つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

俳句、時々つぶや句

2021-12-03 08:18:52 | つぶや句
俳句は、五七五という定型に
季語を1つ入れて作るという
決まり事がある。

しかし、これに当てはまらない
句もあって、自由律と呼ばれている。

有名なのは、種田山頭火で、
●分け入っても 分け入っても 青い山
●歩けばかっこー 急げばかっこー
●後ろ姿の しぐれて行くか
●まっすぐな道でさみしい
これらは、資料を見なくても、覚えて
いる句だ。

山頭火は、放浪の道すがら、肌身で
感じたことを句にしているので、
何とも言えない実相感がある。

●鉄鉢(てっぱつ)の中にも霰(あられ)
●陽を吸う

など、ちょっとした瞬間も
深い感性で捉えている。


もう一人、自由律で有名なのが
尾崎放哉だ。

●咳をしても一人
●入れものがない両手でうける

などである。

二人とも、漂白の生活の中から
絞り出した魂の雄叫びみたいな
ものがあるので、その孤独感が
人々の胸に迫ってくるのだ。

私も、時折り、自由律俳句を
詠んでみたいとは思うのだが、
いかにせん、のほほんと生きて
来たので、魂を揺さぶる程の
ものを作る自信はない。

しかし、俳句にはなりそうもないが、
日頃誰にでもある、日常のつぶやきや、
グチ、思いつき、ならば無いことも
ないので、メモろうかと思い立った
のだ。

それを、一応がんばって、一捻り
しようと思ったので、つぶや句と
してみたのです。

「今が過ぎて また今」
          つぶや句issei

時間って何だろうなあ、と考えていた
ことがあって、今がずっと繋がってる
だけだよなあ…とか、思えたときに
つぶやいたものです。
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つぶや句②

2013-02-07 09:33:48 | つぶや句

やっと、自分のめざす句が「つぶや句」と定まって、

ホッとしていたところ、すでに「つぶや句」というのが

存在していることを知った。

 

NHK第一松山放送局というところで、

俳句の枠を超えた、季語の挿入に

こだわらない五・七・五をつぶや句と

してやっているのだ。

2011年開始というから、まだ新しい。

 

つぶや句で検索すると、一発目に出てくる。

不肖わたくしめの「つぶや句」も出てきますデス♪

後、何人か「つぶや句」タイトルのブログがあるよう

ですが…。


そこで、自分の句を振り返ってみると、元々俳句と

してやっていたころから、俳句と川柳のはざまのような

句が多かったのだ。


    ・ なめくじの身の潔白を晒すなり

    ・ バリトンの恋は魔法さ牛蛙

    ・ まばたきてうかと流星掃き落とす

    ・ 身を起こす春野くらりと無重力

    ・ にじり踏む刻一刻をかたつむり

    ・ カマキリの呼べば小癪にふりかえる

    ・ 真っ先に己が地獄へアリジゴク

てな具合で、つぶや句と言ってもなんら違和感は

ないではないか。

 

例えば、最近「つぶや句」と意識して作った句。

 

      *なめくじとでんでんむしの擦れちがう

      *雨男きょう待ち合わす晴れ女

      *挙げし手のシカトに会ってかじかめる

      *釣り上げし鯛が驚く眼する

      *液晶のカゴにカワセミしばし飼う

      *みみず振り払っても払っても蟻

というわけで、最初からつぶや句してたのが判明

したのだった。

   



     

 

     

 

      

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