<12月の鑑賞予定映画>
~人生にとんでもないサプライズが乗り込んできた~
2022年 フランス映画 (2023.04.07公開)
配給:松竹 上映時間:91分
監督:クリスチャン・カリオン
脚本:シリル・ジェリー/クリスチャン・カリオン
音楽:フィリップ・ロンビ
美術:クロエ・カンブルナック
衣装:アニエス・ノデン
出演:リーヌ・ルノー/ダニー・ブーン/アリス・イザール/ジェレミー・ラウールト
<見どころ>
『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』などのクリスチャン・カリオンが
監督などを手掛けたヒューマンドラマ。タクシー運転手とあるマダムのパリ横断
ドライブを描くとともに、彼女の驚きの人生も映し出す。
シャンソン歌手のリーヌ・ルノー、『ヒューマニティ通り8番地』などに携わってきた
コメディアンのダニー・ブーンらがキャストに名を連ねる。
<ストーリー>
パリでタクシー運転手をしているシャルル(ダニー・ブーン)は、金もなければ
休暇もなく、免許停止寸前という人生がけっぷちの状態にあった。ある日彼に、
92歳のマドレーヌ(リーヌ・ルノー)をパリの反対側まで送り届けるという仕事が
舞い込んでくる。彼女の頼みでパリの街のあちこちに立ち寄るうちに、
マドレーヌの知られざる過去が明らかになっていく。
<感想>
あまり感想を書くと、ネタバレになってこの作品の魅力が半減してしまうので
深くは書きませんが、いやぁ~とにかく良かった。
しがないタクシー運転手と老人ホームに向かう老婦人の話。
婦人の話に最初は聞く耳持たなかった運転手も、彼女の人生ストーリーが
かなり破天荒なもので次第に耳を傾けていくわけです。
ポイント高いのが、自分もタクシーに乗ってパリ観光している気分に
なること!車窓から見るパリの街並みに見惚れます。
フランスの女性人権はかなり高く、女性議員の比率とかも近年とても
上昇していると報道で耳にしましたが、1950年代は男性からのパワハラや
簡単に離婚できないなど、女性蔑視が酷かったということを、この映画で
知り非常に驚きました。
思った通りの結末でしたが、切なくほっこりする映画でした。
ラストシーンが秀逸です。
点数:8点/10