つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

みち教え

2022-08-28 10:34:39 | はいまん彩

歩に合わす いかな御霊の みちおしえ
                issei

みちおしえは、正式には斑猫(ハンミョウ)
という昆虫で、どういうわけか、野道で
出会うと、行く先々をヒョイと一飛び
して、またこちらが追いつく頃にヒョイ。

これを繰り返すので、この名が付いたようである。

ちなみに、ハンミョウは、甲虫科オサムシ科
ハンミョウ科に属する昆虫で、ハエやアリ、
ミミズなどを食べる肉食系の立派なハンター
なのだ。

確かに、なぜそんな飛び方をするのか
わからないのだが、まるで何処かへ
案内する様に飛ぶのだ。

残念ながら、全て小さい頃の田舎の
野道での思い出でしかなく、その後
ほとんどお目にかかっていない。

しかし、その不思議な飛び方と名前が
印象深く残っていて、田舎の思い出と
融合して、好きな昆虫の一つである。

みちおしえ
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地の蝉時雨

2022-08-22 03:10:52 | はいまん彩

あおむける うつぶせる地の 蝉時雨
                 issei
玄関を出ると、アブラゼミ、クマゼミが
仰向けに落ちていた。

クマゼミは、落ちたばかりなのか、まだ
手足が動いている。

晩夏の風景だが、何となく寂しさを覚えて
しまう。

盛夏を鳴き誇った蝉時雨の声の一つ一つが、
こうして落ちてゆく…。

もう一句

蝉の四肢 空掻きて聴く レクイエム
                 issei


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土田龍空

2022-08-21 06:07:54 | らくまん
我が中日ドラゴンズは、ミスタードラゴンズ
立浪和義が監督に就任して1年目、現在
47勝59敗、借金12の堂々の最下位だ。w

ドラファンからは相当叩かれているが、
まあ一年目なので、ワタシは成績には
目を瞑ろうかと思っている。

なので、あまりドラゴンズには触れないで
きたが、立浪監督の一番の功績は、若い
選手の起用だろう。

いわゆる立浪チュルドレンとも言うべき、
根尾昂、石川昴弥、鵜飼航丞、岡林 勇希、
高橋宏斗、清水 達也、土田龍空、などの
若い選手を起用し続けている。

残念ながら、石川、鵜飼の大砲候補は、
怪我でリタイヤを余儀なくされているが、
岡林は打率2割8分を打って規定打席に達し、
打撃成績セリーグ10位で、三塁打では7本と
リーグトップである。

ピッチャー根尾昂は、来年期待だが、清水達也
は、堂々ホールド25とリーグ5位につけている。

また高橋宏斗は4勝4敗ながら、防御率
2・32とすばらしい。

その中で、面白い存在になっているのが、
ショートを守っている土田龍空だ。

まず、入団した時、この”龍空”という
名前を見て、おお〜と唸った記憶がある。

龍と言えばドラゴンズである、龍が
空に舞い上がる、この名前はドラゴンズ
に入るべく付けられたのだ!と、勝手に
思ってニヤついたのだった。

元々ショートの守備は天才的なものが
あったのだが、一年目は二軍で苦戦
していた。

2年目の今年、正ショート京田の不振や
コロナ陽性の離脱もあってチャンスを
得たのである。

守備では再三良いプレーをして、ピッチャー
を助けているし、打撃も打率1割台ながら、
面白いところで、良い働きをしている。

先日はその典型で、サヨナラヒットを
決めたのだ。

この日、バッターボックスで、調子の
良かったヤクルトのピッチャー小川に
対して、一打席目ファールで粘って
9球投げさせているし、その後の打席でも
粘っていた。

結局そのジャブが効いて、小川の
スタミナを奪って6回同点にして、
9回のサヨナラにつながったのである。

今、ドラゴンズの試合を見るのは、
けっこう辛いものがあるが、若手の
活躍だけが、楽しみなのだ。

“土田龍空”まさに、地上より天空へと
昇る龍のごとく、大きく羽ばたいて
もらいたいものである。

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てんとう虫の命

2022-08-19 02:10:01 | はいまん彩

てんと虫 葉先に命 しなわせり
               issei
近くの緑地公園を散歩していた時、
ふと見ると、てんとう虫が葉っぱを
よじ登って行くのが見えた。

近くに寄ってじっくり見ていると、
葉先近くになった時、ゆっくりと
葉先がしなったのである。

この時、微かな衝撃が胸に広がった
のだ。

あんな小さなてんとう虫🐞を乗せた
葉先のしないに、命の重さを感じたのである。

前々回には、糸とんぼの幽けき魂を
感じたが、てんとう虫には命を感じたのだ。

当然なのだが、みんな生きている、という
生命の育みの実感を、同じ生きものとして
共感できたのである。




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あれは、もしかして?

2022-08-17 03:39:17 | ちょっとした出来事
先日、お金を下ろすべくATMの
前に行くと、すでに先客が…。

おばさまと息子なのか、二人並んで
お金を下ろそうとしているようだ。

それはいいんだけど、そのATMは
スーパーの外側に併設されていて、
外で待っていると、日差しがまともに
当たるようになっているのだ。

この日は35℃越えの真夏日で、
ピーカン照りだったのである。

5分も経たないうちに、暑さで
干からびそうな感じになってきた。

「は、はやぐ、早くしてくれ〜」
という我が心中の雄叫びをよそに
ATMの中では、何やら母と息子
らしき人でモタモタ…。

これはたまらん、と横の影になっている
隙間に移動して、待つことにした。

しかし、数分経ってもモタモタは続いて
いる…。

この隙間影の横は、宝くじ売り場になって
いて、売り場口上には、カバーシートが
付いていて、日陰になっている。

まだ、モタモタが続きそうなので、避難
ついでに、宝くじを買う事にしたw

幸いATMの前には、他に誰もいない。

適当にクジ10枚2000円也を購入、「当たり
ますように」とのおばさまの言葉が終わらない
内に、ATMを覗くとまだいるでは無いか。

「ぬお〜〜」っと心の怨嗟が雄叫びをあげ、
宝くじに使った2000円はどうしてくれる
んだー!と、八つ当たり気味になってきた。

やっとATMの自動ドアが開き、息子らしき
兄ちゃんが出て来た。

ン、お母さんは?

まだ、しばしモタついたが、やっと
出て来た。

アレ、気がついたら息子の姿が無いでは
無いか。

そんな事構ってる余裕も無く、そそくさと
現金を引き出し、外に出た。

相変わらず、む〜っとした暑さと、容赦のない
太陽光が、半袖の腕を直火焼きにしている。

車に乗り込むと、冷房を24℃に下げて、
帰途に付いた。

ボ〜っとした頭が、冷め始める頃、先程の
ATMの母息子の事が、おぼろげに思い出されて
来た…。

ATM、現金引き出し、母、息子…ン!
ま、まさか…!

オレオレ詐欺の典型パターンではないか!

ボ〜っとしていた頭が、ヤケにシャキッと
してきて、ATM…母…息子…現金…と、
脳内をめぐり始めたのだった。

もはや、頭の中はこれ以上ないほど張り詰めて、
きっとこの時の眼は、ランランと輝いていたに
違いない…。

でも、まさかねぇ…………………と、まさかの
坂の帰路についたのだった。

今日の一句

炎天下 まさかの坂の 白昼夢
              issei





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