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ぽかぽか春庭「花曇りの桜」

2023-04-02 00:00:01 | エッセイ、コラム

20230402
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>花のもとにて春至難(1)花曇りの桜

 いっしょに退職することになったS非常勤講師とH非常勤講師が「最後にいっしょにごはんを食べながらお話しましょう」と、お別れ会食をセッティングしてくれたので、駅前のイタリアンの店で食べながらこれまでの思い出を語り合う時間がとれました。3月17日に卒業式を終えた後の3月20日のこと。

 S先生H先生は、2019年に最初に学院に勤務してくれた日本語講師です。S先生はもともとベテランで力量がありましたが、H先生はほぼ新任で経験が少ない日本語講師でした。しかしS先生は4年の間にめきめき実力をつけ、教師としての成長が著しかったです。とてもよい先生になり、学生からも慕われていました。
 H先生は「先生が新人の私にもいろいろな機会をあたえてくださり、ほんとうに日本語教師としてよい経験を積むことができました」と、くりかえし感謝してくださるのが申し訳ないように思います。

 私は私立大学文学部では「日本語教師養成講座」を受け持っていましたが、この日本語学校では「4コマ目は教科書などの授業ではなく、教師が自分の裁量で自由に日本語教育を実践する」という「ゆるい」スケジュールを作っただけなのです。H先生はその中でゲームをとりいれた授業など、いろいろ工夫して授業を実践してきました。
 すでに日本語教師の資格を得ている若い先生に、4コマ分の文型指導やテストなどの時間をぎっちぎちにとるより、自分の裁量で授業を構成するという時間を作ったことは、教師を育てるためには、よい方法だったのだと、今は思います。

 今は「思い出」になった日常の教室


 今回「6名いた日本語教師が一度に4名退職する」という状態になり、4月からは新しい日本語教師とともに学校がリスタートすることになりました。
 新体制のもとではそんな「ゆるい」授業は不可能で、点数を少しでも上げるための厳しい詰め込み教育が実践されていくことと思いますが、新しい体制の学校として今後は発展していくことを願っています。
 今後も学校を支えるべく残って仕事を続ける校長副校長にあとを託します。

 3月29日、校長夫妻副校長とのお別れ会食のあと、今まで住んでいた住所とのお別れのために、区役所へ。転出届を出しました。
 ほんとうは、2019年の夏から今の住所に住んできたのですが、仕事を続けているうちは、保険証や運転免許証の住所変更など手続きが面倒になるので、息子が残っている旧住所に住民票を置いたままにしてありました。夫タカ氏が「仕事を辞めたのなら、住所変更もしたらいいよ」というので、現住所への転入をすることにしました。

 区役所に行く途中、公園を通り抜けます。桜並木の下は昼間は宴会をする人もいたでしょうが、夕暮れ近くの公園の桜は、花曇りの中、もう散り始めています。
 区役所で待ち合わせをして、ミサイルママと花見をすることにしました。お互いの近況報告をして、HALが3月末で退職することも報告しました。そして、いつもの愚痴。「辞めたくてやめたんじゃないよぉ。リストラされたの」
 まあ、たいていの反応は「73歳になっていれば、リストラっていうより定年後の嘱託も打ち止めになったってところだから、嘆くほどのこともないでしょう」なんですが、やさしいミサイルママは、「これからどうするの」と心配してくれました。「年金じゃ食べていけない一家だから、少し休んでなにか探すよ。夫はね。シルバーセンターに登録しておけば、なにかしら仕事があるんじゃないかって言うんだけどね」

 今回のミサイルママとの待ち合わせは、ゆみさんコンサートが4月29日に行われるので、ミサイルママじんさん夫妻と並びの席をとってもらい、チケット代を渡すためでした。
 モスバーガーのコーヒーでおしゃべりして、雨が降ってきたので「じゃ、また由美さんのコンサートで」と再会を約束しました。


<つづく>
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