20161002
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>秋散歩(2)ダリアと栃の実 in 神代植物園
9月、ひとり散歩はせっせと公園めぐりをしました。
秋の七草を見に、向島百花園へ行ったのが9月5日。でも、まだ夏の気温で、秋草はあまり咲いていませんでした。9月後半のシリーズは、万葉集の「秋の七草」の歌にしようと決めたので、「七草全部見たい」と思って、都内の公園、植物園を巡ったのです。
都内の庭園、植物園は65歳以上無料か低料金のところがほとんどで、敬老の日の1週間は、無料のところが多かったです。「貧乏な年寄りは、お国のために早く死ね」という施策のもとでほそぼそ生きている身としては、せめて無料の草木でも眺めて生きていきまする。
もともと画素数少ないデジカメですし、近接撮影モードもないので、じょうずな花写真は撮れないことはわかっているのですけれど、なんとか自前で七草そろえたいと発心しました。それでも見ることなかった花はネット写真を借りました。だんぜん借りもの画像のほうがきれいな花です。それでも、できるだけ撮影したい、とがんばりました。
神代植物園入り口にある「秋の七草」寄せ植えコーナー。

9月19日、三鷹駅から調布行きのバスに乗って、神代植物園入り口下車。
ぽつぽつ雨が降り出しました。う~ん、美術館散歩なら雨降りでも気にならないけれど、植物園では雨は避けたかった。しかし、まあ、敬老週間で無料だから、雨がひどくなったら、すぐに帰ろうと、入園しました。
傘をさしてダリア園を通る。ダリアもさまざまな園芸品種が開発されていて、どの花もあでやかできれいでした。
ダリアの世話をしていた方に「昔、うちの庭に咲いていたダリアをポンポンダリアと呼んでいたのですけれど、今このダリア園にはポンポンダリアというのはないんですね」と、質問してみました。「はい、園芸種では花の大きさが5センチ以内の丸い花をポンポンダリアと呼んでいるので、この園にはポンポンダリアというのは植えていないです」という解説でした。確かにダリア園の花たちは、10センチにもなる大きな花が絢爛豪華に咲いていました。
子どもの頃の我が家の庭のポンポンダリア、けっこう花の大きいのもあったと記憶するけれど、今は小さい花がポンポンダリアなんだ。
ビューティフルティーチャーという名のダリア。私のことよね。

ティンカーベル

イエローパール

恋空

まだ品種ネームがついていないのか、No.14-178という番号のほか、さまざまな品種





子どもの頃、庭の草花はままごとに自由に使ってよかったのだけれど、ダリアは「毒があるからダメ」と禁じられていました。でも、庭の中で、こんなにおいしそうな料理にできあがる花はそうはないですから、姉と妹、私、三人姉妹はせっせとダリアをごちそうにして遊びました。我が家の庭、水仙も都忘れもダリアも、まったく世話をしないで毎年花を咲かせている、「自由気まま」の花壇でした。どこからか、苗や種をもらってきて植えてもすぐに咲かなくなる花も多かったけれど、ダリアはけっこう縄張りが強くて長年同じ場所に何株も出てきました。
姉が料理して、私と妹が食堂のお客になるおままごと、60年前の日々。
雨が強くなってきたので、深大寺出口から出て、蕎麦屋に入りました。そのうち小止みになるかと天ぷら蕎麦を食べて待っていたのですが、いっこうに小降りになりませんでした。
細くて小さいエビの身でどうしてこんなに大きな衣がつけられるんだろうと、その技にびっくりの天ぷら蕎麦
雨の中、森の小径を通り、この雨つづきで、きのこがたくさん出ているのを観察。
雨の森

きのこ写真いろいろ撮ったのですが、種類はわかりません。きのこ本がいろいろ出ているので、そのうち、図書館で照合を。






瓢箪へちまの棚を見て、すいれんの池に出ました。


森の中、大量に落ちている木の実を拾いました。園内の植物を持ち帰ってはいけないだろうと思ったのですが、生えている植物をひっこぬいたりするのではなく、落ちているものだからお目こぼしを、と、十粒いただきました。あとで調べると、落ちている葉や木の実は持ち帰っていいとのこと。よかった。
木に説明がついていなかったので、何の木の実か定かでない。栃の実だろうと検討をつけました。おみやげの栃餅を食べたことはあるけれど、実際に木の実を見たことはありませんでした。
家に帰って調べると、やはり栃の実。
こどものころ、カヤの実が大好きで、ひとりで拾いに行って、ひとりで灰汁につけてあく抜きをして、こんろの火でよく炒って、ひとりで食べました。私だけがナッツ大好きで姉も妹も、「そんなあく抜きとか手間かけてまで食べたくない。南京豆のほうがおいしい」と言っていました。
栃の実、餅にしたいけれど、あく抜き用の木灰、買わなければ手にはいりません。

雨が強くなってきたので、熱帯温室へ。リニューアルされてか、ら初めて入ります。
熱帯の花、蘭、ベゴニア、熱帯睡蓮など、きれいに咲いていました。絶滅危惧種も多くなってきた小笠原諸島の植物保全も行っていて、有意義な温室です。
サガリバナ、




温室の熱帯蓮の葉

温室の熱帯スイレン





目的であった秋の七草写真、あまり咲いていなくて、なでしこもききょうの花もちょっと貧弱。くずは見当たらず。七草の花写真という目的には、雨の中歩いたのに収穫は少なかったです。でも、雨の中、木やキノコを見て歩くなんてこと、もう二度としないと思うので、一日、よい日をすごしたと思うことにしました。
<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>秋散歩(2)ダリアと栃の実 in 神代植物園
9月、ひとり散歩はせっせと公園めぐりをしました。
秋の七草を見に、向島百花園へ行ったのが9月5日。でも、まだ夏の気温で、秋草はあまり咲いていませんでした。9月後半のシリーズは、万葉集の「秋の七草」の歌にしようと決めたので、「七草全部見たい」と思って、都内の公園、植物園を巡ったのです。
都内の庭園、植物園は65歳以上無料か低料金のところがほとんどで、敬老の日の1週間は、無料のところが多かったです。「貧乏な年寄りは、お国のために早く死ね」という施策のもとでほそぼそ生きている身としては、せめて無料の草木でも眺めて生きていきまする。
もともと画素数少ないデジカメですし、近接撮影モードもないので、じょうずな花写真は撮れないことはわかっているのですけれど、なんとか自前で七草そろえたいと発心しました。それでも見ることなかった花はネット写真を借りました。だんぜん借りもの画像のほうがきれいな花です。それでも、できるだけ撮影したい、とがんばりました。
神代植物園入り口にある「秋の七草」寄せ植えコーナー。

9月19日、三鷹駅から調布行きのバスに乗って、神代植物園入り口下車。
ぽつぽつ雨が降り出しました。う~ん、美術館散歩なら雨降りでも気にならないけれど、植物園では雨は避けたかった。しかし、まあ、敬老週間で無料だから、雨がひどくなったら、すぐに帰ろうと、入園しました。
傘をさしてダリア園を通る。ダリアもさまざまな園芸品種が開発されていて、どの花もあでやかできれいでした。
ダリアの世話をしていた方に「昔、うちの庭に咲いていたダリアをポンポンダリアと呼んでいたのですけれど、今このダリア園にはポンポンダリアというのはないんですね」と、質問してみました。「はい、園芸種では花の大きさが5センチ以内の丸い花をポンポンダリアと呼んでいるので、この園にはポンポンダリアというのは植えていないです」という解説でした。確かにダリア園の花たちは、10センチにもなる大きな花が絢爛豪華に咲いていました。
子どもの頃の我が家の庭のポンポンダリア、けっこう花の大きいのもあったと記憶するけれど、今は小さい花がポンポンダリアなんだ。
ビューティフルティーチャーという名のダリア。私のことよね。

ティンカーベル

イエローパール

恋空

まだ品種ネームがついていないのか、No.14-178という番号のほか、さまざまな品種





子どもの頃、庭の草花はままごとに自由に使ってよかったのだけれど、ダリアは「毒があるからダメ」と禁じられていました。でも、庭の中で、こんなにおいしそうな料理にできあがる花はそうはないですから、姉と妹、私、三人姉妹はせっせとダリアをごちそうにして遊びました。我が家の庭、水仙も都忘れもダリアも、まったく世話をしないで毎年花を咲かせている、「自由気まま」の花壇でした。どこからか、苗や種をもらってきて植えてもすぐに咲かなくなる花も多かったけれど、ダリアはけっこう縄張りが強くて長年同じ場所に何株も出てきました。
姉が料理して、私と妹が食堂のお客になるおままごと、60年前の日々。
雨が強くなってきたので、深大寺出口から出て、蕎麦屋に入りました。そのうち小止みになるかと天ぷら蕎麦を食べて待っていたのですが、いっこうに小降りになりませんでした。
細くて小さいエビの身でどうしてこんなに大きな衣がつけられるんだろうと、その技にびっくりの天ぷら蕎麦

雨の中、森の小径を通り、この雨つづきで、きのこがたくさん出ているのを観察。
雨の森

きのこ写真いろいろ撮ったのですが、種類はわかりません。きのこ本がいろいろ出ているので、そのうち、図書館で照合を。






瓢箪へちまの棚を見て、すいれんの池に出ました。


森の中、大量に落ちている木の実を拾いました。園内の植物を持ち帰ってはいけないだろうと思ったのですが、生えている植物をひっこぬいたりするのではなく、落ちているものだからお目こぼしを、と、十粒いただきました。あとで調べると、落ちている葉や木の実は持ち帰っていいとのこと。よかった。
木に説明がついていなかったので、何の木の実か定かでない。栃の実だろうと検討をつけました。おみやげの栃餅を食べたことはあるけれど、実際に木の実を見たことはありませんでした。
家に帰って調べると、やはり栃の実。
こどものころ、カヤの実が大好きで、ひとりで拾いに行って、ひとりで灰汁につけてあく抜きをして、こんろの火でよく炒って、ひとりで食べました。私だけがナッツ大好きで姉も妹も、「そんなあく抜きとか手間かけてまで食べたくない。南京豆のほうがおいしい」と言っていました。
栃の実、餅にしたいけれど、あく抜き用の木灰、買わなければ手にはいりません。

雨が強くなってきたので、熱帯温室へ。リニューアルされてか、ら初めて入ります。
熱帯の花、蘭、ベゴニア、熱帯睡蓮など、きれいに咲いていました。絶滅危惧種も多くなってきた小笠原諸島の植物保全も行っていて、有意義な温室です。
サガリバナ、




温室の熱帯蓮の葉

温室の熱帯スイレン





目的であった秋の七草写真、あまり咲いていなくて、なでしこもききょうの花もちょっと貧弱。くずは見当たらず。七草の花写真という目的には、雨の中歩いたのに収穫は少なかったです。でも、雨の中、木やキノコを見て歩くなんてこと、もう二度としないと思うので、一日、よい日をすごしたと思うことにしました。
<つづく>