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ぽかぽか春庭「綱川泰典フルートコンサートin旧古河庭園」

2017-06-01 00:00:01 | エッセイ、コラム
20170601
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>薔薇のコンサート(1)綱川泰典フルートコンサートin旧古河庭園

 5月27日土曜日、旧古河庭園に出かけました。
 みどりの日に古河庭園に行ったときは、まだバラはほとんど咲いていませんでした。バラがちょうど見頃のころ、土日は仕事疲れを休めるだけで出かける気になれず、ようやく27日に出かけたら、大半のバラは咲き終わっていました。それでも何種類かはきれいに咲いていたので、バラを楽しみつつ、もうひとつのお目当ての「芝生広場での無料コンサート」を楽しみました。

 5月27日の出演者は、綱川泰典さん。自己紹介でもおっしゃっていましたが「視覚障害、全盲のフルート奏者」です。伴奏のキーボード演奏者酒井亮さんも全盲です。
 目がご不自由な方、ピアノの辻井伸行さんも、バイオリンの川畠成道さん和波孝禧さん、皆さん、目が不自由な分、いっそう音への感性がすぐれているのだろうと思います。

 天性の音感の良さはあるとしても、楽器の演奏に卓越するためには、並々ならぬ努力があってのこと。綱川泰典さんも、これまでさまざまな苦難を乗り越えてフルート奏者として活躍なさっているのだろうと思います。

 私は、12時からの1回目コンサートに遅れて到着し、バラの曲メドレーから聞きました。
 バラメドレーの曲目は、バラが咲いた、のばら、夏の名残のばら、酒とバラの日々、ローズ。
 パンフレットの曲目名を見て「夏の名残のバラThe Last Rose of Summer」って知らないなあと思っていたら、日本の音楽教科書では「庭の千草」として知られている曲でした。
 「ローズ」もフルートの響きによく合っていました。この曲も耳になじんでいる曲。あれ?映画『ローズ』は見たことないのに、どうして私口ずさめるのかしらと思っていたら、ジブリアニメ『思い出ぽろぽろ』のエンディングで都はるみが歌った歌を気に入って歌っていた曲でした。

 バラつながりで、「ベルサイユのばら」アニメ版の主題歌「薔薇は美しく散る」。アニメソングから「アンパンマンのうた」「ルパン3世」
 綱川さんの自作曲「絆」。
 最後の曲は「情熱大陸」。私は、葉加瀬太郎のバイオリンよりずっと好きでした。作曲もなさっているので、ルパン3世や情熱大陸のフルート版アレンジもご自身でなさったと思うのですが、すてきな編曲でした。

 アンコールは観客の手拍子を交えたラディッキー行進曲。綱川さんのMC、ユーモアのある楽しいしゃべりで観客をのせていました。

 綱川さんの語りでひとつだけ気になったこと。「みなさん、バラの花をお楽しみになったことと思いますが、私はバラを見ることができません。でも、風にのって、かすかにバラの香りがしてきました」

 春庭は嗅覚が弱く、かすかな香りというのは感じないほうです。バラ園のバラ、最盛期にはバラの香りも強いのでしょうが、盛りをすぎた5月27日には、ほとんど香りもありませんでした。それが、バラジェラートを買いに、アイス屋の前に並んだら、アイスやジェラートに入れるバラ香料の香りを強く感じました。
 演奏会場の芝生広場にまで風にのってきたのは、この「ジェラートに混ぜ込むバラ香料」だろうと、残念に思いました。
 ローズペタルとローズティのダブルジェラート470円。香りづけに使った香料は、たぶん天然ローズ香料ではなくて、人工香料。

 「バラのかおり」は本物じゃなかったのは残念でしたが、綱川さんのフルートは、本物の、美しい音色。帰り際「すばらしい音でした」と、声をかけ、「コンサート開催などの庭園維持活動」の募金箱に少額の寄付。

 綱川さん酒井さんの、この先の活躍を願って、古河庭園を出ました。
バラの香りのほか、残念だったのは、この日、カメラを忘れたこと。古河邸をバッグにした綱川酒井デュオの写真撮りたかった。
 
 フルート奏者綱川泰典さん(借り物画像です)

コメント (6)
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