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ぽかぽか春庭「明治生命館」

2023-04-18 00:00:01 | エッセイ、コラム

20230418
ぽかぽか春庭アート散歩>建物散歩拾遺(1)明治生命館

 静嘉堂文庫美術館の移転に伴う閉鎖で、一般公開が中断していましたが、2022年10月に再開されました。
 2023年2月18日土曜日、行ってきました。一般公開は、土日のみ。2Fを見学できます。無料。
 再開直後は混み混みだったということでしたが、半年たって、見学ラッシュもほとぼりがさめただろうと思っての訪問でした。当たり。2月18日という寒い時期だったということもあり、私が見学している間、1組2組の見学者を見かけましたが、ほとんどの部屋に私ひとりだけで、静かにゆっくり過ごせました。

設計:岡田信一郎・岡田捷五郎(信一郎は、途中で死去したため、弟が引き継いだ)
構造設計:内藤多仲

 明治生命による建物説明
 明治生命館は、1934年(昭和9年)3月、3年7ヵ月の歳月をかけて竣工しました。設計は当時の建築学会の重鎮であった東京美術学校(現、東京芸術大学)教授岡田信一郎氏です。古典主義様式の最高傑作として高く評価され、わが国近代洋風建築の発展に寄与した代表的な建造物と言われています。
 建築家・岡田信一郎氏/1883年(明治16年)東京生まれ。東大建築学科卒。大正から昭和初期にかけて、歌舞伎座、ニコライ堂修復、日本銀行小樽支店など、建設当時から話題になった作品を多く手がけた建築家です。
 1945年(昭和20年)9月12日から1956年(昭和31年)7月18日までの間、アメリカ極東空軍司令部として接収され、この間、1952年(昭和27年)まで2階の会議室が連合国軍最高司令官の諮問機関である対日理事会の会場として使用されました。マッカーサー総司令官もこの会場で開催された会議に何回も出席しています。
 1997年(平成9年)5月29日、文化財保護審議会の答申によって、昭和の建造物として初めて国の重要文化財に指定されました。

マッカーサーが会議に出席した会議室
  会議室
2階廊下

廊下柱の飾り

アカンサスの咲く廊下天井
部屋の天井

天井

各室の暖炉と意匠





 
部屋のすみ


床の寄せ木細工
アルコーブ
天井の意匠



 そうか、岡田信一郎はこの建物の完成を見ることなく亡くなったのか、と、説明書きを読む。
 2階はぐるりと一周して各室を見学でき、廊下からは1階を見下ろすことができます。1階では、現在も生命保険の「お客様相談」が行われていて、現役で仕事に使われています。

 三菱系列の明治生命の建物の次は、旧千代田生命の建物を紹介。

<つづく>
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