芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

日本人とインド人の仕事ぶりの違い

2012年11月04日 | Weblog
来年、この大学を辞めて、帰国することにほぼ決めたから、ここにいる間だから出来る、翻訳をしたい。問題は、私が訳したあと、それを見直してくれる人が、きちんとやってくれるかどうかである。
私としては、原文を出来るだけ生かしたいのだが、インド人は、一般に、自分なりに訳そうとして、原文から離れる傾向にある。
以前、訳した『竹取物語』ヒンディー語訳は、こちらの人に見てもらったら、例えば、翁が、自分をもう耄碌して今にも死にそうだという表現を、熟し切ったマンゴーが、今にも木から落ちそうになっている、とヒンディー語訳した。これはこれで、良いと思ったが、あとのヒンディー語訳を任せて、インド旅行に出かけ、デリーに戻った時には、製本されていて、よく見たら、相当数の誤植があったことだ。
一般にインド人の仕事は粗っぽい。他の仕事も同じであろう。
ただ、今回の東電の重大な原発事故などから、日本人も仕事が綿密だなどとは言えなくなっている。原発事故のように、補助金は、原発の立地点にだけ支給され、被害は日本全国に及ぶ重大事故に対する認識の甘さが、日本全国に及んでいると言える。