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ぽかぽか春庭「秋は夕暮れ」

2016-10-09 00:00:01 | エッセイ、コラム
20161009
ぽかぽか春庭ことばのYaちまた>神無月のことば(1)秋の暮れ

 秋は夕暮れ、である。夕日のさして 山の端 いと近うなりたるに からすの寝どころへ行くとて 三つ四つ 二つ三つなど 飛び急ぐさへあはれなり、である。
 もう、どうしようもなく、秋の夕暮れである。

山門をぎいと鎖すや秋の暮れ(正岡子規)
 そして、七つの子のもとへ、三つ四つ二つ三つと、からすの勝手なり

石ふたつ相寄るごとく秋の暮れ(高浜虚子)
 石だって寄り合いたくなるよね、秋の暮れだもん。

百方に借あるごとし秋の暮れ(石塚友二)
 だよね。秋の夕暮れだもの。夏は忘れていても、秋の暮れなれば百方の借。

この道や行く人なしに秋の暮れ(松尾芭蕉)
 そしてだれもいなくなった。

荒川の秋の夕暮れ

コメント (6)
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