くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

弾丸屋久島(2) 2015.9.1編

2015-10-05 23:34:32 |  ダイビング
1.8キロだけの屋久島散歩
よく寝た~。
8時すぎまで、二度寝までして、頑張って寝ていた。
だって、タイドプールは午後からだもの。
素泊まりにしたことを、今朝も後悔しながら、ヤクデンで買ったパンで朝食。
「スペインのパン エンサイマダ」

私が「スペインの」にひかれたことは言うまでもないが、まあ、パン屋さんの甘いパン。
懐かしい感じがしてよいが、これだけじゃ足りない~。
ペンションスカイビューのチェックアウトは9時半とちょっと早い。

9時半ジャストに部屋を出ると、フロントはもぬけのから。
鍵をBOXに返して、清掃中の女性に「荷物を昼ころまで置いとかせてください」とお願い。
そして、ペンションスカイビューをあとに、散策開始。


雷が遠くで鳴っているし、山の向こうに、稲妻がヒカヒカしているのも見える
これは、雨は避けられそうにない。
でも、そんな迫り来る雨雲などおかまいなく、グラウンドでは、絶賛草刈中だった。

坂をずんずん下ってゆくと、車から名まえを呼ばれた。
スカイビューのおじさんだ。
「港かどこかまで送りましょうか?」と言ってくれた。
せっかくだけれど、屋久島ダイビングライフさんには、昼過ぎにペンションにピックアップに来てもらうようお願いしていたので、おじさんにはお礼だけ言って、さよなら。
そのまま、道なりに下っていって、10分ほどで、宮之浦大橋。



橋を渡れば、ぽつぽつとお店がある。
でも、あいている飲食店は見当たらない…。
宮之浦大橋から、なんだかレトロな感じがして落ち着く。
きょうは墨絵のようだけれど、なんかいい。
きょろきょろしていると、びっくりしたのは、葬儀屋さんか、近年トンと見なくなったキンピカ霊柩車が、いまだ車庫に止まっていたこと。
こっちではまだ現役なんだろーか?
やがて、「屋久島観光センター」の前にたどりついた。
今の関心事は土産物ではなく、食べること。
2階にレストランがあるけれど、なんか違う気がした。
とりあえず、その隣の「屋久島ふるさと市場島の恵み館」というのに入ってみる。
かわいいグッズ、アロマグッズ、ガジュツなど、心ひかれるものは数多かれど、always think twice!
財布のひもは固い。
レストランはあるけれど、建物の奥にあって暗い。
外が見えないので却下。
ひとしきり冷やかして店をでると、とうとう雨が降り始めた。
隣の「屋久島観光センター」なら、少なくとも外は見えそうなので、そちらにそそくさと移動。
店内に入ると、中の雰囲気や取扱商品が、なんだか古臭い感じがした。
レストランのある2Fにあがると、さっそくオバチャンが「いらっしゃいませ、お食事は11時からです・・・」とのこと。
仕方がないので、アイスコーヒーとアイスクリームで腹ごしらえ。

おばちゃんが「あはは、ちょっともりすぎちゃいましたー」
外は雷ごろごろ、ザーザー降り。
アイスとアイスコーヒーだけで1時間半程度ねばっていたら、すっかり寒くなった。
さあ、そろそろペンションに帰ろう。
外に出ると、雨はポツポツ程度になっていた。

またまた来た道を戻ってゆく。

橋を渡りきったら、またまたゴロゴロ。
ちょうどキリスト教会があり、大雨になったら、ここで雨宿りさせてもらおう、なんて考えていたら、ちょうど牧師さんらしき方が出てきて、にこやかにあいさつ。
屋久島の人は、牧師さんだけではない、すれちがう人皆、あいさつをしてくれる。

てくてく、坂を上りきると、彼方に期待の青空がちょびっと見えて来た。



がんばれー、青空。

さあ、ここからペンションへの最後の登り道。
謎の車輪。

ボーと汽笛が聞こえ、振り向けばフェリー。

ペンションに着いたら、ひとっこひとりいなかった。
ペンション手書きの地図を見ながら、こんどはもっと時間をとって、屋久島を知りたいなぁと思う。

ヒマだから、調べてみたら、きょう歩いたのは、ほんの片道1.8kmを往復しただけだった・・・。
屋久島に行ったことがある、なんて言えない…。


タイドプール
ほどなく「今からそっちに向かいます」と電話があり、朝2ダイブした皆さんと合流。
途中、スーパーに寄って、お弁当調達。
スーパー横の海っぺりで、みんなでランチ。
きょうも、昼になってから、やっとしっかり食べられた。
雨は完全にあがったものの、夏のかけらも感じさせないグレーの空。
いたるさんが、夏は終わったと嘆くことしきり。
さかんに、雲の切れ目からほんのちょっとのぞく青空を見つけては、「あそこだけ見れば夏!」」と過ぎ行く夏にすがっている。
その後、また車に乗って、タイドプールへ。
きのう上空から見てなんだろうと思っていた丸いプールは車海老の養殖場だそうだ。

そして、到着したタイドプール。
やはり足裏が痛い。
いろいろツボを刺激されそう!?
沖縄とちがって、フナムシがいないのはよいな。
大きな大きなタイドプールが広がるアポガマインリーフとはちがって、ここは大小さまざまなタイドプールがあって、お好きなのにどーぞ、って感じだ。








このへんからどう?ってドボンと入る。
タイドプールのお目当ては、やはりロウソクギンポ?
でも、目が慣れるまでは、なかなかみつけられない。
でも、いたるさんが、つぎつぎと見つけてくれる。




「こいつ、とりやすいですよ」と水面に映るのを紹介してもらった。
風がけっこう吹いているので、水面は鏡のようにならないのが残念。

撮っても撮っても、水面に映るのは、ムンクの叫びのようになってしまう…。


何十枚も似たような写真を撮りまくった。
パラパラ漫画になりそうなほど。






飽きずに延々とっていたら、防水プロテクタがめちゃめちゃ曇ってきた。
そういえばマニュアルに、1時間以上の連続仕様は避けてください、みたいに書いてあったな・・・

せっかく婚姻色の子がいたが、引っ込み思案だわ、プロテクタは曇るわで…






そしていくつかタイドプールを変えてゆくと、いたるさんが「タネギンポとタマギンポがいます」と教えてくれた。
タネギンポは、シャッター押した瞬間にくるり。


やっと映ったと思ったら半身。


しばらく通常色のロウソクさんのとぼけた顔を観察して・・・






ふたたびタネさん。

正面顔は楽しいわー。




結局、タマちゃんはとれなかった・・・

サンゴがきれいな超浅瀬には、なかなか映らないけれど、ボラっこたちがいてなごむ。




立ち上がれば、屋久島の雄大な景色。


いたるさんに呼ばれて行ってみると、ほとんんど水が干いたところで、半身は空気中にさらしているロウソクギンポ。


すごい。
私たちが近づいても、動じない。





けなげー。

ふたたびプールに入って、ひたすら頭ぎりぎりの水面観察をしていると、何かがどさっと降ってきた。
ザ・カエルウオ。




私にはなじみの薄いギンユゴイの幼魚なんかもいる。


スズメダイの幼魚もけっこういるが、すばしっこくて難しい。


そしてラストは泡マクロ。


あー、楽しかった、いやされた。
1時間半以上、つかっていたが、もっとつかっていたかった。
でも、フライトは17時40分。
そろそろ帰らねばな16時。


さよなら屋久島
タイドプールを出ると、すぐに川がゴーゴー海に流れこんでいる。
水は冷たいけれど、きれいな水なので、みんなそこで潮抜き。
後片付けして、屋久島のきれいなトイレへ寄って着替えて、空港へ、っていう、けっこう無茶なスケジュール。
空港に着いて、いたるさんと他のダイバーさんたちにさよなら。
いたるさんのガイディングは期待通り素晴らしかく、ダイバーさんもいい感じの人たちばかりで楽しかった。
ぜひまたここに戻って来れますように。
またいつか!

フライトはJAC3758便屋久島17:40発鹿児島18:15着から、JAL654便鹿児島19:45発HND21:25着で帰る。

鹿児島着陸前になったら、鹿児島には夕暮れの日差しが、いい感じでふりそそいでいる。

いまさら…
屋久島は雨が多いと言うし、まあ、日本全国こうなんだから、しゃーないか。

夕食は、昼間、スーパーでお弁当を買うときに、どうしても気になって買ってしまった洋食テラダヤさんのトビウオのツケアゲバーガー。

いたるさんいわく、高級ですよ・・・と。
なかなか美味。
しかし、私にしては食べない1泊2日だったなぁ・・・。