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ぽかぽか春庭「曼殊院の庭」

2018-12-02 00:00:01 | エッセイ、コラム
20181202
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2018十八番日記京都ほんのり秋色(3)曼殊院の庭

 今回の京都旅行のテーマは、庭園、建物、工芸、です。
 修学院離宮は朝9時から1時間の見学。参観者待合所での休憩も長居はできず「次の参観者が集合しますので」と、追い出されました。
 次の見学は、徒歩でいけそうな曼殊院。

 修学院離宮の門から曼殊院へ向かう道。


<きょうの出会い>
 途中、畑にいるおばさんに「こちらの道を行けば曼殊院へ行けるんですよね」と確認しました。おばさんは、畑から道に出てきて、後ろ向きになり、私と話しながら後ろ向きのまま歩きだしました。
 「後ろ向きに歩くの、テレビでやっているの見たことあります。それ、健康法でいいんだそうですね」とたずねると、「うん、うん」とうなずいています。
 京野菜の話など聞きながら歩いていきました。

 途中、関西セミナーハウスというところの前まできました。コーヒーののぼり旗が立っているので「わたし、足が悪いので、ここで一休みしていきます」とおばさんに言うと、おばさんは元の道を普通に戻っていきました。


 思うに、おばさんは健康法のために後ろ向きになって私の前を進んでいたのではなく、東京から来たというバーさんが道に迷わないよう、それとなく先導していてくれたのです。「案内しますよ」の一言もなく、さりげなく先導してくれた京都一条寺近くのおばさん、ありがとうございました。

 関西セミナーハウスでは、なにかの講演会が行われていましたが、ロビーには売店の人だけ。絵葉書を購入してロビーの椅子で休ませてもらいました。

 関西セミナーハウスのすぐそばに曼殊院。拝観料600円。

<きょうの建物>
 門から曼殊院を見る


 門の中側


 庭園は「小堀遠州好みの枯山水」と説明がありますが、遠州が作庭したのかどうかはさだかではありません。

 曼殊院は、外観のみ撮影でき、門から中に入ると、庭園も建物内部も、すべて撮影禁止と出ていました。しかし、中には庭園をフツーに撮影している人もいます。

 私は、お金を取って観覧させるのなら、身分証明書を出し、住所氏名を申込用紙などに記入した参観者には、撮影を許可すべきだという確信をもっています。お寺の内部や仏像など、フラッシュ禁止は当然でしょうが、商用などでないなら、他の見学者が写り込まないよう注意を払い、何物も傷つけたりしないのであるならば、撮影してもよいように思うのですが。一律に撮影禁止というのは、いかがなものか。お寺は税を免れている分、参観者の仏教への崇拝の気持ちが深まるように努力すべし。一律撮影禁止措置は、その寺への崇拝の念を減じます。
 儲け主義の寺では「撮影料」というのを一般参観者からも徴収しているそうで、そういうお寺、仏罰があたると思いますけれど。

 どうやら、拝観料払うときに「堂内すべて撮影禁止」と、申し渡してはいるものの、縁側に座って庭園を撮影するのは「黙認」のようです。それなら、お金を払うときに「堂内撮影禁止」と、いちいち言うのはやめてほしい。

<きょうの庭>
 以下、勝手に撮影した曼殊院の庭と建物。


 枯山水 禅風と王朝風が融合した庭、だそうです。

 中庭(亀島)




 ↓は、不動明王に「撮影してもいいですか」とたずねたら、明王は「よし」とおっしゃったので、一枚パチリ。ほら、お寺はいろいろ面倒なこと言いますが、不動明王はおおらかです。我が信心は、ますます深く、世界平和国家安泰家内安全学業成就金運上昇その他もろもろお祈りしてきました。


 曼殊院の塀


 曼殊院道の田んぼは稲刈りの最中。わら束を残さず、細かく粉砕しつつモミだけを収穫している方式でした。

 
 曼殊院道をしばらく下り、途中客を下ろしているタクシーを見つけ、大通りのバス停まで乗ることにしました。1万歩を超えると、足がもたない。

 京都造形芸術大学の前でタクシーを降り、大学内カフェでコーヒーを注文して一休み。大学祭間近と見えて、学生たちがカフェ内を飾り付けていました。
 通信教育部があり、定年後のおじさんおばさんたちが彫刻や油絵などを学んでいます。スクーリングに来る高齢者も多いので、私がカフェにいても居心地悪いことはありませんでした。


 京都第一日目10月25日の歩数21422歩。疲れた。

<つづく>
コメント (2)
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