」と
思いながら見てたのね。 (実際、身近にこういう友達いるし)
ところが、映画では、そういう人間模様ぜーんぶ排除されて、二人の世界?ってな感じに
なっちゃってるし・・・。で、病院のシーンがほとんどだが、ぜんぜん病院に見えん。
今時、マレーシアもちゃんとした国なんだから、シンガポールの病院へ移送とかもできるのに。
死を待つだけだなんて、なんだか何年前のドラマ?って思っちゃうわけ。
映画化するにあたって注目するのは、やはり二人の濡れ場シーン。
NHKだからあそこまで限界だったけど、映画化なら濃密にやってくれるのかな?と期待してたのに
あらら。。。。そんなもん?だったし。
で、もっとわからないのが、行の言動。最後にわかるのかと思ったら、やっぱりわからん。
というわけで、ドラマ未見の人には、まったくオススメできません。
ドラマは良かったけど、映画化の必要なし。TVのSPで充分だったか?いや、それもいらなかったかも?
長谷川博己くんのスーツ姿は萌えたんだけどなぁ~。
点数:3点 (10点満点)
~その愛は、20世紀最大の罪となる~
2010年 アメリカ/中国合作 PG12指定 (11.08.20公開)
配給:GAGA(ギャガ) 上映時間:105分
監督:ミカエル・ハフストローム
音楽:クラウス・バデルト
出演:ジョン・キューザック/コン・リー/チョウ・ユンファ/菊池凛子/渡辺謙
<見どころ>
1941年の上海を舞台に描くアメリカ・中国合作のサスペンス大作。
太平洋戦争勃発前の日本軍占領下の上海で、あるアメリカ諜報部員の
死の裏に隠された男女の悲しい運命の物語を紡ぐ。
『2012』のジョン・キューザック、『SAYURI』のコン・リー、香港の名優チョウ・ユンファ、
渡辺謙や菊地凛子らが豪華共演。激動の時代を生きた人々の愛と宿命のドラマが感動を呼ぶ。
<あらすじ>
1941年、アメリカ諜報部員のポール(ジョン・キューザック)は、太平洋戦争勃発前の不穏な
空気が漂う上海の地を踏む。彼は親友の死の真相究明のためやって来たが、やがて
中国とアメリカ、そして日本を取り巻く巨大な陰謀の真相に迫っていく。
ポールの周りには、常に彼を執拗に追い回す日本人将校タナカ(渡辺謙)らの存在があり……。
<感想>
渡辺謙さんが出るから~コン・リーが久々に出るから~ってことで、けっこう楽しみにしてた
作品だったのですが・・・・・・・うーん、全てにおいてなんか中途半端な印象。
物語は、1941年、第2次世界大戦前の上海での出来事。
ジョン・キューザック・・・・諜報員の役だけど、そうは見えない。
コン・リーは、色っぽくて謎めいていて良かったな~。
劇団ひとり・・・・・・ いや、チョウ・ユンファ、さすがの存在感。
菊池凛子さんは・・・・・蓋を開けてみたら、こんなチョイ役、よく引き受けましたね。
で、渡辺謙さんは、やっぱ存在感すごい。立ってるだけで、威圧感がありますよん。
軍服姿も麗しい。
とまぁ、キャストは良かったんですよ。
1941年当時の上海の様子は、リアルに描かれていてすごく良かったです。
何が悪いって、脚本がしょぼい。
サスペンスな展開で、登場人物たちが、腹の探りあいをしている様子は、けっこう緊迫感あって
眠くなる・・・なんてことはなかったんだけれど、事件の真相っていうか、動機を知って愕然。
思わず、「そんなオチかい!?」とスクリーンに向かって突っ込んでしまった・・・・。( ̄▽ ̄;)
もっと政治的事情を絡めた展開になるのか?と思ってただけに拍子抜けもいいところ。
また、タナカとスミコの会話では、日本語でしゃべる・日本語字幕・英語字幕になっているんだけど
全部セリフが違う・・・・・・あまりの違いすぎに、感動どころか失笑してしまった・・・・。
歴史的ストーリーを期待していた人には、がっかりの作品。
主役は、ジョン・キューザックだけれど、脇のチョウ・ユンファ、渡辺謙、コン・リーが良かった。
特に、チョウ・ユンファと渡辺謙の重厚な演技は必見。
要は、キャストで105分もった・・・という作品ですかね。
点数:5.5点(10点満点)
~50年分の愛を抱えて、あなたに会いに来ました~
2010年 アメリカ映画 (11.5.14公開)
配給:ショウゲート 上映時間:105分
監督:ゲーリー・ウィニック
制作:エレン・バーキン、キャロライン・カプラン
音楽:アンドレア・グレア
出演:アマンダ・セイフライド / ヴァネッサ・レッドグレイヴ / ガエル・ガルシア・ベルナル
クリストファー・イーガン / フランコ・ネロ
<見どころ>
「ロミオとジュリエット」で名高いイタリア・ベローナで行われている、世界中から届く
恋愛相談の手紙に「ジュリエットの秘書」と呼ばれる女性たちが返信する「ジュリエットレター」を
題材にした恋愛ドラマ。キャストには『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライド、
オスカー女優ヴァネッサ・レッドグレーヴら実力派がそろう。
<あらすじ>
ロンドンに暮らすクレア(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)のもとに1通の手紙が届く。
その内容は、50年前に彼女がイタリアで恋に落ちた男性との愛を貫けなかった苦悩を
ジュリエット宛につづった手紙への返事だった。その男性と再会することを決めたクレアは
イタリアへ向かい、返事を書いたソフィー(アマンダ・セイフライド)と共に初恋の人を捜す旅に出る。
<感想>
「マンマ・ミーア!」で好演した、アマンダちゃんの主演なので、公開終了ギリギリに
ようやく鑑賞できましたが・・・・・・いやぁ~見に行って良かった!
舞台になるヴェローナは、ご存知「ロミオとジュリエット」で有名なところ。
ジュリエット宛てに届く恋愛相談の手紙に対し、ヴェローナ市のボランティアの女性たちが
「ジュリエットの秘書」として、返事の手紙を書く、というのが実際あるそうな。
映画は、この事実を基に作られています。
主人公のアマンダちゃんは、とにかくキュート♪ ちょっとカエルっぽい顔だけど・・・。
「マンマ・ミーア!」に比べると、演技も上達し、女性らしさがUPしましたね。
私としては、キュートな顔と相反した巨乳な所に釘付けでしたけど。
超貧乳の私としては、やはり無いものねだりの所にどうしても目がいってしまいますわ。
婚約者と旅で知り合った男性との間で、揺れ動く乙女心。
正直、ベッタベタな展開なんですが、これに老婦人クレアの初恋話がいいように
かみ合い、ベタな話も、なんだかほっこりしれ観られるんだな、これが。
さすがにこのシーンは、「クサすぎやろ~」と思ったけど。
初恋の相手を探すたびに出たクレアが、またキュート。
初恋の相手を探す目が、キラキラしていて、老いても気持ちはまだあの頃のまま
というのが、すんごい伝わってて、観ていてこっちも胸キュンになります。
感動なのが、その再会するシーン。 これは心に残っちゃいます。
あとでHPをみると、初恋の相手を演じたフランコとクレアを演じたヴァネッサは、
プライベートでも夫婦ですと。 なるほど~だからこんなにも印象深いシーンになったのね。
クレアに励ましの手紙を書いたソフィーだが、逆に最後は、ソフィー自身が
励まされるところが、すごく良かったな・・・ここでもウルっときちゃったもの。
重いテーマを謳った作品ばかり続いてたので、こういう愛があふれる作品は和みますね。
ベッタベタな展開ですが、そんなこと全て許せちゃう!そんなキュートな映画です。
映画館で観られなかったら、ぜひDVDでご覧下さい。 女性の方、オススメです!
点数:9点 (10点満点)
~予告編~
~その人は、許されぬ恋と、望まぬ戦いに身を投じた~
2011年 日本映画 (11・05・28公開)
配給:東映、ワーナー・ブラザース映画 上映時間:111分
監督:森下幸三 アニメーション制作:東映アニメーション
原作:手塚治虫
脚本:安田玲子
イメージアート:岡野玲子 歴史アドバイザー:ひろさちや
音楽:大島ミチル
声の出演:
吉永小百合・・・・チャプラの母、ナレーション / 堺正人・・・・・・・・チャプラ
吉岡秀隆・・・・・・シッダールタ / 観世清和・・・・・・スッドーダナ王 / 藤原啓治・・・・・・バンダカ
玄田哲章・・・・・・ブダイ将軍 / 水樹奈々・・・・・・ミゲーラ / 黒谷友香・・・・・・マリッカ姫
<見どころ>
手塚治虫の代表作の一つ、仏教の開祖・シッダールタの生涯を描いたコミック「ブッダ」の
初のアニメ映画化作品。3部作の第1部となる本作では、シッダールタの誕生から
ブッダとなる前の姿を描く。シッダールタの声には、吉岡秀隆。シッダールタが出会う
勇気あふれる奴隷の少年・チャプラの声を堺雅人が、その母の声を吉永小百合が担当。
イメージアートに「陰陽師」の漫画家、岡野玲子、音楽に大島ミチル、歴史アドバイザーに
宗教評論家のひろさちやなど強力なスタッフを迎えて映像化された、手塚の世界観の奥深さを
堪能したい。
<あらすじ>
2500年前のインド・シャカ国。
世界の王となると予言された王子、ゴータマ・シッダールタが生まれる。
幼いころから厳しい階級社会に疑問を抱いていたシッダールタは、敵国コーサラ国の勇者、
チャプラに出会う。最下層の身分から頂点を目指すチャプラと高貴なシッダールタの運命は、
そのとき変化しようとしていた。
<感想>
マイミクの@しんえいさんに鑑賞券を頂いたので、公開早々に行ってきました。
手塚治虫の代表作でもある原作は、第1部しか読んでなく、しかもうろ覚え。^^;
で、本作は全3部作の第1章。
シッダールタの誕生~王位を捨て出家を決意するまでが描かれています。
正直なところ、"文部科学省推薦"のような出来になってしまってるいるのがなんとも残念。
老年層が見たら満足するかもしれないが、今のアニメ技術に慣れてる若年層や
私の様なアニメファンからみたら、「おいおい、こんななまぬるく作るなよ」とブーイング出るかも。
王族のシッダールタと奴隷出身のチャプラを中心に描いているが、この二人の背景に
背負う重さが、いまひとつ見るものに伝わってこないんだよね。
教科書を読むかのごとく淡々と唐突に進むので、二人の決断した行動が重いのにも
関わらず、軽くみえてしまい、このあたりの演出がうーーーん・・・・なんだよね。
あと最大の失敗は、声優のキャスティング。 ほんま、だれやねん、選んだ人は?
個人的に、吉永小百合さんは、旨い役者さんとは思えないんですよね。
ナレーションはいいにしても、声優ははっきり言ってダメダメです。
またシャカ王役の観世さんも、怒り声はまだまともでしたが、その他は絵と浮いて
しょうがない。頭抱えながら見てしまいましたよ~よくこれでOKが出ましたね・・・。
チャプラの堺さんとシッダールタの吉岡さんは、まだ聞けました。
あと、手塚さんの絵はどうしても一昔前の絵なので、最新のCGとか駆使しても
やはり違和感は残ってしまいました。それはやむをえないとしても、口の動きは
もう少しなんとかならなかったのかしら?
口の動きが大雑把過ぎて、いくらうまい声優さんたちがやってても、口とセリフが
さっぱり合わないのは、まずいと思うのですが。。。。だから下手な人がやると
それがもぅ露骨に表れ、見る側のほうが苦痛を感じました。
3部作をするなら、次回はこの辺をなんとかしてほしいと思います。
声の話に戻りますが、メインがダメダメな分、脇役は売れっ子声優さんが
名を連ねていたのでこれは安心して聞くことができました。
個人的には、バンダカを演じた藤原啓治さん、良かったですね~。
色気のある悪を演じたら、この人天下一品です。
とても「クレヨンしんちゃん」のヒロシと同一人物にはみえません。
内容が、インドの歴史&仏教の開祖ブッダの伝記話だから、どうしても授業アニメに
見えてしまいます。個人的には映画にするよりは、NHKで大河アニメ的な風に
長編アニメドラマにしたほうが良かったのではないかな?と思いました。
ブッダのお話を判り易く知りたい、という点ではお勉強になるアニメです。
(だから娯楽映画ではないことは確か)
私自身は、小学生の頃、日曜学校に通ってて、その時にブッダの幼少のお話や
映画の冒頭にあったウサギの話を、住職さんからよぉく聞いていたので、その当時の
ことを思い出しながら見ていました。正直、予備知識がないと、第2部・第3部を観るのは
きついでしょうね。それでも、シッダールタがこの後、どうやって悟りを開き、インドの動乱期を
どうやって乗り切っていったのか?奥さん・子供を捨ててまで出家したその後がひじょ~に
気になるので、続編も見ようとは考えています。
続編にあたっては、くれぐれも声優さんの人選はきちんとしてください・・・切なる希望。
点数:5点 (10点満点)
~華麗な旅人には、危険な謎がある~
震災前(7日)に鑑賞。。。。。
2011年 アメリカ・フランス合作映画 (11.3.5 公開)
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 上映時間:103分
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:アンジェリーナ・ジョリー・・・・・・・・・・・・エリーズ・クリフトン・ワード
ジョニー・デップ・・・・・・・・・・・・・・・・・・フランク・トゥーペロ
ポール・ベタニー・・・・・・・・・・・・・・・・・ジョン警部
ティモシー・ダルトン・・・・・・・・・・・・・・・ジョーンズ主任警部
スティーブン・バーコフ・・・・・・・・・・・・・レジナルド・ショー
<見どころ>
ハリウッドを代表するトップスター、ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの初共演が実現した
ロマンチック・ミステリー。イタリアを訪れたアメリカ人旅行者が、謎の美女に翻弄(ほんろう)され、
知らないうちに巨大な事件と陰謀に巻き込まれていく。
監督は、『善き人のためのソナタ』のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク。
共演はポール・ベタニー。撮影地であるベニスやパリの美しい映像や大胆なラブシーンも見もの。
<あらすじ>
傷心を癒やすためイタリアを訪れたアメリカ人のフランク(ジョニー・デップ)は、ベニスに向かう車中で
上流階級の美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声を掛けられる。
魅力あふれるエリーズに誘われるがまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。
しかし、それはすべて仕組まれたわなだった……。
<感想>
ぶっちゃけ言ってよろしいでしょうか?
映画と言うよりは、まるでアンジーのPV?とでも言いたくなるような作品でしたわ。
わたしゃアンジーのファンではございませんは、ファンでなくても「美しい!」と
ため息がでるような、アンジーの麗しい姿のオンパレード。
もぅ、このドレス姿なんて、麗しい!の一言。
ジョニーも主演なんですが、ただの引き立てや役にしか見えない・・・・。
ジョニファンの私としては、めっちゃ悲しい・・・。
後姿が、これまた悩殺。ほんと羨ましい限りの色っぽさ。
日本人には絶対出せない色気だわ。
とまぁ、アンジーファンには、たまらんシーンの連続です。 気品漂う美しさ、これは見習いたい。
反対に、ジョニファンには、不満かも~。(私もその一人)
コミカルなとこもありましたが、どうもなぁ~ジョニらしさがない。
きつい言い方すれば、誰がやっても良かったんじゃないの?って感じです。
内容は面白かったんですよ。でも、見せ方がいまいち・・・。
売りは、「サスペンス」なのに、わたしゃどうみても「コメディー」にしか見えなかった。つまり、緊張感がないんですよね。
後半、「もしかして、こんなオチ?」と思ったら、ほんとにそんなオチだったし
じゃあ、そんなオチで終わったら、最初とかのやりとりと、なんか矛盾していないか?など
ツッコミが山のように出てくるし・・・。
主演2人OK・イタリアロケOK、これにお金使い果たして、脚本が陳腐になったんとちゃう?
と、突っ込み入れたくなるような展開でした。
頭、空っぽにして、余計なことは考えず、ジョニーとアンジーの二人をひたすら見つめ
イタリアの街並みを堪能する・・・・というのがベストな鑑賞かも?
大物二人主演なのに、実にもったいない作品でした。 DVDで充分です。
それでも、素顔のジョニーを久々に見られたので、良かった。
点数:5点 (10点満点)
~天才 裏切り者 危ない奴 億万長者~
目の調子が悪いから、早く見たのに、UPが遅くなっちゃった・・最近多いな、こういうの。
2010年 アメリカ映画 PG12指定 (11.1.15公開)
【第68回ゴールデングローブ賞 4部門受賞作品】
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 上映時間:120分
監督:デビッド・フィンチャー
原作:ベン・メズリック
音楽:トレント・レズナー、アティカス・ロス
出演:ジェシー・アイゼンバーグ・・・・・・・・・マーク・ザッカーバーグ (Facebook開発者)
アンドリュー・ガーフィールド・・・・・・・エドゥアルド・ザベリン (thefacebook共同開発者)
ジャスティン・ティンバレーイク・・・・・ショーン・パーカー (ナップスター創始者)
ルーニー・マーラ・・・・・・・・・・・・・・・・エリカ (マークの恋人)
アーミー・ハマー・・・・・・・・・・・・・・キャメロン&タイラー・ウィンクルボス(双子のハーバード大学生)
マックス・ミンゲラ・・・・・・・・・・・・・・・ディビヤ・ナレンドラ (ハーバード大学生)
<見どころ>
世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。
ハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げた主人公たちが、一躍有名人となり巨万の富を
築くものの、金や女、裏切りの渦に巻き込まれていくさまを映し出す。
監督は、次々に話題作を送り出すデヴィッド・フィンチャー。
キャストには『イカとクジラ』のジェシー・アイゼンバーグ、『Dr.パルナサスの鏡』の
アンドリュー・ガーフィールドミュージシャンのジャスティン・ティンバーレイクら注目株がそろう。
<あらすじ>
2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、
学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と
共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者
ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)との出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど
巨大に成長していくが……。
<感想>
「facebook」で、史上最年少の億万長者になったマーク・ザッカーバーグの伝記映画。
一言でいうと、凡人には到底理解できない?世界のお話でした。
まず、驚いたのが、「facebook」を考案したのが、元々そのアイディアを持っていた双子くんたちから
引用して開発したもの。そりゃあ、訴訟起こされても当然。
でもって、共同開発者だったエドゥアルドからも、経営権をめぐって訴訟起こされるし。
で、訴訟でも理屈ばかりまくし立て、ものの言い方は、常に上から目線。
それじゃあ彼女にもフラれるわけだ。しかもフラれた腹いせに女子学生たちの写真をネットに公開して
みんなに競わせるような行動を起こすから、女性からみればイヤな男にしか見えない。
でも、本作を観て行くうちに感じたのが、人の気持ちというものを全く理解しようとしなく、
自分の興味・関心に以上に長けていること。これがまた病的なまでのものなので
ひょっとすると、主人公のマークは、病名わかんないけど、その類の障害があるのではないだろうか?
なーんて思ってしまった。そう思うと、彼の行動がすべて合点がいく。
主人公を演じた、ジェシー・アイゼンバーグの演技は見事。
いけ好かない天才の孤独を、好演。共感できないのに、最後まで目が釘付けになっちゃった。
顔の好みで言えば、エドヴァルドを演じたアンドリュー・ガーフィールド。
どっかで見た顔だな~と思ったら、「Dr.パルナサスの鏡」でも出演してましたね。
「天才は、常に孤独」と言うけれど、彼の場合もそう。
そんな彼が、ネットで人との繋がりを作る「Facebook」を作ったことへの過程を描いた本作は
とっても興味深く見れ、あっと言う間の2時間でした。
パソコンに関する専門用語がたくさん出てくるが、その辺は初心者の私でも気にせず見ることが
出来ました。それにしても、4時間で大学寮のサイトから名簿をハッキングして、女子の容姿を比較する
サイトを作ってしまう・・・・凄すぎです。(女からみると、ふざけんなよっ!だけど)
どうみても偏屈な主人公だけど、彼が本当に望んでいたことは、エリカに認めてもらいたかったのでは
ないかな?そう思わせてくれるシーンが、ラストに出てきます。
あれは、ちょっと切なくて印象的な終わり方でした。
一青年のサクセスストーリーだけど、そこには女性やお金が絡んだドロドロしたものが当然あり
きれいごとだけじゃ、世の中渡っていけない、成功していけない、というのを痛感させられます。
で、これまた、実話を基にしたフィクションなんだけど、キレイごとにしなくて、ドロドロをあけすけに
描いているから、更にリアル感、感じちゃうんですよね。
だから、登場人物にはまったく共感できないけど、のめりこんで見てしまう見ごたえのある作品でした。
点数:8.5点 (10点満点)
~未来の3Dを体感せよ~
子供たちが朝から出かけてたので、夫婦でいそいそ観にいって来ました。
2010年 アメリカ (10.12.18公開)
配給:ウォルト ディズニー スタジオ 上映時間:125分
監督:ジョセフ・コシンスキー
脚本:エディー・キツイス/アダム・ホロヴィッツ
音楽:ダフト・パンク
出演:ギャレット・ヘドランド・・・・・・・・・・・・・・・サム・フリン (救世主)
ジェフ・ブリッジス・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケヴィン・フリン (創造主)
オリヴィア・ワイルド・・・・・・・・・・・・・・・・クオラ (鍵を握る女)
マイケル・シーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・キャスター (クラブのオーナー)
ボー・ガレット・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ジェム (ナビゲーター)
ブルース・ボックスレイトナー ・・・・・・・・アラン・ブラッドリー (エンコム社の元プログラマー)
<見どころ>
世界で初めてCGを本格導入した革新的映像で話題となった1982年のジェフ・ブリッジス主演作
「トロン」の続編となるSFアクション。
失踪した父が創り上げたコンピュータ・システムの内部世界に入り込んだ青年が、
人類の存亡を脅かす敵と死闘を繰り広げる姿を驚異の3D映像でスタイリッシュに描き出す。
<あらすじ>
デジタル業界のカリスマとして名を馳せたエンコム社CEO、ケヴィン・フリンが忽然と姿を消してから20年。
ある日、27歳となった息子サムのもとに、ケヴィンから謎のメッセージが届く。
その導きで父の営んでいたゲームセンターへとやって来たサムは、地下で見つけた秘密の部屋から
コンピュータ・システムの世界に迷い込んでしまう。
息つく間もなく命をかけた危険なゲームを強制されるサム。
やがて窮地に陥った彼は謎の女性クオラに助けられ、彼女の手引きによって父との再会を
果たすのだが…。
<感想>
公開早々見に行ったのに、UPするの遅くなっちゃった。。。最近こういうの多いな。。
1982年オリジナル作未見。当時のポスターがかなりインパクトあったので、「トロン」の名前は
覚えていました。当時ポスターを見て、「なんや安っぽいなぁ~」と思っていましたが
30年近くの時をへだてると、こんなにカッコイイ映像に進歩するんですね。
まず、技術の格段の進歩に驚いちゃいました。
映像は、近未来的でスタイリッシュな映像。クールな質感にちょい感動。
一番、興味持ったのが、↓のバイク。
スティックを持つと、バイクになったり、後半では、1人用ジェット機ににもなるスグレ物。
こんなの、ホントにあるといいのになぁ~~ってか、欲しいっ!
ストーリー的には、単純。
親子の絆を描かれていますが、現代社会を警鐘するようなメッセージも含まれています。
3Dだjけど、所々2Dの箇所もあるんですよね。個人的には、夜のシーンばっかりなので
2Dでも良かったんじゃないの?と思うんです・・・・映像自体はキレイなのだから。
でも、映画の初めで出てくるディズニーのシンデレラ城のデジタル映像は、すごく美しい~。
話は、コンピューター世界と現実世界の話なので、それを区別して見れない人は難しいかも?
だから、ディズニー映画だけど、これはお子様向きではないと思います。
ストーリーを楽しむというよりは、映像と音楽を楽しむ作品。
音楽は、映像とマッチしていてすごく良かった。さすが、ダフト・バンク♪
点数:7.5点 (10点満点)
~生き尽くす。その使命を、その大切な人を、守るために~
2010年 日本 (10.12.18公開)
配給:ワーナーブラザーズ映画 上映時間:133分
監督:杉田成道
原作:池宮彰一郎
音楽:加古隆
衣装:黒澤和子
出演:役所広司・・・・・・・・・・・・・・・・瀬尾孫左衛門 (大石家の用人、討ち入り前夜に逃亡)
佐藤浩市・・・・・・・・・・・・・・・・寺坂吉右衛門 (赤穂四十七士の生き残り
桜庭ななみ・・・・・・・・・・・・・・可音 (大石内蔵助の隠し子)
安田成美・・・・・・・・・・・・・・・・ゆう (元夕霧太夫)
伊武雅刀・・・・・・・・・・・・・・・・新藤長保 (大石内蔵助の又従兄弟)
片岡仁左衛門・・・・・・・・・・・・大石内蔵助
<見どころ>
『四十七人の刺客』などで知られる池宮彰一郎の同名小説を、映画化。
赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で大石内蔵助率いる四十六士が切腹して主君に殉じた中、
ひそかに生き残った二人の男の知られざる物語を描く。討ち入り前夜に逃亡した瀬尾孫左衛門に役所広司、
討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門を佐藤浩市が熱演。
そのほか山本耕史、笈田ヨシ、伊武雅刀、安田成美ら演技派が脇を固め、『赤い糸』の新鋭、
桜庭ななみも名を連ねている。
<あらすじ>
忠臣蔵として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは46人が主君に殉じ切腹するが、
二人の男が生き残った。討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司)と、討ち入りを後世に
伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。
瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。
<感想>
最初、いきなり人形浄瑠璃の「曽根崎心中」から始まったときは、ちょい不安になったが
いやぁ~参った参った、期待せずに見た私が悪うございました、といいたくなるほど良かった。
全編、「役所広司ここにあり!」って感じの作りで、冒頭は、佐藤浩市さんが出てくるが、
これが思ってたより出番がないのよね。 佐藤ファンは、肩透かしくらうかもしんない・・・・・。
討ち入り47士の生き残り二人のその後の生き様を描いているわけだが、
二者二様の理由で生き残っている。
映画を観る前は、てっきり役所さんと佐藤さんメインだと思ってましたが、うーん、これは
どう見ても、瀬尾と可音が中心に見えちゃう。 前半は、この二人の悲恋話が中心。
後半、討ち入り後日談に行く・・・となっている。
注目すべき点は、桜庭ななみちゃんの演技。いやぁ~御見それしました。うまいっ!
最初は、可憐な少女だったのが、自分は瀬尾のことが好き、というのに気づき
そして、自分が大石内蔵助の隠し子だったという事実を受け止め、瀬尾とは実らぬ恋というのも悟り
後半一気に女性として目覚めていく過程が実に見事。
今年の映画新人賞、もっていくのではないか?と思うほどの出来栄えだった。
女性は、他に安田成美さんが出てくるが、これがななみちゃんとは対照的な女性を演じ、こちらも秀逸。
凛としたそこはかとない色気があり、すごく良かった。
成美ちゃん、私と同い年なのよね・・・こういう色気欲しいな。。
瀬尾・寺坂、それぞれ大石内蔵助の命令を守った16年間だったが、大手を振って歩けない16年間だった。
生きることで、大石の忠義を示す16年だったのだが、隠密の命令なので、人には話せない苦悩。
ストイックなまでの忠義には、息をのんでしまう。
「それでも、生き抜かねばならぬ」の台詞は、とても重くのしかかる。
瀬尾の苦悩を知らず罵倒していたかつての仲間が、可音の婚儀の行列で浪士たちが次々と駆けつける
シーンは、深い感動を呼ぶ。自分の人生を武士道を捨てて、忠義に徹した歳月が報われる瞬間だった。
それだけに、最後のシーンは、悲しい。
個人的には、え~と思うが、瀬尾の性格ならそう選ぶのも仕方ないか。
ストイックな瀬尾を演じた役所さんの演技はぜひ観てもらいたい。
そして、女優さんは数少なかったけど、みんな、凛とした美しさが際立っていた。
「忠臣蔵」に全く興味のない人は、ただ退屈なだけの映画。
武士道・忠義の話なので、若い人には向かないかも?実際、映画館は50以上の人がほとんどだったな~。
「生」「死」「静」の文字が浮かび、「動」はあまり感じない作品だから、かなり地味。
でも、これぞ日本映画、という作品。
私の中では、今年度邦画No1。 万人受けしないけど、いい映画でした。
点数;9点 (10点満点)
~必ず、生きて還る~
小学生時代、「宇宙戦艦ヤマト」にどっぷりハマッていたんですもの、見に行くでしょ!!
2010年 日本 (10.12.1公開)
配給:東宝 上映時間:138分
監督・VFX:山崎貴
製作:中沢敏明、濱名一哉
原作:西崎義展
脚本:佐藤嗣麻子
音楽:佐藤直紀
出演:木村拓哉・・・・・・・・・古代進 (戦闘斑班長)
黒木メイサ・・・・・・・・森雪 (戦闘斑ブラックタイガーのエースパイロット)
柳葉敏郎・・・・・・・・・真田志郎 (技術斑班長・技師長)
西田敏行・・・・・・・・・徳川彦左衛門 (機関長)
高島礼子・・・・・・・・・佐渡先生 (軍医)
緒方直人・・・・・・・・・島大介 (航海斑班長)
マイコ・・・・・・・・・・・・相原 (航海班通信全般・索敵・情報解析担当)
波岡一喜・・・・・・・・・加藤 (戦闘斑ブラックタイガー隊員)
堤真一・・・・・・・・・・・古代守 (古代進の兄・駆逐艦ゆきかぜ艦長)
池内博之・・・・・・・・・斉藤始 (空間騎兵隊隊長)
橋爪功・・・・・・・・・・・藤堂平九郎 (地球防衛軍司令長官)
山崎努・・・・・・・・・・・沖田十三 (ヤマト艦長)
<見どころ>
国民的アニメの金字塔として、1974年の放送当時から長年にわたって愛されてきた
テレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を実写映画化。地球からはるか彼方のイスカンダル星を目指し、
古代進ら宇宙戦艦ヤマトの乗組員たちが戦いの旅を繰り広げる。
督は、『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴。主人公の古代進を木村拓哉、女性パイロットの森雪を
黒木メイサが演じる。日本最高峰のVFXチームを率い、最新技術を駆使した圧巻のCG映像が見どころ。
<あらすじ>
2194年、外宇宙に突如として現れた敵・ガミラスが地球への侵攻を開始し人類の大半が死亡してしまう。
5年後、地球が放射能で汚染される中、かつてエースパイロットとして活躍していた古代進(木村拓哉)は
はるか彼方のイスカンダル星に放射能除去装置がある事実を知り、宇宙戦艦ヤマトで仲間と共に
イスカンダル星へ向かう。
<感想>
*原作と人物像が違う点*
・佐渡先生:男⇒女に性別変更
・森雪 :生活斑班長⇒戦闘斑に変更
・古代進 :訓練学校を卒業したばかりの新人⇒軍を退役しその後復隊に設定変更
・相原 ;通信担当 ⇒原作の森雪の仕事も兼任に設定変更 男⇒女に 性別変更
・原作では、古代と森は、同じぐらいの年齢だったが、映画では古代の方が上になっている
「宇宙戦艦ヤマト」「さらば宇宙戦艦ヤマト」とタイムリーで観ていた世代なのでどうしても気になる作品。
とりわけ、昨年の劇場版「ヤマト復活篇」には大きく失望したので、果たして実写版はどんなものに
なるのかいな?と期待と不安が半分という思い。
おまけに、あの古代進をキムタクがやる!というのだから、大勝負に出たなというのが正直な気持ち。
で、率直な感想。
キムタクは、やはりキムタクだった・・・。
彼は、どんな役やったって「キムタク」になってしまうのよね。
かといって、それが今作で失敗だったか?というと、個人的にはそう思わなかった。
考えてみれば古代進も、ある意味スーパーヒーローな存在だったし
どんなクサイ台詞でも古代進だから許される特異な?キャラだったから、それをキムタクが
演じても、あまりそれがマイナスに感じることはないからだ。これはこれでいいのだと思う。
個人的に、え~っと思ったのが森雪の性格。
こんな気の強い森雪、やだな。。。。 戦闘斑に設定変更なったからおのずとこんな気の強い
姉ちゃんになってしまったのかしら??性格はともかく、アニメのような細い体型は文句なしに合格。
その他のキャラを見ても、アニメファンが納得するようなキャスティングになっていた。
沖田艦長は、実写にしたら山崎努さんか原田芳雄さんだろう!と思っていたので満足。
空間騎兵隊の斉藤始も、池内博之さんは体型も風貌も似ているからOK。
徳川機関長の西田敏行さんも、イメージに合っていた。
で、一番おっ!ときたのが、真田志郎を演じた柳葉敏郎さん。
アニメでも真田さんが一番好きだったNAOさんは、もぅうれしい!
顔も似てるし、声も真田担当だった声優・青野武さんに似ているんだもん。
原作では「さらば宇宙戦艦ヤマト」でもあった名シーン、斉藤と二人で敵の中枢に
爆弾を設定し、自爆するシーンは、映画とアニメのシーンが交差して思わず涙が・・・・。
出来たら、斉藤が弁慶のように死んで倒れていくのをみて、「隊長、ありがとう・・」という台詞を
本編でも入れて欲しかった。
映画の内容は、「宇宙戦艦ヤマト」1作目を中心に「さらば~」と「完結篇」が入り混じったものに。
ガミラス帝国が白色彗星のような強い敵になっていた・・・。
で、人型ではなく、精神生命体という設定だった・・デスラーがああいう形で登場とは。
伊武さんの声は、やはりいい。イスカンダルの声(あたしゃスターシャにしか思えないけど)は
アニメと同じ、上田みゆきさん。オールドファンの心くすぐるねぇ~。
古代進が年上設定になっているとはいえ、やはり雪の「古代クン」は聞きたかった。
最後まで、「古代さん」だったもんなぁ・・・・。
第1艦橋が狭すぎっ! メイン艦橋なんだから広くしようよ。でかい戦艦なのにあの狭さはないっしょ。
アナライザー・・・・なんかスターウォーズみたい。 最後は・・・・・・涙。
エンディングがエアロスミスの曲・・・・おいおい、これは「アルマゲドン」とちゃうでぇ~。
良かったのは、本編で、アニメの台詞が多く使われていたこと。オリジナルファンには嬉しい限り。
「波動エンジン120%!」「ターゲットスコープ、オープン」 「波動砲発射!」
いや、こりゃたまらん!
「佐渡先生・・・・ありがとう」 「地球か・・・・なにもかもみな懐かしい」
泣けてくるねぇ・・・。
で、最後は、「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち」と同じような終わり方。
やっぱ、ヤマトはこの終わり方でしょう!
ストーリー的には、長期にやっていたアニメを2時間ちょいでまとめるのはやはり無理というもの。
14万8千光年というとてつもない距離だったのに、それが感じられなかったのは否めない。
ただ、作り手が「ヤマト」というアニメを充分理解し、大真面目に作ったというのが
ちゃんと映像に表れている作品だと私は思う。
さすが、「クレしん」を実写映画化した山崎監督。その点は、拍手を送りたい。
最後に、公開前に不慮の事故でお亡くなりになった原作者の西崎義展氏には心からご冥福を祈りたい。
点数:8.5点 (10点満点)
↓ 映画冒頭シーン
↓ 予告編 (「無限に広がる大宇宙 +アニメ効果音付)
やっぱ、この音楽が流れないとヤマトじゃない。バックにこれがもっと流れて欲しかった。
これがあるのとないのでは、かなり思いいれが変わるというもの。宮川泰さんの曲はやはり良い。