~この男が、世界を変えてしまった~
2023年 アメリカ映画 (2024.03.29公開)
第96回アカデミー賞7部門受賞作品
配給:ビターズ・エンド/ユニバーサル映画 上映時間:180分
監督:クリストファー・ノーラン
原作:カイ・バード/マーティン・J・シャーウィン
脚本:クリストファー・ノーラン
音楽:ルードヴィッヒ・ヨーランソン
衣装:エレン・マイロニック
出演:キリアン・マーフィ/エミリー・ブラント/マット・デイモン
ロバート・ダウニー・Jr/フローレンス・ピュー/ジョシュ・ハートネット
ケイシー・アフレック/ラミ・マレック/ケネス・ブラナー/ディラン・アーノルド
デヴィッド・クラムホルツ/マシュー・モディーン/ジェファーソン・ホール
ベニー・サフディ/デヴィッド・ダストマルチャン/トム・コンティ
ゲイリー・オールドマン
<見どころ>
「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーを描
人間ドラマ。ピュリッツァー賞を受賞したカイ・バード、マーティン・J・シャーウィンに
よる伝記を原作に、人類に原子爆弾という存在をもたらした男の人生を描く。
監督などを手掛けるのは『TENET テネット』などのクリストファー・ノーラン。
『麦の穂をゆらす風』などのキリアン・マーフィのほか、エミリー・ブラント、
マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jrらが出演する。
<ストーリー>
ドイツで理論物理学を学び、博士号を取得したJ・ロバート・オッペンハイマー
(キリアン・マーフィ)は、アメリカへ帰国する。第2次世界大戦中、
極秘プロジェクト「マンハッタン計画」に参加した彼は、世界初の原子爆弾の
開発に成功する。しかし実際に原爆が広島と長崎に投下されると、その惨状を
知ったオッペンハイマーは苦悩する。冷戦時代に入り、核開発競争の加速を
懸念した彼は、水素爆弾の開発に反対の姿勢を示したことから追い詰められていく。
<感想>
オッペンハイマーは原子物理学者で、ロスアラモス研究所で原爆を開発。
「原爆の父」として有名・・・・ということは知っていましたが
赤狩り関連の経緯は初耳だったので、序盤は内容についていくのに必死でした。
オッペンハイマーを失脚させようとするルイス・ストローズの目線で描かれる
聴聞会のシーンなどが交差するため、時間軸がわかりにくく理解するのに
時間が・・・。
この映画で知ったのは、原爆はヒトラーが先導してドイツが先に作ろうと
していたこと、そしてアメリカはドイツを攻撃するために原爆を
作り上げたこと。これには驚きました。
原爆が出来た時にはヒトラーが亡くなったため、日本に使われてしまった
というのは、なんとも複雑だし、原爆の実験成功で歓喜に沸く姿を見ると
日本人としてはやりきれない思いになります。
戦後、共産党に入党していたのではないかと疑われ、公聴会に掛けられたが
「戦争を終わらせた功労者」にも関わらず、疑われたら冷遇されるという
のは、正直怖いな・・と感じました。あと、公聴会での妻・キティの
毅然とした態度は素晴らしかったです。
しかし広島・長崎の人が観るのは、少し辛いのではないかな?
アメリカ側の原爆映画で、賛否両論はありますが、見て良かったです。
これから鑑賞される方は、ある程度予備知識を得て見たほうが理解しやすいかと
思います。
原爆は戦争の終結ではなく冷戦の始まり。
戦争に正義はない。
ウクライナやガザ地区で戦争が起きている今、考えさせられる映画でした。
点数:7点/10
より理解が深まるかと思います。
時間、ほんとに長かったです。
最後、お尻が痛くなっちゃいました^^;;
感想、お待ちしてますね~♪
3時間はあっという間でした。
冒頭のワンシーンはここに繋がるのか!と。
純粋に学問を研究者として追求したいだけなのに、あらぬ方向に持っていかれるのは辛いですね。
アインシュタインの存在は大きかったように思いました。
広島の資料館で見てきたものがリアルに蘇って怖かったです。
3時間ありましたが、思ったほど長くは感じませんでしたよね。
私も幼いころ、原爆資料館を見学しましたが
想像を絶するものばかりで、固まってしまったのを記憶しているので
実験シーンは、怖かったです。
長時間鑑賞ですが観るべき作品だと思いました。