季刊誌「理科の探検」夏号が5月27日に発売になります。
描かせていただいているはいまん彩3回目の作品が、
これです。
「いくたびの遠眼差しの夕焼けぬ」
季刊誌「理科の探検」夏号が5月27日に発売になります。
描かせていただいているはいまん彩3回目の作品が、
これです。
「いくたびの遠眼差しの夕焼けぬ」
絵を描きたい…という衝動の火は、常にわたしの
脳裏に灯っているのだが、いつでも描けるわけではない。
いわゆる、スイッチが入らないと描き出せないのである。
では、どういうときにスイッチが入るかというと、
これも、決まっていない。
ある日突然であったり、TVを観ていてヒントが閃いた
瞬間だったりする。
それが仕事だと、否応なく締切りに追われるので、
真近かになって無理やり入ったりと様々である。
いずれにしろ気持ちが集中したときに、お絵かき
モードに突入するようだ。
このように、わたしはスイッチと言えば、お絵描きのことしか
思い浮かばなかったのだが、最近になって、
このスイッチとやらは、いろんなところにあるのだと
気付かされたのである。
例えば、友達以上、恋人未満の間柄に、ふとした
沈黙が訪れ、恋へのスイッチが入ったり。
あの人のためなら死んでもいいとまで
思い詰めていた業火に、「チェ!」と舌打ち
した瞬間消火のスイッチが入ったり、とスイッチには
ON,OFFがあるようだ。
男女の間だけではなく、家庭、友人知人、会社
関係、お隣さん、ママ友、その他もろもろ様々な
スイッチが周りにあふれているではないか。
時には狂気のスイッチが入って、ニュースを
騒がせることもある。これはスイッチという
より、地雷かもしれない。
それらは、知らず知らずのうちに発火点
に達して待ち受けているようだ。
ちなみに、今朝は緑地でのラジオ体操の
スイッチが入り、久々に出掛けて、ヨガの
先生にも、昨年の秋以来お会いすることが
出来たのだった。
はてさて…あしたはどんなスイッチが待ち受けて
いるのか、戦々恐々である…。
このところかなり暖かくなってきたので、久々に
カメラを持って緑地公園に出かけた。
しかし、池には水鳥たちはいないし、ツツジは
すでにかなり花を散らし、花菖蒲もまだ咲いていない。
かろうじて黄菖蒲が水辺を彩っていた。
一番小さな池にも、蒼藻が一面に広がり、
酸欠を起こしたのか、錦鯉の死骸が一匹
浮かんでいる。
画像的美観はハッキリ言って“O”
結局、カメラの出番はまったくなく、引き上げた。
翌日も天気は上々、再び緑地に散歩に
出掛けた。きのうの荒涼たる情景がまだ
脳裏にこびりついていたので、今日は
カメラを置いてきた。
緑地に差し掛かった時、ふと見上げた空に
飛行機雲が放射状に三本も伸びているではないか。
絶好のシャッターチャンスである。「しまった!」と思ったが
後の祭りである、しかし、ままよと公園に突入した。
入り口付近にあるアスレチックスの太鼓橋で
背筋を伸ばしながら空を見ていると、雲の向こうを
飛行機雲が立体交差になってすごい勢いで流れている。
しばし、わが身を空に飛ばし、雲間を遊泳した。
池のほうへと歩を進めると、きのうはいなかった
カワ鵜が亀の甲羅干しの上でのんびり羽根を広げて
乾かしている。
グエ、これもシャッターチャンスではないか。
眼下の水辺には、きのういなかったカモが
頸をクルリと回して、羽根の中に貌を埋めて
眠っている。ムム、これもシャッターチャンス…。
おまけにコアジサシが一羽、池の上を旋回していて、
水面にへろへろと落下しては小魚を捕っている。
こんな時に限って…と空手を持て余してポケットに
突っ込んだ。
さらに歩を進めて、きのう蒼藻に覆われていた小池の
ほとりに着いた。な、何と、きれいさっぱり蒼藻が
無くなっているではないか。
池は澄み切って、真鯉が黒い背を見せて悠々と
泳いでいる。きのう浮いていた錦鯉の死骸は
すでになくなっていた。どうやら池の管理者が掃除
したようだ。たった一日で…わたしはその変容に呆然と
立ち尽くしていた。
すると、散歩中の人が立ち止まり、そ~っと
池の縁に背をかがめるようにして近づいていくではないか。
そして、やおら携帯を取り出し、カメラを構えだしたのだ。
見ると、わたしのすぐそばの石の上に、あの
逃げずのアオサギがちんまりと立っているではないか。
まったく気付かなかったのである。
携帯のシャッター音を聞きつつ、「ああ…カメラ…」
心にうわ言のような響きを聞きつつ、フラフラと
池を後にしたのだった。
家の近くに国道が新しくできてから、アクセスが
ガラリと変わり、今まで行かなかったところまで
簡単に足を伸ばせるようになった。
そのうちの一つに食品スーパーTがある。
車で10分もスッ飛ばせば、着いてしまうようになり、
よく利用するようになった。
ここは元々卸専門から一般のスーパーに
なった店なので、安くていい品物がある。
それは、野菜から果物、肉、魚その他の食品にまで
及ぶ。当然堀出し物の宝庫である。
特に、魚好きのわたしにとっては、宝の山を探す
得難い店なのだ。
週に何度か行っては、掘り出し物を見つけてくる。
つい最近はヒラマサのハラミが680円という安価で
売っていたし、(当然購入)今回は、な、なんと、
実測37センチの大イワナが480円という考えられないような
安さで売っていたではないか。
ニジマスやヤマメ、時にアマゴなど売っているのを見たことは
あるのだが、渓流の幻の魚と言われるイワナは見たことがない。
まじまじと魚体を見まわしたが、ヤマメなどのような
あでやかな色の紋様、斑紋は一切なく、白い斑点だけの
間違いなく
イワナ(岩魚)である。
前回のヒラマサ同様、これは買わないと
魚の神様のバチが当たるような気がして、
即刻購入した。
渓流アングラーの友人F氏など、これを聞いたら
腰を抜かすほど驚くだろうし、これを釣り上げたなら、
歓喜で震えが止まらないに違いないと思えるほどの
代物である。
氷詰めにしたビニール袋の中で、グンニャリと
魚体を持て余すように折り曲げている。
こいつはこのままの姿で塩焼きだと、すぐさま
決めた。我が家のグリルには収まりきれないので、
レンジのオーブンで焼くことにした。
内臓とエラを取り除き、塩を振って15分、
250度20分にセットして入れた。
外にはこんがり焼き目が入り、中はふっくら
いい感じに焼けた。これをテーブルの真ん中に
テンパンごと敷板の上に載せてみんなで
箸を出して食べた。
その他サラダやちょっとした炒め物など添えたが、
メーンディッシュはこの一匹で十分事足りたのだった。
やっぱり、魚の神様のお示し…と感謝しつつ
心していただいたのだった。ご馳走様でした。
我が家の晩飯は、魚、肉の1日おきを
基本にしている。
きのうは魚の日だったので、スーパーへ
行って何にしようかと魚売り場を覗くと
大きくておいしそうなイワシがあったので、
これに決定!。
2パック買って、全部で8尾。それを
塩焼きとほろほろ煮にした。
最近、魚はなるべくシンプルな塩焼きに
しようと思っているので、鮎、ヤマメ、鮭、ブリ、アジ、
今回のイワシなど、塩焼きが増えている。
塩焼きは、以前にも書いたが、漁師さんたちが
口を揃えて、一に塩焼き、二に刺身と魚の
美味しい食べ方を言っていたからである。
このマンションに越してきて、もう5年目になるが、
これまで塩焼きは、全て電子レンジのオーブンで
焼いていたのだ。
グリルを使ったのは、実は初めてなのである。
IHで据え付けのレンジなのだが、グリルは
煙を嫌がったのと、掃除が面倒そうだと思ったのだ。
イワシを並べ入れ、グリルと書いてあるスイッチを見ると、
3秒押すなどと書いてあるではないか。
「小癪な…」と思いつつも3秒ほど押してみると、
ちゃんとスイッチが入った。メニュー選択・焼き加減
などのスイッチが並んでいる。不慣れなオヤジの
手があれこれいじっていたら、13分の表示が出てきた。
「エーイまあまかせよう」と放っといたら、外は少し焦げ目が
ついてカリッとして、中はほんわりジューシーに、けっこううまく
焼きあがってきたではないか。
それに思ったより後の掃除がしやすかったのだ。
なーんだ、早く使えばよかったと思ってしまった。
ほろほろ煮は、イワシの頭と内臓を取って、圧力鍋で
醤油、酢、酒、みりんで味付けをしたものだが、
この日は大きいイワシのせいか、ふっくらといい
仕上がり具合で、割と好評だった。
ほろほろ煮は我が家の定番だが、このところ味付けに
迷いが出て、ムラが多かったのだ。
まあ、とりあえず本日の苦しまぎれ晩飯の、青魚DHA摂取は
成功!っということにしときまショ。