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ぽかぽか春庭「つつじのうた」

2019-04-28 00:00:01 | エッセイ、コラム
20190428
ぽかぽか春庭ことばのYaちまた>つつじ歌(3)つつじの詩


『つつじ』 詩 金子みすゞ
小山のうえに ひとりいて
赤いつつじの 蜜を吸う

どこまで青い 春のそら、
... 私は小さな 蟻かしら

甘いつつじの 蜜を吸う
私は黒い 蟻かしら


 『つつじの花』田中冬二(詩集『菽麦集』から)
若葉した山の処々に
火のように燃えているつつじの花
麦の穂も出揃った
あかるい縁側で蜂蜜の壜に
レッテルを貼っていた
紫雲英の花の蜜であった
家の中で時計が十一時を打った




 桜が咲き、ハナミズキが咲き、つつじが咲く。春から初夏へ。季節のめぐりがなごやかなひとときを運んできますように。

<おわり>
コメント (2)
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