つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

まさか

2011-04-14 04:51:01 | 絵・まんが
週明けの会社での昼食タイム。

食堂にて、社弁を食べ終わってコーヒーを飲もうとしたとき、やはり食べ終えて
帰り支度の某部署の女性一人が、つ…とこちらへやってくると、「きのうAさんと
▼▼へ行ってきたのよ」と言うではないか。

「エ…」しばし何を言われたのかピンとこずに、呆気に取られていると、「Aさんと
二人で豊川の奈邪に行ってきたの」と言うのだ。

「エッあ…ホント…」やっと理解できて我に返ると、ちょっと驚いてしまった。
なぜなら、そう言う彼女に作品展示の事は何も言ってなかったからである。
一緒に行ったというAさんには確かに昨年の会社の忘年会の時、「今度展示するとき
教えてくださいね」と言われていたので、案内状を渡していたのである。

しかし、その際に「今度展示するところは遠いので気を遣わなくてもいいですよ」と
言っていたので、来ないと思っていたからなのだ。案内状というのは、どうしても義理感が働いて
しまうので念を押していたのである。

何せわたしの所から車で2時間近くかかるので、彼女らの住まいからはもっと遠くなるからなのだ。
正直、「教えて…」と言われるだけで、気持ちをありがたく受け取ることができるので、
それで十分なのである。

だから案内状を出すのに以前は遠距離の人には出していなかったのだが、
最近は近況報告のつもりで出すことにしているのである。

わたしは照れ笑いしつつ深々と頭を下げてお礼を言うと、佐奈川沿いの桜を見てくれた
ことなど話してくれた。「あんなきれいな桜の咲く時季にやるなんてズルイんじゃないの」
と言ったので、「実はあれで花見をやりたくてこの時季にやらせてもらってるんだ」
と笑いつつ答えたのだった。

もちろん、本音ではあるが、素人の絵を見に遠くからはるばるやってきてくれる方に
佐奈川両岸を数キロに渡って咲き誇るあの桜を見てほしいからなのだ。
「見てくれたんだ…」このことが何よりうれしかったのである。

オススメ順位を付ければ、①に「奈邪」のコーヒー②に佐奈川の桜、まあ、やっと③が
我が「はいまん彩」というところなのである。

それに、ここまでくると山々の稜線が見えるのがうれしいのだ。我が拙作は別にして
たまには、この山河の内懐に包まれ、自然に浸ってみてはいかが…。



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「奈邪」再び②

2011-04-12 06:08:52 | 絵・まんが
一人花見を終え、再び「奈邪」へと戻った。すると我が旧友のF氏が
美人の奥様と可愛い娘さんと3人で来てくれていた。何でも娘さんが運転免許を
取ったので、その練習を兼ねて来てくれたという。

隣りの席に座り、旧交を温め合ったが、どうやら花粉症らしく、盛んに鼻をかんで
苦しそうだった。この時期花粉症の人はいつも大変だと思う。わたしも
今は大丈夫としても、時折鼻水など出たりするので、いつ本格的に発症するか
わからない不安は持っているのだ。そんな状態でも来てくれて、友人とは
本当にありがたいものだとつくづく思ったのだった。

やがて、外は太陽が顔を出してきて、朝からの雨が嘘のように晴れ渡ってきた。
これからさっきわたしがやってきた佐奈川堤の花見をしてから帰ると言う。
是非ともあの素晴らしい桜を見てほしいものである。わたしは来てくれたお礼を
言って3人を見送った。

しばし、コーヒーを飲みつつ、きょうの俳句2~3句でもひねって、こちらも
帰ろうかと俳句帳など取り出していると、先週もお目にかかったS氏がお子さん
二人を伴って来店した。挨拶を交わした時に、この薔薇のポストカードがちゃんと印刷
できなかったことをお詫びした。

お子さんは二人とも男の子で、年齢をお聞きしなかったが、下のお子さんは園児に
なったかならないかで、ほんとに二人とも可愛らしかった。マスターなんかデレデレで
自分のお孫さんのように可愛がっていた。ちょうど我がカブトムシの絵の前の席
だったので、S氏が「あのカブトムシを描いた人だよ」とお子さんたちに紹介して
くれたので、カブトムシを描いて良かったと思った。(展示した絵はサイズ違いでUP
できませんでしたので、ちょっと違う絵です、スミマセン)

この日は早めに「奈邪」を後にした。外は完全に晴れ渡って、真っ青な空が広がって
いた。友人のS氏たちはいい花見ができたかな…と思いつつ、豊川稲荷駅へと
のんびり歩いて帰った。




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「奈邪」再び①

2011-04-11 04:31:48 | 
一応勤め人なので、平日は真面目に仕事をしていて、作品展示は
ギャラリー喫茶である「奈邪」におまかせしている。

しかし、案内状を出しているので、休日は極力「奈邪」へ出掛けるようにしている。
知り合いの誰が来るかわからないからである。これが普通のギャラリー会場だと、
展示する間ずっと誰かが、会場に居なければならないのだ。

2週目の休日(土)再び「奈邪」へ出掛けた。予報は雨のち晴れだったが、雨男が
復活したか、送らせて出掛けたが、雨は止むことなく降っていた。

前回は車で行ったが今回は電車である。「奈邪」の近くを流れる佐奈川堤の桜が
満開のはずだから、当然花見で一杯をもくろんでのことだ。

11時過ぎに「奈邪」に着いたが、まだ雨は降っていた。マスターに挨拶をして
感想帳をのぞくと、俳句仲間の一人が書いてくれていた。奥まった席へ陣取り、
コーヒーを頼んで、俳句帳を取り出す。昼には晴れると見込んでのことだったが、
正午を回っても降っていた。

やむなく花見を強行することにして、一旦「奈邪」を出た。小雨ではあったが
シトシトと降っていた。佐奈川堤の桜は予想どうりの満開だ。すぐそばに
大型ス-パーがあるので、全て現地調達できるのである。つまみとカップ酒を揃えて
スーパーの外へ出るとすでに雨は止んでいた。「よしよし、いいぞ」わたしは
ほくそ笑んだ。

雨だったせいか人通りは極端に少ない。これはラッキーである。頭上をトンネルの
ように覆っている桜並木の下のベンチに買い物袋のビニールシートを敷いて座る。

しかしこの時思わぬ客がやってきたのである。つまみに簡単な握り寿司のパックを
買っていたのだが、それを食べようとした瞬間、どこから見ていたのか鳩が5~6羽
わさわさと足元に降り立ったのだ。そして周りを取り囲むように近づきながら
ククーククーと鳴くのである。明らかに催促しているのだ。

「なんちゅうヤツらだ」と、呆れつつも寿司をパクつき始めた。時折ご飯の
欠けらを放ると、ササッと寄ってきて食べてしまう。ちょうどイクラになったので、
一粒放ると、ササッと寄ってきたが、食べ物ではないと見てとったか、プイッと次々
離れてしまった。「なんだ、イクラは旨いんだぞ」何となく損した気分になって、
心の中でなじった。

そのうち、後に来た一羽がヒョイとイクラをつまむと、おいしかったのかそのまま
呑みこんでしまった。「だろう」わたしはそいつにニンマリとうなづいた。
次にご飯粒を放るとまた早いもの勝ちに取って行く。しばらくして、イクラを放って
みると、またプイと離れていく。そして何と最初に食べたやつがまたやってきて、
パクリ…。そいつだけがイクラの味を知ったのである。

わたしは、つまみを平らげ、カップ酒を呑み干し、一人宴を満喫した。


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感想帳へのお願い

2011-04-09 08:58:30 | 絵・まんが
先の東日本大震災後の余震が、これでもか、これでもかと、まるで追い打ちを
かけるように続いている。

震度6強などというのはそれだけで、りっぱな大震災ではないか。

専門家の話では、東日本大震災が何百年に1度という巨大地震のため、
食いこんでいたプレートの戻りが大き過ぎて、あちこちの歪みも
大きいらしいので、それに伴う余震も大きくなっているという。

そのせいもあってか、どうも日本各地の火山が活発化しているそうな。
日本沈没がシャレにならなくなってきているのである。

こんな最中にわたしはのんびり作品展示である。後ろめたさは否めないのだが、
絵はわたしにとって、かけがえのないものなので、心して今日も「奈邪」へと
望みたいと思う。

そうは言っても、絵を生業にいているわけではないので、素人である。
なので、見て下さる方は、基本的にどなたでも歓迎します。
浮世の義理、暇つぶし、通りすがり、物見遊山、冷やかし、退屈しのぎ、その他…。

それから、作品展示のとき、いつも感想帳を置かせていただいている。それは
一言でも作品を見た印象を書いていただきたいからである。

以前やった展示で感想帳が置けなくて、展示が終わった後に、何とも言えない
寂しさ、虚しさを覚えたことがあったのだ。それから、感想帳を置けない所では
二度と展示などするまいと思ったものである。

感想帳は、言わば作者と絵を見てくださった方とのコミュニケーションの“あかし”
ともいうべきもので、大切にしているのだ。

自分が描いた絵は、自分では中々客観的に見れないものなのである。それが
他人にはどう見えているのか、今後の勉強の為にも知りたいのである。
だから感想帳には、本音を書いていただきたいのだ。叱咤激励は言うに及ばず、
罵詈雑言でもけっこう。思ったまま、感じたままを書いていただくと有難いと
思っています。作者が特に好きなのは、鋭い指摘の“ハチの一刺し”です。

グサリと後ろから心臓を貫いてもらって、のちに一杯の酒をふるまっていただければ
もう言うことなし…です。

★Sさんへ、無かったポストカードは「奈邪へ②」の見出し画像の絵だと思うのですが、
これが、携帯で撮ったもので、ハガキに印刷してみたのですが、ちょっと使い物に
なりませんでした。というわけで、「奈邪」へ持っていくことができなくなりました。
申し訳ありません…。
★さらにSさんへ、どうも間違っていたようです。よくコメントを読み直して
みますと、違う薔薇のようですね。(すみません)自分で展示しておきながら
薔薇は2作だと思い込んでいたのです。多分これですね実はこの作品もうまく印刷できなかた作品なのです。引き続き
申し訳ありません。(泣)
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2011「奈邪」へ②「撃沈!」

2011-04-06 03:50:46 | 絵・まんが
佐奈川での菜の花見を終えると、再び「奈邪」へと戻った。前と同じ席に
着くと、アイスコーヒーを頼んだ。今日は閉店まで居る予定なのだ。
というのは、案内状を出しているので、誰か知り合いが来るかもわからないからである。

「いつ居るの?」と事前に連絡してくる人もいるし、日時を決めて
待ち合わせる場合もある。旧友が多いので、みんな久しいのだ。

まあ…マスターにしてみれば、ちゃんとした客ともいえないようなわたしが
一日いると少々ウットウシイでしょうが、多くても土・日の2日なので、
御辛抱賜りますようお願いしますデス。

わたしはアイスコーヒーを飲みつつ、俳句手帳を取り出して、俳句を
ひねり始めた。ここ豊川は自然が豊富なので、俳句作りにはもってこいなのだ。

   座り折る 膝の菜の花 たゆましむ

   菜の花に 溺れて食べる にぎりめし

そのうちに、数組のお客が入ってきて、一組がわたしの席の隣りに座った。
「tyainsiutunamoktiu」「ん?」見るとはなしに、隣りにさりげなく死線を
送ると、どうやら外国人の男性が一人いるではないか。

隣りに座っているのは奥様らしき日本の方のようだ。流暢な英語で旦那さまと話を
している。向かい側には奥様のお母さんらしき方が座っていて、こちらとは
日本語の会話だ。

ひとしきり世間話などした後(聞き耳を立てていたわけではないので、多分…)
「この人元漫画家だって」と言っているではないか。「フフフ…おもしろいわ」
どうやら、漫画でつづったわたしの自己紹介ファイル「はいまん彩」を
見てくれているようだ。何だか照れくさい…。ちょっと間をおいて、「フ~ンこの人、
魚が得意みたいねえ…」コ…コホン…。

きょう新しく作ってきたファイルを感想帳の横に置いていたのである。どうやら
それを持ってきて見ているようなのだ。なんだか面映ゆくなって、わたしは目を
こすったりして目をつぶり、しばし寝たふり…。

    うららかに 眠りし猫の 耳うごく

当然、聞き耳はダンボのようになっている。隣りに作者が居ようとは知る由もなし。
まあ、こういうことはままあって、普通はこのあたりで終わりに近づくのだが、
「エ~何なに…愛しの〇〇」「ゲッ!」この瞬間わたしは固まってしまった。
忘れていたが、この「奈邪」には我が過去の、“忘れようとして思い出せない”
マンガがあるのだ。

よく元アイドルなどが、デビュー当時の映像など見せられて、恥ずかしがるが、
まったく同じような心境なので、よくわかるのだ。ひたすら恥ずかしい。

わたしは確認してなかったが、いつの間にかマスターが置いたに違いない。(泣)

それを見ているのだ。「フムフム…ふふ…」「作者は川〇一〇っていう人なの…」
「ネットで調べれば分かるかもね」ゲゲ…。

    それだけはお許しください

わたしは俳句手帳に思わずこう書きこんでしまったではないか。
「ぼくもネットで見つけたんですよ」とマスターが追い打ちをかける。

後で、マスターの娘さんが言ったのだが、わたしは顔が真っ赤になっていたそうな。
おまけに、お隣さんたちは、時折私の方を見ていたらしい。

わたしは、隣りから顔をかくそうと、段々後ろ向きになっていったのである。
きっと顔は、あの変幻自在に体色を変えることができるアオリイカのように
なって、赤くなったり青くなったりしていたに違いない。

そんな隣りの挙動不審のイカオヤジを怪訝に思って見ていたのだ。
「ぼくはイジワルだから何でも喋ってもらおうと紹介しなかったんですよ」
と、心やさしきマスターはほくそ笑んだ。

わたしはこの日「奈邪」にて撃沈してしまったのである。長~い1日だった。

★マスターにまたまた頂いたネーブルと豆腐のおいしかったこと、
どっちも絶品でした。

ありがとうございました。












    
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