新たなる宝くじ観

わたしは、宝くじが大嫌いだった。

くじを買わなければ、絶対当たることはない
ということも、何だか妙に腹立たしくていやだったし、
買えば買ったで、嫌でも見る一攫千金の夢と、
外れたときの虚しさの落差が、あまりにもえげつなく思え、
味わいたくもなかったのだ。

しかーし、今年から考えを新たにして、宝くじを
買うことにしたのである。

というのも今年のテーマ、「求めていなければ
授からない」ということに基づいて、求めることの
大切さを感じるようになったからなのだ。

求める＝くじを買う、ということに思い至ったのである。

当然ながら、あわよくばの一攫千金の夢にも
思いを馳せるし、外れたときの砂を噛むよな
味気なさを味わう覚悟のほぞは固めている
のである。

こう腹をくくってしまうと、単純にくじの幸運を
願えるものだと感心してしまった。

特に今は、くじを買うということに意義を感じて
いるので、２００円の当たり券は記念として
大事に取っているのだ。

したがって、今は宝くじは大好きとまでは
言わないが、嫌いではなくなったのデス…ハイ。

さーて、後は年末ジャンボに夢を馳せるゾッと…。

おもしろい

今年、「茶房じゅん」で作品展示をやったあと
たまたま次の方の展示を拝見した。

それは、牛乳パックなどの紙を溶かして
再び紙として再生させたものらしい。

団扇や、素敵なデザイン紙として、色とりどりの
作品が展示されていた。

見ているうちにその紙で絵を描いてみたくなり、
その中で、比較的色合いが薄く、絵が描けそうな
紙を見つけて、購入した。

大きさは新聞紙を広げたほどで、表面がザラザラと
していて、おもしろい描き味が出そうだと思ったのである。

実際描いてみると、色のにじみ方など中々
おもしろいし、描き味もいいので、とりあえず、
半分にして２点描いてみた。


いかがでした。

酔っぱらい

アルコールによる大きな事件がこのところよく
起こっている。

沖縄の米兵の乱行、著名なキャスターの
痴漢騒動、大学の構内行事での
急性アルコール中毒死、等々…。

呑んべえのわたしには、心ただならぬ
思いである。

これらは、取り返しのつかない事件だからだ。

人は、自分を守るために、様々なガードを
張り巡らせて、浮世をわたっている。
アルコールは、そのガードを一枚一枚
溶解させ、引っぺ返してしまうのである。

呑みすぎて酩酊状態になると、心は
無防備状態となってしまうのだ。

じゃあ呑まなきゃいいじゃないか。ということに
なるのだが、張り巡らしたガードをずっと
身に着けたままでいるのは、非常に疲れる
のである。時にはそれを脱ぎ捨てて心を
解放してやらなければならないのである。

その解放感が、何ともいえない喜びにも
つながって、快感ともなる。だから、呑める
人間が呑まないというのは、人生の安らぎと
楽しみの相当な部分を失うことになるのである。

これは決して大げさではなく、この一杯の酒を
呑む幸せのために、勤労に勤しむという人も
少なからずいるのだ。だからこそ、こういう事件が
後を絶たないのである。

では、どうすればいいのかということになるのだが、
アメリカで最悪の法と言われた禁酒法などは
その筋の人を喜ばせるだけなので、法には
頼れない。

呑んべえがアルコールをやめるのは、重い病気か
大事件である。しかし、これでは手遅れなので、
やはり、自己規制しかないようだ。

自分のアルコールによる不始末歴を振り返って、
かなりヤバイ人は、一生を棒に振るリスクの
大きさを考えて、思い切って断酒するしかない
でありましょう。中途半端に少しなら…などと
やっては、絶対呑んでしまうのだ。

知人にも、それを恐れて決して呑まない人がいる。
やろうと思えばできるのである。後は、家だけで飲んで、
外や大勢では飲まない、と肝に銘じることだ。

わたしは、現在家を中心に呑む一方、量的にも
節酒を心掛けている。人恋しくてどうしても外で
呑みたいときには、心許せる友人と最少人数で
呑むことにしている。

とは言え、それでも羽目を外しがちなのが
アルコールの怖さである。

幸か不幸か、寄る年波で自然に節酒気味に
なってきているので、何とかやれている。

まあ…家人には迷惑をかけることになるが、
せめて家では心をスッピンにして無防備になり、
少々羽目を外しても大目に見てもらう…ということで…
ねえ。

オシャレとは

歯の定期検診の案内がきていた。「そっか
もう前回より３か月経つのか…」と時の経つ
早さを思いつつ歯医者に行った。

前回、日々のちゃんとした手入れのお蔭で
歯間の深さがすべて３ミリ以下になっていて、
歯肉の盛り上がりが確認されたと、担当の
歯科衛生助士の方とよろこびあったのだ。

最初見ていただいた時には５ミリという
ものもいくつかあったことを思えば大進歩である。

さて、今回はというと、なんと２ミリというのも
かなり増えてきていてさらなる良化をみせて
いたのである。

これで、歯周病にならずに済んだ…と
ホッとしたのだった。

いまのとこ、虫歯もないし歯の不具合を
感じないで済んでいる。

思えば、一時変なオシャレに目覚めて
あれこれやってみたのだが、行きついたのは
外見はシンプルイズザベストというところだった。

そして、今は体の中もオシャレしなければ
ならないことに気付いたのである。
自分のベスト体重はもちろん、歯の手入れ、
休肝日を設けて肝臓のケア、暴飲暴食を
控えて腹八分、いや今は七分ほどで十分。

内臓の五臓六腑をきれいにしたいと
思うこの頃なのでアリマス…。

にしてはきのう、ちと…飲みすぎ、食べ過ぎ…
ああ…テキトー人間、わかっちゃいるけど人間の
悲しさは…。（泣）

忘れ酒

カメラマンの感写さんの友人、小野清みさんの
写真の展示が豊川のギャラリー喫茶「奈邪」で
あるというので、感写さんと二人で出かけた。

当然、近くの左奈川べりで〇○酒をやろうとの
魂胆を秘めて、二人で近くの駅で落ち合い、
電車で行ったのだ。

小野さんはすでに、娘さんとお孫さん２人と
「奈邪」」に来ていた。

コーヒーを飲んで一息ついた後、展示の写真を
見せていただいたが、いずれも素晴らしい写真ばかり
だった。中でもオニヤンマの写真にくぎ付けになってしまった。

ハスの蕾にオニヤンマが止まっている写真なのだが、
あまりにも素晴らしかったので、オニヤンマ大好きの
わたしは、思わず「描かしてもらってもいいですか」
と、許可を求めた。

幸い「どうぞどうぞ」との快諾を得、後から
その写真を使った展示案内のポスターをいただいた。

これは「奈邪」のマスターが作ったポスターで、
わたしの展示の時も毎回いただいて
いる素敵なポスターなのだ。これまたラッキー！だった。

その後、近くの公園で小野さんのお孫さんたちの
シャボン玉をやって遊んでいる姿を感写さんと
撮らせていただいたのだが、無邪気な子供の
可愛さは天下無敵だなあとつくづく思ってしまった。

その後、感写さんと二人佐奈川べりでコスモスを
背にして、「コスモス酒だ」と呑んだのだが、
この時のために作って来たつまみを見てみると
メーンのブリ大根を家へ忘れてきてしまっていた。

二人で苦笑いしつつ…「忘れ酒だな…」と、
少々ヤケ酒ぎみに酌み交わしたのだった…。