20150202
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>おい老い笈の小文(38)ラブレターはみそひと文字で
2003年「おい老い笈の小文」の再録です。
~~~~~~~~~~~~~
ラブレターは、みそひと文字で
at 2003 11/17 06:48 編集
「知ったかぶりするな」「漢字多すぎ」という足跡で、すぐシュンとなる春庭。
自分が打たれ弱く、すぐいじけてしまうという人間であることを知っていたから、これまでひきこもり生活を続けて、世間との接触を避けてきたのだ。
春庭とは感覚が異なる文を書く人(とても上品で余裕ある奥様)から「お話の真意が伝わり難くて」という足跡をもらって、たちまちケションとしぼんでしまった。
春庭、まだ修行中の身、文章が下手だということは承知の上でウェブにのせているのだが、それほど意味不明で、話の内容が伝わらない文なのか、、、、めげてしまった。
「春庭の品のない文が嫌い」って人も多かろうし、「漢字が多くて感じ悪い」って人もいるだろう。
だが、若きウェブ友・タコさんは「私の文章がわからんというヤツは、首でもくくっていなさい」と、威勢がいい。それを読むと、こちらも元気復活。そうそう。無理に分かってもらわずともよろしい!!、、、あぁ、でも、やっぱりちょっとは分かってほしいなあ。
人それぞれ、趣味いろいろ。AVが嫌いってやつは、無理につきあわんでも、文部省選定教育記録映画を見ていればよろしい!
あ、今、AVと聞いて『団地妻真昼のもだえ』とか、『女教師鞭の教え、もっとたたいて』なんぞというタイトルが頭に浮かんだ人、ビデオ見過ぎです。
日本語教師がいうAVというのは、アスペクト&ヴォイス。「相と態」と、いうことですからね。
「態」って、受動態能動態のことです。ほら、昔、受身形って習いましたね。be動詞プラス過去分詞っての。日本語だと、れるられる。
上位になって、のしかかっていくのが能動態、その行為を受けて「あれぇ、ご無体なー」と、やられてしまうのが受動態。せめる。せめられる。のしかかる。のしかかられる。やる。やられる。ほる。ほられる。いれる。いれられる。れるれるられるれれれ、、、。
ほら、こういうことを書くから「お話の真意が、、、」と言われてしまうのだ。この段落に真意などありません。
わからん奴はマスでも、かいてなさい。あ、そこの君、きみ!ズボン脱がなくてよろしい。これは、最近はやりの「百マス計算」と言いまして、提唱した陰山英男さんは、百マス計算大当たりになって、本もドリルも売れに売れた。
しかも、教務主任も教頭もすっ飛ばして二階級特進。現在は、尾道市立土堂小学校の校長先生です。公教育の学力低下問題の救世主みたいな先生です。
ほらね。春庭って、やっぱり教育的発言が得意ですわ。みなさん、春庭の「おいおい」読んで「イミワカンネー」になったら、頭ひねってないで、百マスかいておべんきょしてね!
そうすればあなたも二階級特進夢じゃない。いつまでたっても非情キンコーシの春庭の駄文なんか読んでないで、ほらほら、せっせと百マスかく!
あー、また顰蹙買ったなぁ。どうも品がないね。でも、「笑いました」という足跡やメールもらうと嬉しい。
2003/11/12 21:50 bibi626 枕紙っていったいなんでしょう???
と、質問を受ける。
だから、枕紙という古典語を使わずに、ティッシュ、と現代語で書いたのだ。若い人には通じない日本語。
2003/11/12 22:10 haruniwa Make Loveのあとに二人で使う物、愛の手紙を昔はこういう
と、親切な「コテン日本語」の説明なども行っている。教育的!
コミュニケーション不在の殺伐とした現代にあって、1行レスでことば遊び。仮初めのバーチャルコミュニケーションと、いわば言え。これまでひきこもりで、教室と家の往復のほか、ほとんど会話というものがなかったこの十余年の生活。
ホームページを始めて、おしゃべりの楽しさを味わっている。
日本の言語文化「和歌」も、基本はことばのやりとり「挨拶」である。奈良平安の男と女は、和歌のひとつも詠めなければ、恋人を得ることもできなかった。
昔に生まれなくてよかったって?そんなこと言わずに、さあ、ラブレターは、ひとつ三十一文字で、、、。
あ、いやな人は百マスでもかいて。だから、君、ズボン脱がなくていいんだったら。学力低下が案じられる今日このごろでありますねえ。
☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.48
(れ)連城三樹彦『恋文』
我家はテレビを見るのが好き。ただし、ながら見で、ぼうっとしながらずっとテレビを流しっぱなしということはしない。見るときは馬鹿なバラエティ番組もいれこんで見て、いっしょに大笑いをする。
スマスマのコントも、ナイナイの「ごち」も、トリビアのヘェも、きっちり見ているのである。
ドラマも大好き。夏は『ウォーターボーイズ』と『すいか』にはまった。
今期はいちばん笑えるのがクドカンドラマ『マンハッタンラブストーリー』。それ以外に『末っ子長男姉3人』とか『ハコイリムスメ』などのホームドラマも見ているが、私はあまりノレていない。
『恋文』は、「いつもの通りの渡辺篤郎の、いつもの通りの演技にどこまでのってやれるか」という興味だけで、見ているようなもの。映画ではショーケンがやった役。妻子がありながら、不治の病をもつ元恋人と過ごすことを選ぶ。
映画では倍賞美津子がやった妻を水野美紀。
妻と、夫と、その恋人のものがたり。
竹原郷子33歳。女性雑誌の編集部につとめるキャリアウーマン。夫の将一はひとつ年下で中学の美術教師。二人の間には優という一人息子がいる。
将一がある朝突然、女性からの手紙を残して出ていった。手紙の差出人は田島江津子。将一のかつての恋人だったが、今は白血病に犯され、あと半年の命だという。
将一は、身よりのない彼女につきそうことを決意する。死の時を迎えるまで、自分の全てをかけて看病しようと、学校勤務もやめた。
当然郷子は怒る。私と優はどうなるのか。それでも郷子は夫を許し、息子には「長く生きられるお母さんは、死んでいく江津子さんのためにお父さんを半年貸してあげるの」と説明する。
郷子の忍耐が限界に達したころ、将一は離婚話を持ち出した。元気なうちに結婚式だけでも挙げさせたいので、離婚届けにハンを押してくれ。郷子は怒る。なぜ本当に離婚までしなければならないのか、どこまで耐えればいいのかと。
翌日、江津子が自殺をはかった。江津子は将一と郷子が本当の夫婦であることを知っていたのだ。
二人の女は初めて本心をぶつけ合う。郷子は心を決めた。将一と別れよう。
今、江津子さんにウエディングドレスを着せなければ、将一は一生後悔する。悔いを残したままの夫とは、これからうまくやっていけない。
夫のわがまますべてを許して、郷子は離婚届けを出した。
将一と江津子の結婚式の日、将一は離婚届けの紙をみつめて「こんな凄いラブレターをもらったのは初めてだよ」とつぶやいた。
あらすじを読むと、世の妻たちは「なんだかなぁ」と、思うだろう。えぇっっ!なにがすごいラブレターよ、これってどうよ!!!
日記を書いたり読んだりするコミュニケーションを「そんなの本当のコミュニケーションとはいえない」と、考える人もいるだろうが、ネットのつながりもまた、人と人とのおつきあい。人を生かすコミュニケーションだと信じている。
しかし、一般論、またネットの中のことならいざ知らず、もし、世の多くの妻たちが、郷子の立場に置かれたら、どうだろうか。このようなラブレター(離婚届け)を出せる心広い女性がどれくらいいるのだろうか。
私?うちの場合、離婚届も必要ないくらい、はるか遠いところにいるからねぇ。地下鉄で16分の事務所から帰ってこないことは、前にも書いたとおり。地下鉄で16分。すごく遠い。
今の私なら、何の躊躇もなく、郷子と同じようにラブレターを渡しますよ。
私の不在のパートナーは、とても親切な人。このような不治の病をもつ人と知り合ったら、できる限りのことをするだろう。
とても親切だったから、ナイロビで迷子になった私を導いて、道案内してくれたのだし、私の親戚から「いやぁ、世の中は広い。この娘と結婚する勇気のある青年がいたとは!」と感嘆されたくらい、勇気のある人でもある。親切で勇気のある男、私のパートナーなら、必ず、江津子を励ますだろう。
ラブレターを送ったあと、私はどうするか?江戸時代「みくだり半」は、一面「再婚保証書」でも、あったことを11/12「愛人でいいのと歌う歌手がいて」に書いた。
もう、そうなったら、再婚保証!ビルゲイツさん、求婚待ってます!!
わっはっは!そんなことあるはずないから、しょうがないなぁ、夢は自分の手でつかむとするか。
<つづく>
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>おい老い笈の小文(38)ラブレターはみそひと文字で
2003年「おい老い笈の小文」の再録です。
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ラブレターは、みそひと文字で
at 2003 11/17 06:48 編集
「知ったかぶりするな」「漢字多すぎ」という足跡で、すぐシュンとなる春庭。
自分が打たれ弱く、すぐいじけてしまうという人間であることを知っていたから、これまでひきこもり生活を続けて、世間との接触を避けてきたのだ。
春庭とは感覚が異なる文を書く人(とても上品で余裕ある奥様)から「お話の真意が伝わり難くて」という足跡をもらって、たちまちケションとしぼんでしまった。
春庭、まだ修行中の身、文章が下手だということは承知の上でウェブにのせているのだが、それほど意味不明で、話の内容が伝わらない文なのか、、、、めげてしまった。
「春庭の品のない文が嫌い」って人も多かろうし、「漢字が多くて感じ悪い」って人もいるだろう。
だが、若きウェブ友・タコさんは「私の文章がわからんというヤツは、首でもくくっていなさい」と、威勢がいい。それを読むと、こちらも元気復活。そうそう。無理に分かってもらわずともよろしい!!、、、あぁ、でも、やっぱりちょっとは分かってほしいなあ。
人それぞれ、趣味いろいろ。AVが嫌いってやつは、無理につきあわんでも、文部省選定教育記録映画を見ていればよろしい!
あ、今、AVと聞いて『団地妻真昼のもだえ』とか、『女教師鞭の教え、もっとたたいて』なんぞというタイトルが頭に浮かんだ人、ビデオ見過ぎです。
日本語教師がいうAVというのは、アスペクト&ヴォイス。「相と態」と、いうことですからね。
「態」って、受動態能動態のことです。ほら、昔、受身形って習いましたね。be動詞プラス過去分詞っての。日本語だと、れるられる。
上位になって、のしかかっていくのが能動態、その行為を受けて「あれぇ、ご無体なー」と、やられてしまうのが受動態。せめる。せめられる。のしかかる。のしかかられる。やる。やられる。ほる。ほられる。いれる。いれられる。れるれるられるれれれ、、、。
ほら、こういうことを書くから「お話の真意が、、、」と言われてしまうのだ。この段落に真意などありません。
わからん奴はマスでも、かいてなさい。あ、そこの君、きみ!ズボン脱がなくてよろしい。これは、最近はやりの「百マス計算」と言いまして、提唱した陰山英男さんは、百マス計算大当たりになって、本もドリルも売れに売れた。
しかも、教務主任も教頭もすっ飛ばして二階級特進。現在は、尾道市立土堂小学校の校長先生です。公教育の学力低下問題の救世主みたいな先生です。
ほらね。春庭って、やっぱり教育的発言が得意ですわ。みなさん、春庭の「おいおい」読んで「イミワカンネー」になったら、頭ひねってないで、百マスかいておべんきょしてね!
そうすればあなたも二階級特進夢じゃない。いつまでたっても非情キンコーシの春庭の駄文なんか読んでないで、ほらほら、せっせと百マスかく!
あー、また顰蹙買ったなぁ。どうも品がないね。でも、「笑いました」という足跡やメールもらうと嬉しい。
2003/11/12 21:50 bibi626 枕紙っていったいなんでしょう???
と、質問を受ける。
だから、枕紙という古典語を使わずに、ティッシュ、と現代語で書いたのだ。若い人には通じない日本語。
2003/11/12 22:10 haruniwa Make Loveのあとに二人で使う物、愛の手紙を昔はこういう
と、親切な「コテン日本語」の説明なども行っている。教育的!
コミュニケーション不在の殺伐とした現代にあって、1行レスでことば遊び。仮初めのバーチャルコミュニケーションと、いわば言え。これまでひきこもりで、教室と家の往復のほか、ほとんど会話というものがなかったこの十余年の生活。
ホームページを始めて、おしゃべりの楽しさを味わっている。
日本の言語文化「和歌」も、基本はことばのやりとり「挨拶」である。奈良平安の男と女は、和歌のひとつも詠めなければ、恋人を得ることもできなかった。
昔に生まれなくてよかったって?そんなこと言わずに、さあ、ラブレターは、ひとつ三十一文字で、、、。
あ、いやな人は百マスでもかいて。だから、君、ズボン脱がなくていいんだったら。学力低下が案じられる今日このごろでありますねえ。
☆☆☆☆☆☆
春庭千日千冊 今日の一冊No.48
(れ)連城三樹彦『恋文』
我家はテレビを見るのが好き。ただし、ながら見で、ぼうっとしながらずっとテレビを流しっぱなしということはしない。見るときは馬鹿なバラエティ番組もいれこんで見て、いっしょに大笑いをする。
スマスマのコントも、ナイナイの「ごち」も、トリビアのヘェも、きっちり見ているのである。
ドラマも大好き。夏は『ウォーターボーイズ』と『すいか』にはまった。
今期はいちばん笑えるのがクドカンドラマ『マンハッタンラブストーリー』。それ以外に『末っ子長男姉3人』とか『ハコイリムスメ』などのホームドラマも見ているが、私はあまりノレていない。
『恋文』は、「いつもの通りの渡辺篤郎の、いつもの通りの演技にどこまでのってやれるか」という興味だけで、見ているようなもの。映画ではショーケンがやった役。妻子がありながら、不治の病をもつ元恋人と過ごすことを選ぶ。
映画では倍賞美津子がやった妻を水野美紀。
妻と、夫と、その恋人のものがたり。
竹原郷子33歳。女性雑誌の編集部につとめるキャリアウーマン。夫の将一はひとつ年下で中学の美術教師。二人の間には優という一人息子がいる。
将一がある朝突然、女性からの手紙を残して出ていった。手紙の差出人は田島江津子。将一のかつての恋人だったが、今は白血病に犯され、あと半年の命だという。
将一は、身よりのない彼女につきそうことを決意する。死の時を迎えるまで、自分の全てをかけて看病しようと、学校勤務もやめた。
当然郷子は怒る。私と優はどうなるのか。それでも郷子は夫を許し、息子には「長く生きられるお母さんは、死んでいく江津子さんのためにお父さんを半年貸してあげるの」と説明する。
郷子の忍耐が限界に達したころ、将一は離婚話を持ち出した。元気なうちに結婚式だけでも挙げさせたいので、離婚届けにハンを押してくれ。郷子は怒る。なぜ本当に離婚までしなければならないのか、どこまで耐えればいいのかと。
翌日、江津子が自殺をはかった。江津子は将一と郷子が本当の夫婦であることを知っていたのだ。
二人の女は初めて本心をぶつけ合う。郷子は心を決めた。将一と別れよう。
今、江津子さんにウエディングドレスを着せなければ、将一は一生後悔する。悔いを残したままの夫とは、これからうまくやっていけない。
夫のわがまますべてを許して、郷子は離婚届けを出した。
将一と江津子の結婚式の日、将一は離婚届けの紙をみつめて「こんな凄いラブレターをもらったのは初めてだよ」とつぶやいた。
あらすじを読むと、世の妻たちは「なんだかなぁ」と、思うだろう。えぇっっ!なにがすごいラブレターよ、これってどうよ!!!
日記を書いたり読んだりするコミュニケーションを「そんなの本当のコミュニケーションとはいえない」と、考える人もいるだろうが、ネットのつながりもまた、人と人とのおつきあい。人を生かすコミュニケーションだと信じている。
しかし、一般論、またネットの中のことならいざ知らず、もし、世の多くの妻たちが、郷子の立場に置かれたら、どうだろうか。このようなラブレター(離婚届け)を出せる心広い女性がどれくらいいるのだろうか。
私?うちの場合、離婚届も必要ないくらい、はるか遠いところにいるからねぇ。地下鉄で16分の事務所から帰ってこないことは、前にも書いたとおり。地下鉄で16分。すごく遠い。
今の私なら、何の躊躇もなく、郷子と同じようにラブレターを渡しますよ。
私の不在のパートナーは、とても親切な人。このような不治の病をもつ人と知り合ったら、できる限りのことをするだろう。
とても親切だったから、ナイロビで迷子になった私を導いて、道案内してくれたのだし、私の親戚から「いやぁ、世の中は広い。この娘と結婚する勇気のある青年がいたとは!」と感嘆されたくらい、勇気のある人でもある。親切で勇気のある男、私のパートナーなら、必ず、江津子を励ますだろう。
ラブレターを送ったあと、私はどうするか?江戸時代「みくだり半」は、一面「再婚保証書」でも、あったことを11/12「愛人でいいのと歌う歌手がいて」に書いた。
もう、そうなったら、再婚保証!ビルゲイツさん、求婚待ってます!!
わっはっは!そんなことあるはずないから、しょうがないなぁ、夢は自分の手でつかむとするか。
<つづく>