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ぽかぽか春庭「野口里佳不思議な力展 in 東京都写真美術館」

2023-01-19 00:00:01 | エッセイ、コラム


20230119
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2023文日記正月アート散歩(2)野口里佳不思議な力展 in 東京都写真美術館
 
 東京写真美術館、毎年2日3日は無料観覧の日。
 「美術館で初詣」3日は恵比寿詣で。

 写真美術館の正月恒例だった雅楽演奏会が中止になっていること、残念に思っていましたが、コロナのためだと思い込んでいました。
 毎年雅楽演奏をしてくださった橘雅友会メンバーの一員だった写真美術館研究員の金子隆一氏が2021年6月に逝去なさっていたこと、知らないでいました。
 金子氏は、台東区谷中の慈雲山正行院 に生まれ、住職を受け継いだほか、写真史家、写真コレクターとして、写真美術館の研究員として活躍。数々の写真展を企画運営しました。さらに雅楽において篳篥演奏家として演奏活動も行うという、多彩多能な方でした。私より1歳年上の方、2021年の他界は残念至極。
 人の3倍も活躍され、十分に生きつくしたこととは思いますが、私にとっては、正月に雅楽が聞けなくなったこと残念。無料で聞けるところ、ほかにはないからなあ。
 これまでのご活躍をしのびつつ、お正月の写真美術館へ出かけました。

 3日に、写真美術館の無料公開の展示「野口里佳不思議な力展」を観覧。
 開催期間:2022年10月7日(金)~2023年1月22日(日)

 美術館による作家紹介
 野口里佳 Rika Nogichi
 さいたま市出身。那覇市在住。1992年より写真作品の制作を始め、展覧会を中心に作品を発表。現代美術の国際展にも数多く参加している。2002年、第52回芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)を受賞。国内での主な個展に「予感」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2001年)、「飛ぶ夢を見た」(原美術館、2004年)、「光は未来に届く」(IZU PHOTO MUSEUM、2011–2012年)など。
 作品は東京国立近代美術館、国立国際美術館、グッゲンハイム美術館、ポンピドゥ・センターなどに収蔵されている。

 写真美術館の口上
 このたび東京都写真美術館では「野口里佳 不思議な力」展を開催します。 野口里佳は1995年「写真3.3㎡(ひとつぼ)展」と1996年「写真新世紀」展でのグランプリ受賞以降、〈フジヤマ〉(1997年–)、〈飛ぶ夢を見た〉(2003年)、〈太陽〉(2005–08年)、〈夜の星へ〉(2014-15年)などの写真・映像作品を国内外の展覧会で発表し、国際的にも高い評価を受けている写真家です。 野口はこれまでに、水中や高地、宇宙といった未知の領域と人間との関わりをテーマにした作品を手がけてきました。近年では、日常や周囲に満ちる無数の小さな謎の探求を通して、見るものの感覚や想像を解き放つような表現を追求しています。写真と映像、ドローイングによって構成される本展は、初期作品〈潜る人〉(1995年)から最新作〈ヤシの木〉(2022年)までを出品作品に含み、時間や場所も超えていく写真の「不思議な力」に導かれるように、野口がこれまでに出会ってきた様々な現象や光景が描き出されます。その独自の作品表現に触れることは、それぞれの存在がこの世界に生きていることの意味を見つめ直し、また写真・映像のもつ「不思議な力」とは何なのかを考えるきっかけとなることでしょう



 展示第1室は写真撮影可能エリア。
 スプーンの先にリングがくっついている写真。どちらかが磁力を帯びていてくっついているんでしょうけれど、「目に見えない力」を表したいのかなあと思います。

 第1室以外の写真は撮影禁止なので、画像は借りもの。
 ヤシの木を写した写真は3枚並んでいました。


 初詣の写真美術館。野口里佳の写真、実をいうと、悪くはなかったけれど、特別衝撃を受けたとか、美しさに見とれた、という感じでもなかった。
 才能のある写真家だということはわかったけれど、昨年末12月に見た星野道夫や藤原新也に比べると、「ほかの展覧会や写真集も見たい」という気持ちは高まらなかった。まあ、そんな展覧会もあるってこと。

<つづく>
コメント
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