シリーズ黄色い涙「漫画家残酷物語」は、
漫画家の永島慎二さんが、S,30年代頃に描かれた
作品だと思う。
昨年、俳優の森本レオのトーク番組(TV)で、
その永島慎二さんが、亡くなったのを知った。多分60才代だと思う。
森本レオは、永島慎二さんのファンで、NHKTVの「シリーズ黄色い涙」に
出演していたのである。
私は今でもそのシリーズの単行本を、いくつか持っているが、
貸し本世代の漫画家志望者たちによる青春群像の傑作漫画である。
大抵は、食うや食わずの生活をしている主人公が、
漫画というものへのこだわりから、陥る悲劇で、“哀歌”といってもいいだろう。
私もまた同じような生活の中に居たので、実写に近く、深い共感を覚えつつ
むさぼり読んだものである。
一種の「漫画家志望者バイブル」とでも言えるものだった。
聞いた話だが、集英社のマンガ編集部では、この「漫画家残酷物語」を
新入社員に見せて、漫画家の生態を知る為の資料として、使ったという。
慎二さんは、いかにも身体が弱そうだったので、
亡くなったと、聞いた時は「エェ…」と悲しかったが、
何となく、早く亡くなるような気がしていたのだ。
しかし、この「漫画家残酷物語」は、慎二さんが漫画家を目指す者に、
いのちを削って送ったメッセージである。心しての一読をお勧めしたい。
私は漫画家をやめた今でも、時折り読んでは、心を清めているのだ。
漫画家の永島慎二さんが、S,30年代頃に描かれた
作品だと思う。
昨年、俳優の森本レオのトーク番組(TV)で、
その永島慎二さんが、亡くなったのを知った。多分60才代だと思う。
森本レオは、永島慎二さんのファンで、NHKTVの「シリーズ黄色い涙」に
出演していたのである。
私は今でもそのシリーズの単行本を、いくつか持っているが、
貸し本世代の漫画家志望者たちによる青春群像の傑作漫画である。
大抵は、食うや食わずの生活をしている主人公が、
漫画というものへのこだわりから、陥る悲劇で、“哀歌”といってもいいだろう。
私もまた同じような生活の中に居たので、実写に近く、深い共感を覚えつつ
むさぼり読んだものである。
一種の「漫画家志望者バイブル」とでも言えるものだった。
聞いた話だが、集英社のマンガ編集部では、この「漫画家残酷物語」を
新入社員に見せて、漫画家の生態を知る為の資料として、使ったという。
慎二さんは、いかにも身体が弱そうだったので、
亡くなったと、聞いた時は「エェ…」と悲しかったが、
何となく、早く亡くなるような気がしていたのだ。
しかし、この「漫画家残酷物語」は、慎二さんが漫画家を目指す者に、
いのちを削って送ったメッセージである。心しての一読をお勧めしたい。
私は漫画家をやめた今でも、時折り読んでは、心を清めているのだ。