つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

なんとかかんとか…

2010-09-25 01:48:12 | 絵・まんが
「グゥエ~やった~」のけ反った椅子の背もたれに、声にならない声がほとばしり出た。

何とかかんとか悪戦苦闘した薔薇四部作の第三部目の「漆黒の薔薇のささやき」が完成した。
普段と違って、絵を描くときは粘り強いのだが、それにしてもこれ程苦闘したのは初めてで、
完成したらきっと泣くぞ…と思っていたが、泣かなかった。(笑)

真っ先に某部署の某女に見ていただこうと携帯に撮った。元々絵を携帯に撮って見せるのは
ひけらかすようで嫌だったのだが、絵の知人がやっているのを見てちょっとやってみたのだ。

すると、ものすごい縮小率なので、絵が締まって綺麗に見え、構図などの欠点が一目でわかる
のである。それに、すぐに見てもらって意見が聞けるという利点があるので、以来撮るように
なったのである。

しかし今回の作品は一目見て、「ゲ~重い…」とガックリ。全体が黒いせいか、
重々しく鉛のようにどんよりしている。苦闘の作者の怨念、呪詛、なども入り混じってるかも
しれない。(笑)某女の端正なお顔の表情がちょっとでも曇るかと思うと「見せられない…」
という結論に達し、見ていただくのは断念した。

ともあれ、精も根も尽き果てた我が珠玉の一作「漆黒の薔薇のささやき」は完成いたのである。
これはこれでわたしは気に入っている。「文句のある人はかかってきなさーい」
なーんてね。





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かいがいしさの謎

2010-09-19 03:47:21 | つらつら思うこと
先月、長崎に行くときに高速バスを利用した。出発はP.M7時過ぎなので夜行バスという
ことになる。12時間後に長崎到着である。

めいめい指定席で過ごすわけだが、通路をはさんだ右隣に40代とおぼしき美しき奥様が
座っていて、その前の席に50代と思われる旦那様(多分)が座っていた。相席が取れな
かったのか1人席である。

その奥様の美貌に魅かれたせいではないが、(ホントかいな)見るとはなしに見ていると、
その奥様の何くれとない行き届いた気配りに、考えさせられてしまったのである。
夫婦だから当然と言えば当然なのだが、まあ…正直美しき奥様を獲得した旦那様への
嫉妬と羨望は隠しようもないが。(笑)

何で考え込んでしまったのかというと、奥様に比べて旦那様というのが…まことに失礼ながら、
どう見ても冴えないオッサンなのである。男として見て、あの男ならやむなし…とか、何やら渋い
味わいを醸し出しているシルバーグレイかとか、その挙動が男の品性漂うような人物ではないので
ある。(まあ我がか細き経験値ではあるが)

その奥様というのが、まったく反対で、ただのキレイキレイばーではなく、顔つき、目配り、
身のこなし、声のトーンなど、品性を備えた女性なのである。そのようなお方が、実に
かいがいしく、ちょっとシャツの襟が曲がっていると、さりげなく手が伸びてススッと直し、
アドバイスなどの言葉を掛けるのもさり気ない。そう…まるで、おさなごに接するがごとく
慈愛に満ちた眼差しで行っているのである。

勝手ながら、あのオッサンが(自分もオッサンのくせに)あんな女性のかいがいしき愛情をあれほど
享受していいものかどうか…(ホント余計なことだけど)何だか釈然とせず、夫婦愛というものを
考えさせられたのである。

嫉妬と羨望は別にして、踏み込みがたい素晴らしい愛情と、逆に一種の不気味さも覚えたのだ。
これが、割れ鍋に綴蓋のなせるゆえんなのか、よくわからない謎を感じたのである。

しかしながら、あのかいがいしさは、ぜひともお受けしてみたいものである。(笑)
で…お前は受けていないのかって?そりゃあもう…受けてます…ヨ、不気味なほどに…(大笑)


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色々な人生

2010-09-16 02:47:34 | 絵・まんが
先のギャラリー喫茶「奈邪」でのことだが、店へ入ると当然ながら展示作品が
壁に掛っていた。一見して美しいパステルカラーのイラスト風である。

わたしはすぐさま店内全ての作品を見て回った。見るからにプロという感じで
すばらしい。「きれいな色彩の素敵なイラストですねえ」とマスターに言うと

パリと日本を行き来する作家さんのようで、はや70代の方とか。70代にしては
華やかな色使いなので、そのことを聞くと、「以前は暗~い色調のものばかりだったんですがねえ」
とマスターがいうので、不思議に思ってそのあたりのことを尋ねてみると、奥様を亡くされていたが
つい最近再婚したばかりだというのだ。

「あ、なーるほど」それならわかるのである。絵はまさに作者の心象風景が如実に表れるのである。
今まさに薔薇色真っ盛りというところなのだ。それも70代にしてつい最近の結婚と聞いて
我が心中が色めきたったのが、丸わかりになったようで、マスターの苦笑と、同行してきた
我が身内のあきれ顔を誘発してしまった。

まさに絵は「心」。ただ今絵において悪戦苦闘中の我が心中はいかばかりか…と思うと
トホホな真っ暗闇なのだ…。
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やっぱり「奈邪」

2010-09-11 05:17:36 | 
久々に「奈邪」にお邪魔した。「奈邪」は豊川市というところにあり、2年に1度、近くを流れる
佐奈川に桜が満ちる4月、作品展示をさせていただいているギャラリー喫茶だ。

今回は「奈邪」のマスターが、「原酒が手にはいったよ」と我がブログに悪魔のささやきを
入れてくれたので、厚かましくもいそいそのこのこと出かけた次第である。(ホント現金な奴で
申し訳ありません)(笑)

行きがけに佐奈川沿いを通ったが、桜満開の佐奈川は当然最高なのだが、夏の桜木の真緑の
並木もなかなか風情があっていい。

「奈邪」のマスターは依然と少しも変わらず(と言っても今年の4月以来だが)元気に
しているのが何よりだった。モーニングセットのサンドイッチと久々のおいしい「奈邪」の
コーヒーをいただいて「奈邪」の空気に浸った。

マスターに聞くと、酒量はわたしより多いのに驚いた。「酒なくして何の人生ぞ」は右に同じだが、
ちょっと心配になった。野暮は言いたくないのだが、マスターほどほどにね…。
来年4月の作品展示の予約をし、新聞紙に包まれた吟醸生酒「ほうらいせん」をいただいて
「奈邪」を後にした。

マスターはわたしの筆まんがを気に入ってくれていて、前回進呈したカットをきれいに
額装してカウンターに飾ってくれていた。「ぜひ、もっと描いてヨ」と催促された。そういえば
ここのところあんまり筆まんを描いていない。もっと描かなくちゃあ…と思ったのだった。

以前生酒をいただいたとき、一夜にして呑み干してしまったので、今年はもっとじっくり
味わうべく、心して2日にわたって呑ませていただきました。おいしかったです。
ごちそうさまでした。



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悪戦苦闘

2010-09-06 03:47:56 | 絵・まんが
自分で自分の性格というのは、わかっているのだろうか?と思うことが
よくある。

いま薔薇四部作などと自ら銘打って、夏休み前から薔薇描きに勤しんでいるが、これが悪戦苦闘だ。
なんとか二部作は出来上がったのだが、三部目でけつまづいている。闇夜の薔薇を描こうと
しているのだが、失敗しては墨で塗りつぶし、また塗りつぶし…と、1か月近くこれの繰り返しだ。

いい加減これを放り出して次のステップへ進みたいのだが、どうしても進めないでいるのだ。
わたしは、めんどくさがりだし、物欲も淡白、人間関係の軋轢にもあっさりしているつもり
なのだが、絵になると反対になってしまうのである。こう描けばめんどうだと思う手法を必ず
選択しするし、描き損じては何度も何度も描き直したり、絵のほんのちょっとしたことが
気になると、展示した後でも塗り直したりと、普段と真逆なしつっこさを発揮するのである。

どっちが本当の自分なのかよくわからないのだが、よく考えてみると多かれ少なかれ誰でも
そういうところがあって、自分の最も好きなものには、きっとそうなるに違いない。
そして、多分どっちも本当の自分なんだろうと思えるのだ。

きょうもまた塗りつぶしてきた。あした乾けばまた描くに違いない…。はてさてその先に
見えるものは何か…これだけが楽しみでやってんだよね。やれやれ…

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