20220807
ぽかぽか春庭ことばのYaちまた(2)福田須磨子の原子野より
福田須磨子 詩集『原子野』より
生命を愛しむ新しき年の始めに
しみじみとわが生命愛しむ
原爆の傷痕胸にみちしまま
絶望と貧苦の中でたえだえに十年
げにも生きて来しか
悲しみと苦悩の十字架をおい
ほそぼそと生命かたむけ
生きて来しこの現実を
奇蹟の思いでかえりみる
”吾尚生きてありここに座し
一切を観ずふきちぎれた魂は
未定の生を夢み一片の我が生命を
愛しむ。
しみじみとわが生命愛しむ
原爆の傷痕胸にみちしまま
絶望と貧苦の中でたえだえに十年
げにも生きて来しか
悲しみと苦悩の十字架をおい
ほそぼそと生命かたむけ
生きて来しこの現実を
奇蹟の思いでかえりみる
”吾尚生きてありここに座し
一切を観ずふきちぎれた魂は
未定の生を夢み一片の我が生命を
愛しむ。
福田須磨子は、23歳の時に長崎で被爆し、家族3人を失いました。
原爆症と闘い、1974(昭和49)年52歳で死去。