<1月の鑑賞予定映画>
~『新参者』シリーズ ついに完結~
2017年 日本映画 (2018.01.27公開)
配給:東宝 上映時間:119分
監督:福澤克雄
原作:東野圭吾 『祈りの幕が下りる時』(講談社文庫刊)
主題歌:JUJU 「東京」
脚本:李正美
音楽:菅野祐悟
美術:大西孝紀
出演:阿部寛/松嶋菜々子/溝端淳平/田中麗奈/キムラ緑子/烏丸せつこ
春風亭昇太/音尾琢真/飯豊まりえ/上杉祥三/中島ひろ子/桜田ひより
及川光博/伊藤蘭/小日向文世/山崎努
<見どころ>
類い稀な推理力で難事件を解決に導く刑事を主人公にした、東野圭吾の人気
ミステリー小説を映像化した『新参者』シリーズの完結編。謎に包まれた殺人事件の
捜査線上にある女性演出家が浮上したことで、主人公・加賀の母が失踪した理由や
父との不和、加賀自身の過去が明かされる。主演の阿部寛をはじめ溝端淳平、
田中麗奈、山崎努らレギュラー陣が続投し、新キャストとして松嶋菜々子、伊藤蘭、
小日向文世らが参加。テレビドラマ「半沢直樹」などの演出を務めた福澤克雄が
メガホンを取る。
<ストーリー>
滋賀県に住む女性が東京都葛飾区で殺され、松宮(溝端淳平)ら警視庁
捜査一課の刑事たちが担当するが、捜査は難航する。やがて捜査線上に
女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)の存在が浮かび上がり、近くで発見された
焼死体との関連を疑う松宮は、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が記されて
いることを発見する。そのことを知った加賀恭一郎(阿部寛)は心を乱し……。
<感想>
原作=既読
加賀恭一郎シリーズ「新参者」の最終章。
加賀恭一郎が、なぜ日本橋に、所轄に拘っていた理由、彼の今までの背景が
この作品で明らかになり、「新参者」を最初から観ていた者にとってはある意味
感慨深げな映画でした。
また、事件のカギとなる舞台の一つに、実家がある彦根が出てくるのも
関心の一つ。被害者の住所とか見ると、「鳥居本」とか「古沢町」とか書いてあり
確かに存在する地名。 でもシーン見ていると、彦根で撮ったシーンは
案外少なめ。街の中のシーンは、長浜とか近江八幡だったし(笑)
浅井博美親子の悲しいエピソードは、原作読んだ時はそこまで感じなかったが、
映画は「砂の器」を彷彿させる様な撮り方にちょっとびっくり(笑)
父と子、母と子の「絆」が全編通して描かれ、点と点が線に繋がった時は
やはりうるっときましたね。親子、双方の想いに心を揺さぶられました。
とりわけ、博美の幼い時を演じた桜田ひよりさんの演技は、心に沁みました。
「新参者」シリーズ最終作、大いに楽しめました。
ただ、「麒麟の翼」ほど号泣まではいかなかったです。
これは監督の違いなのかなぁ・・・・・・。
点数:7点 (10点中)