つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

どうしてくれよう

2010-06-30 03:52:53 | 絵・まんが
搬入前日となったきのう、何とか展示に間に合わせようと描いていた薔薇が完成した。
ところが、悪くはないのだがどうもしっくりこないのだ。原因をつらつら考えてみると、
最初の構想があって、下書きを描いていたのだが、薔薇を描いたところで、ふいに魚が
反転している姿のイメージが浮かんできた。まあ…これはよくあることなのだが、それが消えずに
頭一杯に広がってしまったのである。

最初の構想とまったく違うので、どうしたものかと迷ったが、とりあえず下書きを描いてみようと
描いてみたところ、魚自体けっこうよかったので、描くことにしたのだ。

で…完成した後の感想が、先のしっくりこないというやつである。薔薇も魚もそこそこ描けていて、
通常であれば、落款を押す合格点だと思うのだが、やっぱりしっくりこない。そこで、身内らに
見せて、判断を仰ぐことにしたのだが、「う~ん」とか「よくわからん」とか、やはり
パッとしない。

捨てるには惜しいし、展示するには物足りないという何ともやっかいなモノになってしまった
のである。やはり展示に間に合わせようというあせりがあったのは否めないところだ。
とりあえずこのままでは浮かばれないので、丁度「見せて」と言われた会社の某部署の
人たちの意見を聞いてみようかと思い、携帯の写真に撮って、出勤した。

幸か不幸か、この日某部署の方達と話すようなタイミングにならず、見せずじまいになって
しまったのだ。家へ帰って絵をつらつら眺めたのだが、やっぱり捨てるのは惜しい気がするし…。
ったく…どうしてくれよう…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蓮の咲くころ

2010-06-29 03:10:38 | 絵・まんが
作品展示の案内状は、2週間前に出すようにしている。友人にもらった案内状が2週間前で、
忘れず、あわてず、の丁度いいタイミングだと思ったので、それにならっている。

それにしても、展示するこちらとしては2週間は早い、というのが実感だ。もう作品の搬入である。
まあ…完全なギャラリーでの個展というわけではないので、作品数も10数点と少ない。
あくまでも、喫茶店に掛っている「絵」なので、割と気も楽ではあるのだ。案内状で来られた方も
気楽に「じゅん」のお茶とケーキなど味わいつつ、作品を目のはしに入れてもらえれば、もう十分
なのである。

昨年、豊川の「奈邪」で知り合ったK氏にいただいた蓮が、早くも蕾を伸ばしてきている。
案内状のデザインは、昨年咲いた紅白の蓮を描いたものなのだ。いいタイミングで咲きそうである。
案内状通りの、蓮の花の咲く頃の展示になりそうだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カット原画⑧(春うらら)

2010-06-27 02:29:16 | ちょっとした出来事
何とか、枯れ果てた薔薇を1枚描くことができたのだが、「薔薇四部作」という構想が
浮かんできているので、また新鮮な薔薇が必要になってきた。

薔薇のシーズンは終わったのか、会社の玄関にはすっかり薔薇を見なくなった。やむなく
花屋で一輪の薔薇を購入した。小さな薔薇だが、薔薇らしい形をしている。

我がお絵かき部屋の机の上には、まだ枯れ果てた薔薇が一輪挿しに飾ったままだ。
すでにミイラ化しているが、花ビラは一枚も落とすことなく、しっかりとついている。
何だか捨てきれず、時折り水を替えていたのだが、新しい薔薇を購入したので、ついに
捨てる決心をした。

一輪挿しの水を捨て、枯れ果てた薔薇に「ありがとう」と一声掛けた瞬間だった。パラパラっと
2枚の化弁が落ちたのである。それまでビクともしなかった化弁だったのだ。さすがにわたしは、
驚いて薔薇を見つめた。薔薇は何だか、やすらいだように柔らかな表情に見えた。落ちた花ビラを
拾って、本体ともども丁寧に弔った…。

カット原画⑧(春うらら)

全部で8枚。これでカット原画は終わりです。作品展示期間中に展示場である「茶房じゅん」にて
ママに、カット原画の、例えば…「①のパグリンがほしい」と言っていただければ、すぐに手渡して
もらえるように、ママに預けておきます。先着順で、一人1枚とさせていただきますので、もし
ほしいと思う方は、「じゅん」まで…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カット原画⑦(深雪に)

2010-06-26 06:50:32 | ちょっとした出来事
会社から帰宅すると、身内がS・S子さんという方から電話があって、「どうしてわたしに案内状を
くれたんですか?」と問われたと言うのである。案内状には家の電話番号が書いてあったのだ。
「はて…S・S子さん?」実はわたしもわからなかったのである…。「でもわざわざ電話をするなんて、
よほど迷惑だったのかなあ」と言うと、身内が「いやあハガキの絵とisseiという作者名が、
気になったからだって」と言うのだ。

作品展示の案内状を送るのに、まず名簿を確認するのだが、過去の展示会に1度来てくれて、
感想帳に住所・氏名を書いてくれた方から、友人・知人など、カテゴリー別にモーラしていく。

調べてみると、最初に作品展示をした「神宮茶屋」というところでの感想帳にS・S子さんの名前が
あった。多分、たまたま入った喫茶店にわたしの作品が展示してあって、感想帳に住所・氏名を
記入してくれたのに違いない。まあ…10年も前の作者名など、覚えていないのは当然である。
わたしのほうでも、しかりだったのだ。

身内によると、S・S子さんは86歳の方で、車いすを使っているそうなのだが、声はかくしゃく
として若々しかったという。「息子に運転してもらって行こうかと思う。」と言ってくれたの
だとか…。どうやら我が拙画は気に入っていただけたようで、有難いのだが、くれぐれもムリを
されませんように…。

案内状を出すにあたっては、先の名簿に乗っ取って出させていただくのだが、S・S子さんのように
実のとこ、名前も顔も覚えてない方も多いのである。また、どうしても案内状を出すべきか出さ
ざるべきか…と悩む方が出てきたりする。それは、諸事情によったり、地域が遠すぎるなどの理由
なのだが、今回も諸事情で悩める人があった。出せば迷惑かなあ…と、しかし、そういう場合、
自分の心に問うてみて、判断することにしている。

1枚のハガキである案内状から、様々な反応が返ってきている。友人F氏からも電話があって、
久しぶりの飲み会の約束もしたし、会社でも、素敵な反応をいただいた。
また、わざわざハガキにて「行けません」の返事をいただいた方もいる。わたしもよく案内状を
いただくので、両方の気持ちがわかるので、どうか返事など無用に願います。
「おう元気にやってるんだなあ…」という知らせになっていればそれでいいのです。

とにもかくにも、作品展示前のざわめきの今が、一番楽しい時なのかもしれないなあ…と思う
この頃なのだ。

カット原画⑦(深雪に)

              転びたる 深雪にしばし 身をゆだね
                               issei


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カット原画⑤(年賀チュー吉)

2010-06-19 04:20:48 | 絵・まんが
やっと薔薇の絵が1枚できた。しかし…「薔薇の絵ができたらみんなに見せてネ」と言われた
某部署の方たちには、とても見せられないのである。なぜなら、描いた薔薇の絵は枯れて、
もはやミイラ化したような姿だからである。

以前、やはり会社の玄関に飾られていた薔薇を描いて見せたところ、「薔薇に見えない」と
言われたので、「今度は薔薇らしい薔薇を描いて見せなくちゃあ…」と思っていたのに
これである。以前のより薔薇に見えないではないか。

「じゃあ何で描いたんだ」と言われそうだが、実はこれにはわたしなりの思いが込められて
いるのだ。それはまあ…いいでしょう、絵描きとはそういうものなのでアリマス。

さっそく「何だか不気味~」「怖い~」などの賛辞(笑)を身内に賜った。まあ…こんなもので
ありましょう。しかしどっこい、わたしは割と気に入っているのである。

ちょうど展示予定の1作が、身内の集中砲火を浴びて、完全に撃沈させられたので、それに
代わって展示の1作に加えようと思う。たいがいは先の身内らと同じ賛辞になるでありましょうが、
中にはその絵を見て立ち止まり、しばし無言でジッと見て、作者が居ると知ったら、チラリと
こちらを見て、また絵に目を戻す…。なーんて人が一人でもいたら、もう…言うことは
ございません。

やっぱり、某部署の皆さまには見せられんよなあ…。

なお、カット原画⑤(年賀チュー吉)

これは、2年前のねずみ年に年賀はがきのデザインにしたものです。他にカットはないものかと
探したときに、ひょっこり見つけたので、加えさせていただきました。


         
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする