入院初日の眼の揺れ眼振が、まさに震度7
ほどの感じだとすると、3日ぐらいには、震度3
ほどの体感になっていた。
食事は、重湯からお粥に変わり、3日には、
完全に普通食になった。
それとともに、点滴も栄養補給のが外されて、
一日中点滴漬けだったのが、朝夕薬のみの
点滴に変わった。
昼間は腕から点滴が外されるので、まさに
大手を振って病院の廊下を闊歩できるように
なったのだ。とは言っても、まだ震度3ほど残って
いるので、現実には、ふらふらと歩いていた。
朝夕の点滴の針刺しに看護士さんがやってきたので、
腕を差し出し、「血管の太いのだけが自慢なんですよ」
と言うと、「それはそれでプレッシャーが掛かるんですよね」
と、苦笑いしつつのたもうではないか。
「エ、そうなんだ…」初めて知って少々意外な気が
したが、その後次々にやってきた看護士さんによる
我が腕の点滴痕を見れば、それが決して大袈裟な
言い方ではなかったと、思い知らされたのだった。
我が左腕血管に付いた北斗七星のような点滴痕を
ながめつつ…点滴は、看護士さんにとって、まさに天敵?
と、しみじみ…。