芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

インドの価値観と日本の価値観

2011年09月07日 | Weblog
昨日から明日まで3日間の映画祭が開かれ、授業の合間で、ネルソン・マンデラを扱ったグッドバイ・バーファナーという映画を見た。
一日に3回見せるのだが、授業が5時から6時までで、それに架かるから、見られないが、「オーサマ」というオーサマ・ビン・ラーディンの映画が見られるようだ。
いずれの映画も、日本では見られないものかもしれないが、学生にこのような国家の独立に関した映画を大学構内で見せ、それに学長や副学長が推薦の挨拶をしているのだから、日本の大学とはずいぶん違った価値観である。
それだけ日本の価値観は米国化しているということか。
言い換えれば、米国による世界の植民地化に日本も共同歩調をとり、あわよくば、その主導権をとろうとしているように見える。
しかし、主人に従う、犬が、手綱を解かれても主人になれないことは自明の理だ。もっとも、現在は、ブッシュ以来、戦国時代に突入したのだから、下克上が日常茶飯かもしれない。現に、中国政府は、日本政府をまるで軽視しているように見えるが、ここの学生たちは幸いに日本人の私に友好的であり、食堂では常に私に食事をよそって運んできてくれる。私は食事はインド食で十分だが、彼らは中華料理を自分たちで厨房にはいって作り、それをおすそ分けしてくれる。ハオチー(おいしい)といって褒めると喜ぶ。
昔、インドを選ぶか中国を選ぶかで迷ったので、インド語を始めてからも北京放送で中国語を学び、わずかだが、まだ覚えている。
そのうちに、毛沢東のポスターなどを送ってくるようになったので、北京放送を聴くのはやめた。