三人オヤジ会が、里山で一泊したのち、
阿寺の七滝というところに寄って帰ることにした。
行こう行こうと思っていて行きそびれていた
とこなのだ。
ちょうど里山の裏手に位置するとこで、
一旦里山を降りてしまったので、道しるべを
頼りに渓沿いを上って行く。
道は狭いが、車道は整備され、ゆるやかに
曲がりくねっている。
15分程も経っただろうか、道幅が広くなった
ところに「この先阿寺の七滝」の立札があり、
ちょっとしたロータリーになっていて、駐車場、
トイレ、茶店が、あった。その駐車場に車を止め、
それからはテクテク歩いて行った。
左手にはまじかに渓流がのぞく。
先日の台風のためか、あちこち荒れ模様を
みせていたが、渓の水は青味を帯びて
静かに流れている。
感写さんは、ここぞとばかりにシャッターを
押しまくっている。
わたしはうっかりカメラを車に忘れてきたので、
携帯で撮ることにした。
七滝というからには、七つ滝があるに違いない
と、渓を覗きこみつつF氏と先々を上って行く。
しかし、滝と呼ぶには大したものは見えず、
物足りなさを覚えつつも、ちょっとした落とし込みを
滝なんだろうと思い、数えながら上った。
どっこい、四つぐらい数えてとこで、突き当たって
視界が広がった。
おお、これが七滝か…。と、見上げた先には
滝らしい滝が現れた。
角度を変えてみると、見事なものである。
滝の横には階段が取り付けてあったので
登ってまじかに滝を見た。
上から見るとこのようになる。
なるほど、どうやら七滝とは七つの段差を
持っている一本の滝のことのようだ。
やあ、来てよかった。
しみじみこの滝を眺めつつ思ったのだった。