つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

まっとうでない人?

2005-12-10 07:34:14 | 絵・まんが

「ちょっとこれ」とカミさんが新聞を持ってきて見せた。 <絵の好きな方募集>漆工房と求職欄にでていた。
私は元漫画家だったがスッパリやめて勤め人をしていたのである。できれば自分の好きな絵の仕事ができれば、というのが絵描きの本音なのだ。 履歴書を書いて早速面接に行ってみた。先生は漆を使って茶道具や花瓶・絵画に至るまで漆で表現しようとしている人だった。
私は勤めはやめず休日だけ通いで行くということになり、 2年近く通って結局やめたのだが、そこで一番の収穫は絵が好きだと言う同族と出会えたことだった。みんな思いは同じだった。そして同じような波長を持っていたのである。

私は勤め人として毎日仕事に追われ、職場の人間関係も勤め人達である。言わば、まっとうな人達なのだ。 私のような絵描きは、内心は自由気まま、決まりきった仕事がニガ手な、まっとうでない人種なのだ。同僚達も気のいい人達で、付き合いもうまくいっているのだがある日、どうにもならないモヤモヤしたストレスが襲ってきた。

私は思わず漆工房で知り合った人に電話を掛けていた。
落ち合った喫茶店で久しぶりに話をしたらモヤモヤがスッキリした。実は相手も同じストレスをかかえていたのだ。
やっぱりたまには同族のまっとうでない人と(ゴメン)交流しないとだめだなあ、とつくづく思ったのだった。
以来、絵描き仲間との交流は今も続いている。

コメント (4)
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蒼い稲妻Ⅲ

2005-12-08 05:00:03 | 動物ウオッチング

カワセミはその後も緑地公園に飛来し続けたが、私の身辺はにわかに慌ただしくなった。
自由業を自己リストラし、会社に勤めだしたのだ。 自然に公園から足が遠のき、行かなくなってしまった。カワセミウォッチングしているとき一つ気になったのは、一羽しか見かけないということだったが、それもいつの間にか忘れかかっていた。

一年程して久々に公園へ行ってみた。カワセミのことを思い出し、公園の隅々まで目を凝らし眺めてみると、
「いた!」池の面すれすれをスーーッと蒼白い光になって飛んで枝に止まった。
私はまだ居たんだ!と嬉しくなって見ていると、スーーッともう一つ蒼白い光が。
「エ!」なんと二羽いたのだ。 そうか彼女ができたのか、と自分の身内のことのように嬉しくなった。後は子供でも連れて一家で来てくれると言うことないなあ、と思いつつ公園を後にした。

■  稲妻となって翡翠水面刺す  by issei

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