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ぽかぽか春庭「誕生日ディナー」

2023-04-27 00:00:01 | エッセイ、コラム
20230427
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2023ふみ日記晩春(1)誕生日ディナー

 子供の誕生祝い。品物のプレゼントはとうに廃止で、二十歳すぎてからの誕生日祝いは「都内好きなレストランで食事をする」というのがプレゼントになってきました。
 2023年は特に感慨深い誕生日。娘40歳です。まだ病院通いが続く身ですが、今のところは数値も心配ない範囲です。先週、少し体調を崩したので心配しまして、予約をしたバースデーディナーも「食べられたらね」という気のない返事でしたが、22日に宝塚鑑賞の終演後19時の予約で晩御飯をおいしく楽しく食べることができました。

 帝国ホテルの中の「カジュアルフレンチ」の店ラブラッスリー。カジュアルと言ってもそこは帝国ホテル。ディナーの中でいちばんお安めのひとり7000円のコースにしたのですが、私は生ビール、娘はぶどうジュースをつけて、サービス料などで合計2万円弱になりました。皆様方にはなんでもないコースでしょうが、日ごろ半額値下げになった寿司や魚など買っている我が家にとっては、年に1度の大贅沢。私はもう今月からお給料も入らない身ですから、誕生日ディナーのプレゼントも今年が最後かもしれません。 

 母娘は、ひごろ食べつけないメニューを選ぶ、というチョイスが同じ。トリささみはよく買うけれど、牛ささみという部位をスーパーの肉売り場で買ったことがなかった。牛肉専門店などではあつかっているのだろうけれど。いったい牛のどの部分なのか、ウエイターに尋ねる。足のつけねのあたり、ということでした。
 メニューの中に「ライス・パン」が書かれていなかったので、娘が「メニューには書いてないけど、パンはコースメニューに入っていますか」と尋ねると、高級フレンチなど注文し慣れていない客と見抜いて「はい、ついております。おかわりは無料です」と教えてくれる。おかわり無料というからには、おかわりした。貧乏人だからね。
 メニューをコピーしてもらいました。料理名とかウエイターが説明してくれたけれど、絶対に覚えられないので、紙メニューをコピーしてもらうのが恒例。


・前菜 シカ肉のテリーヌ
・パン
・メイン 牛ささみ肉のソテー
・デザート 私バナナクリームタルトとコーヒー 娘プディングと紅茶

 テリーヌは、ワゴンに見本が載っている中から選ぶ。

 私とが選んだのは右端のシカ肉のテリーヌ。
野菜のテリーヌも食べて色どりがきれいなので、食べてみたかったのですが、日ごろジビエ料理店にもいかないので、シカに決めました。
 野菜テリーヌの盛りつけ例。アルコールが香りづけにつかってあるというので、娘は付け合わせ無し。
 野菜テリーヌの盛りつけ例。


 メインの「牛ささみステーキ」マッシュドポテトが付け合わせ。ドミグラスソースとマスタードがついていました。
メイン肉料理と私


 娘がデザートにプディングを選んだのは、アルコールで香りづけをしていないのはプディングだけというメニュー解説があったから。アルコール分は飛んでいて、お子様でもお安心してお召し上がりいただいております、というのだけれど、香りづけ程度でも気持ちが悪くなってしまう超アルコールアレルギーなので、安全策のプディングにする。娘は、高級プディングを食べて「カフェとかのなめらかプリンなんかとも違う、絶品」というのだが、私はたぶん、スーパーのプッチンプリンとの差はわかるけれど、カフェのひとつ500円くらいのプリンとの差はわからないアンチグルメの舌だから、プリンひとつに1,000円以上だすのはソンしたみたいな気になる貧乏人。
 バナナクリームタルトと私


 お店のお知らせには帝国ホテル改築のため、ラブラッスリーも閉店になり、新しい帝国ホテルで再開店できるかどうかは不明。再開なしの方向なのだそうです。そうだと、今回はラブラッスリーで2回目の食事にして最後かもしれず、味わって食べました。
 おのぼりさん母娘は、お店の人に「閉店になってしまったら、お店にかざってあるミシャのタイル画はどうなるんですか」などと質問しました。もし、お店に飾れないような状況になっても、帝国ホテル内のどこかに飾られるのではないか、というようなお話でしたが、できればラブラッスリー、残ってほしいです。他のフレンチ、めっちゃ高くて、とうていうちらには食べにいけそうにない。

 味は確かだけれど、気軽な店です。カジュアルフレンチだから、ドレスコードなんかもないし、私たちが食べているテーブル近くに、子連れの客が二組いて、ファミレスほどではないけれど、にぎやかでした。わたしは、ミシャのタイル画の前に2テーブルをつかっている家族連れがテーブルを離れたら、記念にミシャの絵の前で写真とっておこうと思って、デザートも終わったらしいテーブルをちらちら見ていました。その視線を見抜いたらしく、ウエイターが「本日は、昨日おとといに比べると少し気温がさがりましたね」なんていう天気の話をふってきて、「本日は店内にぎやかになっておりまして」と、言う。私が子供のにぎやかな声を気にしてミシャ前の家族をちらちら見ているのかと案じたらしい。「いえ、楽しくお食事させていただいております」と、言う。
 高級店のウエイターは、客が心地よくすごせるように、いろいろ気遣うのだろうなあと思ったけれど、娘は子供の声は「楽しい」と感じるほう。ファミレスで子供がさわいでいても「子供がうるさい、と言う客はファミレスに来るな」と思うほうだから、ウエイターに気遣いをさせてしまって申し訳なかった。
 
 帝国ホテルのフレンチ、ラブラッスリー、おいしかったです。
 帝国ホテルの翌日は、スーパーの半額割引セールで800円→400円のお弁当を買いました。

<つづく>
コメント (2)
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