くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

モルディブへ・・・旅立ちの夜(2011.1.14)

2011-02-16 22:42:01 |  旅行
2011年ダイブトリップ第一弾
おととしは、スマトラのプロウ・ウェー。
去年は、インドのアンダマン諸島クルーズ。
2年連続、その年の初ダイブをインド洋の秘境にしたら、悪くはないがビミョー感はぬぐえない。
さすがに懲りて、今年は、人が知らないところで潜ってどや、ではなく、同じインド洋でも正統派のモルディブ。
ただ、リゾートが少なく、サファリボートも、乾季に2~3クルーズだけの、フェリドゥ・ミーム環礁クルーズにしてみた。
ということは、また手つかず系で、前年までの二の舞?という一抹の不安が残る。
でも、この円高にUSドル精算の国に行かないでいるのはもったいない。
それに、潜りうるモルディブの環礁は、全制覇したいという野望(大げさ)もある。
さらに、モルディビアン・カレーがむしょうに食べたいという、食欲事情もある。
そんなこんなで、シパダン欠乏症はぐっとこらえ、モルディブへ行く!


モビーライト
モルディブにはシンガポール乗り継ぎでゆく。
羽田からの便は、1月15日土曜日、午前0時30分発のSQ633便を利用。
インターネットチェックインを48時間前にしておいたので、空港には、1月14日の23時頃までに着けばじゅうぶん。会社がえりに買い物して、家でご飯食べて、お風呂入って、パッキングして、真夜中に飛び立つ。1日をフル活用できる、深夜枠フライトの醍醐味だ。もっとも、パッキングはお風呂入る前にすべきだが、物理的にできなかった。「いれもの」がないのだ。私のスーツケースは、去年の9月、シパダンがえりに、家まであと2分というところで車輪がもげて、粗大ごみとなった。そのあと、ハードケース派の私は、大枚はたいてリモワにするか、名もないメーカーの、ン千円のスーツケースにするか、あーだこーだ考えているうちに、あっという間に年は明け、モルディブゆきは翌週というところに来てしまった。ダイビング仕様のものを買うことは、はなっから考えていなかったし、ダイビングブランドのロゴのはいった、ダイバーを主張しているグッズって、私はあんまり好きじゃない。スーツケースに加え、マスクも前回こわれたので、ダイビング軽器材を楽天市場で物色していたら、6,900円の超シンプルなクレッシーサブのキャリーバッグを、たまたまみつけてしまった。



モビーライトというバッグは、バッグ自体の重さが2.9キロしかない。なんかすぐこわれそうにも思える。でも、サムソナイトだって、リモワだって、こわれる時はこわれるんだ。しかも、他の量販店では、同じバッグが12,600円もしている。もう、絶対買い!「リモワ1個で、このバッグが20個は買える!」と思ったら、ハードケースへのこだわりはふっとんだ。バッグにダイビングフラッグが書かれてたっていいじゃない。そしてバッグは、出発間際の、1/14の20時~21時配達でオーダーした。ふだん、うちのエリアをまわっている宅急便屋さんは、指定時間帯に入ると、わりと早めに荷物を届けてくれるのだが、この日に限ってぎりぎりの20時50分になっても来ない。21時ジャストに届けてもらっても、問題のない計算ではあったが、来なかったらどうしようとか、さすがに猜疑心のかたまりになってくる。結局、宅急便が届いたのは20時54分。それでもグッズは詰め込むだけの状態にしてあったので、あっという間にパッキングは終わった。パッキングよりも、むしろバッグを梱包してあった巨大なダンボールを開封して、バッグをビニール袋から取り出し、ダンボールからガムテとって、たたんで、といった作業のほうがよほど面倒くさかった。
バッグと一緒に、フィンとマスクも到着。
フィンは、ジンベイスイムができることを前提に、「ミューに大胆さを加えた」というキャッチフレーズのスーパーミューにしてみた。ミューが出た当初、ミューを使ってみたことはあるが、形、色、はき心地ともに、たいして好きになれなかった。クレッシーサブのロンディンシリーズが大好きだったので、フィン先が、ツバメのしっぽ型になっていないといやなのだ。しゃもじ型の尻尾のマナティではなく、イルカ型の尻尾のジュゴンに会いたいと思うのと同じ、他人には理解しがたい、個人的なこだわり。スーパーミューは、ロンディンチックな形なので、いいかも!と思って購入。Sサイズは、素足でぴったりなはずと思って買ったものの、エントリー前にいきなり「はいらな~い!」とか「ぶかぶか~!」となると大変なので、いちおう試着したら、予想どおりぴったり。ほっとしてフィンを脱ぎ、一歩すすんだら、新品にはシリコンたっぷりなので、フローリングでつるりんといきそうになったが、なんとか持ちこたえてセーフ。不自然な体勢でふんばったので、どこか痛くなりそう。そうこうするうちに、21時15分。新品マスクを洗剤でちゃんと洗っている時間はないので、曇ること承知で、そのままバッグにつっこむ。


レンタルデジカメ
家から羽田までは、約30~40分なので、パッキングが21時15分に終わってもまだまだ楽勝なのだが、デジカメを持っていない私には、アトレ品川の「カメラのキタムラ」へレンタルのデジカメをピックアップにゆく、という作業が残っていた。おととしオリンパスを水没させてから、カメラは毎回レンタルにしている。デジカメのモデルチェンジの早さ、水没のリスクを考えると、年にせいぜい2~3回しか水中写真をとらない私は、ちゃんとカメラ屋さんが手入れしたものを借りていったほうが安心だし安上がりなのだ。レンタルは、レンタルカメラショップMAPレンタル、オーバーホールの専門の某社、新宿のアンサーをこれまで使ってみた。レンタルカメラショップとMAPレンタルは、親切だし、専門店らしい対応だが、水中プロテクタつきレンタルは廃止になってしまった。オーバーホールの某社は、あんまり感じがよくない。なによりも、1個だけついてきたシリカゲルを、1週間以上使ったので廃棄したら、「シリカゲルも返してください」と連絡が来たのにはびびった。アンサーはとても良心的で価格も一番安い。でも、今回は、新宿に寄ってる時間はないので、カメラのキタムラのレンタルショップにした。

キタムラの閉店は午後10時。「間に合わな~い!」とテンパって、最寄りの山手線の駅まで10分、キャリーバッグをごろごろひっぱって、早足で歩く。冬でも、荷物ひっぱって歩けば汗ばむものだが、今年の冬は寒すぎてそれもない。ユニクロのプレミアムダウン、本当の寒い時期には、全然暖かくないといえよう。駅に着くと、Suicaをもたない私は、駅の券売機で、品川までのきっぷを買い、おつりを財布に入れ、その財布をリュックに入れ、バッグの持ち手をひっぱりあげ、と、きっぷをとらないまま悠長にやっていたら、きっぷがしゅるっとひっこんでしまった。ちょっととらないでいると、ひっこむ仕組みになっているとは、知らなかった。あわてて呼び出しボタンを押したが、1分以上待っても応答なし。何度押してみても、駅員さんは出てきてくれない。待ちきれずに自動改札横の窓口に突進し、「きっぷがひっこんじゃったんですけど、誰も出てきませんっ!」と訴える。「すぐにゆきます!」と、改札口の駅員さんが出てきてくれたところで、券売機側の駅員さんが丸窓から顔を出し、「これですね~」と笑顔できっぷをふりかざしている。「遅い!」と怒りたかったが、駅員さんはあまりににこにこしていたし、私がいつまでもとらないでいたのもいけないのだから、文句は言えなかった。どたばたと改札を抜け、ホームにおりると、タイミングよく山手線が入ってきた。

品川駅の改札を出ると、アトレのある港南口方面からホームにむかう人の波が押し寄せてきた。新幹線駅とはいえ、仕事がえりの人々の中、大荷物持った私は、場違いな感じ。港南口側に向かうのは少数派で、川をさかのぼる鮭のような気分になった。品川は、家からそう遠くはないが、めったに行かない場所だ。アトレの場所と、キタムラが2階にあることは知ってはいたので、アトレに入れば、すぐに見つかるだろうとたかをくくっていた。港南口にむかって右側は、DEAN&DELUCAで、こっちじゃなさそう。左側の棟に入るが飲食店ばかり。同じアトレでも、なじみの恵比寿や目黒の、いかにも駅ビル駅ビルしたアトレにくらべると、品川のはずいぶんとしゃれている。写真屋といえば、蛍光灯がこうこうと輝いているイメージがあるが、ここは薄暗い飲食店ばかりで、キタムラがあるのは、もしかしてこのアトレじゃないかも、なんて、疑ってみたりもする。でも、落ち着いてフロア案内をみにゆき、ふむふむ、今いる場所がここだから、あそこかぁ、とキタムラ発見。キタムラの人々は、感じもよいし、親切だった。21時45分に無事カメラ受け取りを完了し、京急に乗ったら、どっと疲れがおそってきた。


羽田空港国際線ターミナル
京急の羽田空港国際線ターミナル駅は、電車を降りると、もうそこから、改札の先に、出発階へあがるエレベーターが見えている。ほとんど歩かなくてよいすばらしさ。



エレベーターを降りると、50mくらいだろうか、ちょっと歩けば出発ロビーにたどりつく。
航空券の安い時期の週末だからか、出発ロビーは混んでいた。ここから先は、もう必要のないユニクロのダウンをまるめてバッグにぎゅうぎゅう押し込む。ユニクロ、あまり気に入っていないが、軽くて、まるめられるって点では、超重宝。いくぶん身軽になって、インターネットチェックインの列に並ぶ。ボーディングパスがプリントできなかった私のような人ももちろんいるだろうが、チェックインがすんでいて、バッグをドロップするだけが前提の列であるはずなのに停滞ぎみ。しかもインターネットチェックインのスタッフ、もちろん用事があるのだろうけれど、持ち場を離れ、しばらくどこかへ消えてしまった。通常のカウンターも一か所、カウンターの前には行列ができたまま、スタッフが席をはずしている状態だった。羽田の国際線ターミナルのスタッフは、まだ不慣れなのか?ようやくチェックインの番が来ると、荷物は奇跡の15キロ!モビーライト効果はすごい。そして、何も言わないのに、マーレまでタッグがついた。最終目的地までタッグをつけるのは基本だが、普通は、一応聞くよなぁ。だって、シンガポールでのトランジットは12時間強あるのだ。
チェックイン後、あまりに虚脱感がひどいので、コーヒーの1杯も飲みたくて、上のフロアにあがって「江戸小路」だの「TOKYO POP TOWN」だのをチェックするが、羽田空港の夜は早かった。数々のショップは、すでに閉店済か、クローズ作業たけなわだった。せめて最終便のチェックイン終了時刻までは頑張ればいいのに。スタバもないし、Fly to the Worldっていっても、まだまだ…。地方空港に毛がはえたようなもんだ。ゴーストタウンみたいな、レストラン・ショッピングエリアにいる意味はないので、さっさと保安検査場に向かうことにした。



セキュリティチェックを受けると、「搭乗口におすすみください」と書かれたレシートを渡された。へー。こんなもん出すんだ。出国後、免税店を冷やかそうと思うが、免税の夜も早く、2件くらいしか空いていなかった。まだ先にあるかな、なんてスルーしたら、軒並みクローズしており、通り過ぎた免税店に戻る気力はなく、搭乗口のベンチにすわってぼーっとアナウンスを待つ。羽田って、なんだか無機質な雰囲気。でも、成田と違って、移動距離が短いのはとてもよい。

搭乗後は疲れてはいたが、夜の滑走路の誘導灯を見るのが好きなので、眠らずに色とりどりの灯を見ていた。ナイトフライトの離発着では、東京の夜景がキレイなので楽しみにしていたが、空気も澄んだ冬なのに、この日はキレイというより、不夜城東京はごちゃごちゃという印象だった。「通常より強い揺れ」が続く中、2度のミールと、Tigerビールを飲んでいるとき以外は、映画も見ずに眠っていた。


*** つづく ***



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