NAO日和

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<12月の鑑賞予定映画>

「はたらく細胞」「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~」「私にふさわしいホテル」

「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人」

2024年02月11日 | 洋画

~ヴェルサイユ史上最大のスキャンダルな愛~

2023年  フランス/ベルギー/ロシア/サウジアラビア合作 (2024.02.02公開)
配給:ロングライド  上映時間:112分
監督:マイウェン
脚本:テディ・ルッシ=モデスト/ニコラ・リヴェッチ/マイウェン
衣装:ユルゲン・ドーリング
音楽:スティーヴン・ウォーベック
出演:マイウェン/ジョニー・デップ/バンジャマン・ラヴェルネ/ピエール・リシャール
   メルヴィル・プポー/パスカル・グレゴリー

<見どころ>
フランス国王ルイ15世の愛人であったデュ・バリー夫人ことジャンヌ・デュ・バリーの
生涯に迫る歴史ドラマ。18世紀のフランス・ベルサイユの宮廷を舞台に、庶民階級出身の
女性が、自身の才覚を発揮して権力の座へと上り詰めていく。監督・脚本に加え
主人公を演じるのは『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』などのマイウェン。
『MINAMATA-ミナマタ-』などのジョニー・デップのほか、バンジャマン・ラヴェルネ
ピエール・リシャール、メルヴィル・プポーらがキャストに名を連ねる。

<ストーリー>
貧しい家庭に生まれたジャンヌ(マイウェン)は、その美貌と知性を武器に
社交界へと入り込む。貴族の男性たちをとりこにしながらのし上がってきた彼女は、
ついにベルサイユ宮殿にも足を踏み入れ、国王ルイ15世(ジョニー・デップ)との
面会を果たす。二人は一瞬で恋に落ち、ジャンヌは国王の愛人となるものの、
貴族階級ではない出自や、宮廷のマナーを無視したことなどから彼女は周囲に疎まれる。

<感想>
離婚裁判で注目を集めたジョニー・デップ勝訴後の復帰作。


「ベルばら」世代の私には、この話は非常に興味深かった。
衣装はCHANELがデザイン協力で参加し、ベルサイユ宮殿の鏡の間で
実際に撮影していたシーンは圧巻。18世紀にタイムスリップしたかのよう。
ただ、主演演じたマイウェンが貧相に見えていまいち魅力に感じない。
あれなら、「べルばら」で描かれたデュ・バリー夫人の方がよっぽど
肖像画に似ていて魅力的。


愛妾は、既婚者であるのが決まりで。公に認められた愛人は生活面での
保証は保たれ、社交界にも堂々と出られる為、普通の愛人より格が上
だったんですよね。ただ、アントワネットの母であるマリア・テレジアは
愛人や妾の存在を快く思っていない考え方の持ち主で、その教えを受けた
アントワネットもまたデュ・バリー夫人を快く思っていなかったところに
ルイ15世の娘たちが焚きつけた経緯があって、あのような騒動に。
史実では、あの一言が最初で最後で、二度とアントワネットが彼女に声を
かけることはなかったそうです。

ナレーションのみでの解説で終わっていましたが、デュ・バリー夫人も
アントワネット同様、最後はギロチン刑にかけられます。
ただ、革命後イギリスに逃げたのですが、どういうわけかフランスに帰国して
捕まり刑に処されたのですが、なぜ帰国してしまったのか?
ここが知りたかったです。

主演演じたマイウェンの魅力がいまいちなのと、最後長々と説明シーンで
その後がすっ飛ばされたのは大きな不満。
当時の絢爛豪華な宮廷シーンや衣装はとても見ごたえありました。
一番のプラスは側近のラ・ボルト。このキャラクターのおかげで
浅掘り気味の映画を、ぐっと味わい深くしてくれたように感じました。

フランスらしい作品。ベルばらファンは必見かと思います。

点数:6点/10

コメント (2)
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