先の展示会で、大きな花束をいただいたのだが、
あまりにもきれいだったので、「これ描きたいなあ」」
と思い、携帯で写真を撮った。
見たところわたしの知る限り、牡丹かシャクヤクである。
この二つは同じ仲間なので、わたしのようなトーシロでは
判断がつかず悩んでいたところ、展示に来てくれた人が
「この花すばらしいわ」と、じ~と眺めつつ言ったので、
これはいいチャンスと伺ってみた。
すると即座に「これは牡丹です」とキッパリ。
もう牡丹に決定だ。
展示が終わった後ウチに持ち帰り、玄関にデーンと
飾らせていただいた。
あまりの見栄えのよさに描くのをすっかり忘れて、
数日が経った後、やっと我に返って今日こそ「描かなくちゃあ」
と思い立ち、会社から勇んで帰ってくると、な、なんと
牡丹がないではないか。
「おい牡丹どうした?」とカミサンに聞くと、「あれもうないわよ」
というのである。「なんで、きのうまでまだ枯れずに凛と咲いてたじゃないか」
と言うと「それがねえ…」。
カミさんが言うには、牡丹を手に取って眺めようとしたところ
手が花びらに触った瞬間に、たちまち全花びらがばらばらと
散ってしまったというのである。
「しまった!遅かったか。」
実はこの散りかた、以前俳句の本で読んだことがあったのを
思い出していた。
牡丹はこんな散りかたをするらしいということを…。
あまりにもきれいだったので、「これ描きたいなあ」」
と思い、携帯で写真を撮った。
見たところわたしの知る限り、牡丹かシャクヤクである。
この二つは同じ仲間なので、わたしのようなトーシロでは
判断がつかず悩んでいたところ、展示に来てくれた人が
「この花すばらしいわ」と、じ~と眺めつつ言ったので、
これはいいチャンスと伺ってみた。
すると即座に「これは牡丹です」とキッパリ。
もう牡丹に決定だ。
展示が終わった後ウチに持ち帰り、玄関にデーンと
飾らせていただいた。
あまりの見栄えのよさに描くのをすっかり忘れて、
数日が経った後、やっと我に返って今日こそ「描かなくちゃあ」
と思い立ち、会社から勇んで帰ってくると、な、なんと
牡丹がないではないか。
「おい牡丹どうした?」とカミサンに聞くと、「あれもうないわよ」
というのである。「なんで、きのうまでまだ枯れずに凛と咲いてたじゃないか」
と言うと「それがねえ…」。
カミさんが言うには、牡丹を手に取って眺めようとしたところ
手が花びらに触った瞬間に、たちまち全花びらがばらばらと
散ってしまったというのである。
「しまった!遅かったか。」
実はこの散りかた、以前俳句の本で読んだことがあったのを
思い出していた。
牡丹はこんな散りかたをするらしいということを…。