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ぽかぽか春庭「運慶展」

2017-10-26 00:00:01 | エッセイ、コラム


20171026
ぽかぽか春庭@アート散歩>2017秋のアート(5)運慶展 in 東京国立博物館

 息子から招待券を奪い取って「運慶展」に行く。1枚しかもらわなかったというのを「君はいつ行くのかわからないけれど、母は確実に行くから、母にゆずっておきなされ。みたいと思ったとき、君がチケット買ってみればよし」と。

 運慶(生年不詳ー1224)は、平安末期鎌倉初期の仏師。確実な運慶作品として31体が知られており、そのうち22体が、東京国立博物館で展示中。正式には「興福寺中金堂再建 記念特別展」。運慶の父康慶、運慶の息子湛慶と康弁の仏像も合わせて「慶派」の仏像が平成館に並びます。
 仏教美術に詳しくないし、招待券で入ったのだからと、520円の解説ガイドを借りました。

 お寺にお参りに行って、手を合わせて拝むのが仏像の見方であると承知はしているけれど、運慶の造形の力強さ繊細さを堪能し、お寺では決して出来ない「仏像の裏のウラまで見てとれる」と、背中側から見ることができるのも博物館のありがたさ。
 解説を聞き見所を教えてもらいながらの仏像見物。ありがたさも倍増でした。

 ひとつひとつの仏像に対する細かい解説については、見巧者たちの説明がいくらでもあるので、私はただ造形の美しさ力強さに見惚れながら会場3周しました。
 最後の1周は、8時半に入場を締め切ってから最後の9時まで見たので、雨の土曜日わんさかといた観客もほとんどいなくなった静けさの中、一体とじっくり対話しながら見て回れました。

 運慶の三男康弁(こうべん)の天灯鬼竜灯鬼は興福寺にあります。


HAL:竜灯鬼ちゃん、あんたのお尻、キュートだねぇ。仏の明かりを1200年も灯してくれてご苦労さんだね。
竜灯鬼:なんせ運慶の息子の作品で残っているのってオレサマくらいだからね。よく拝んでいきな。ご利益あるかも。
HAL:ありがとうごぜえますだ。一病息災健康長寿学業上成就に家内安全良縁獲得商売繁盛」
竜灯鬼:あ、オレサマ頭よくないから、そんなに一度にお願いされても覚えられないから。
HAL:つかえねーなあ。いいよ、阿弥陀様に頼むから、オマエはこれから千年くらい、あかりかついでいなされ。

なんてお話をして。キュートなお尻側から写した画像は見つかりませんでした。私はウラからじっくり見たからいいけれど。やはり画像もほしいです。

ありがたき三尊像もウラから見られる



 次回も運慶展

<つづく> 
コメント (5)
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