以前近くの公園の池に、シラサギ、アオサギ、カワセミという
奇跡的な鳥との出会いを、ブログに書いた。
たまたま、それを見てくれた友人カメラマンの感写さんが
カワセミを撮りたいと、やってきたのだ。
しかし、それを目撃したのは、1か月ほど前で、その後
まったく見たことがなかったので、たまたまだと思ったが、
カワセミは、同じようなコースを辿るので、又来るかも
しれないというのである。
そこで、以前見た時間と同じ時間帯に、感写さんと
出掛けてみた。
幸い、空は青空が広がって風もなく、天気は上々
絶好のカメラ日和だ。
徒歩5分程の公園の池には、シラサギが一羽居て、
浅い水溜りを嘴で突いていた。
すると、間もなくアオサギがやってきて、シラサギの
すぐ隣に、ふわりと降りたったのだ。
これはけっこうな驚きだった、一か月前に見たときは、
池州を中央に挟んで、互いに牽制しあうように距離を
取っていたのである。
この1か月の間に、お互い気心が知れたのか、シラサギ、
アオサギ、並んでの意外に見ないツーショットなのだ。
「これでカワセミが来ればいうことないな」と、感写さんが
シャッターを切りつつつぶやく。
それからものの5分程のち、青い稲妻がすぐそばの池の
置き石に降り立ったのである。
「あっカワセミが来た!」わたしの声に、「おお!」驚嘆の
声とともに、感写さんのシャッター連写音が鳴り響く。
不思議なことにこの三羽は、シャッター音にも我らの
聞えよがしの会話にも平気で、トライアングルを作り、
それぞれハンティングに勤しんでいた。
すると、もう一つの奇跡が起きたのだ。
どこからともなくもう一羽のカワセミがやってきて、カルテットを
作ったのである。
この千歳一隅の奇跡を、感写さん歓喜のシャッター音が、
しばし響き渡ったのだった。