20230422
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>懸賞生活(3)宝塚公演見にいきます
娘が続ける懸賞生活。マイタケが当たったりフォアグラが当たったり、自分では買うことはないであろう、100グラムん千円もしそうな高級肉セットなども当たりました。食品やマグカップやお皿などの食器、ブランケットやひざ掛け、商品券など毎週ひとつふたつの当選品お届け物があります。
たくさん応募するために、一度にたくさんの買い物をします。缶コーヒーやお茶のペットボトルが1年分もたまったり、そんなにお茶漬けを食べることないのに、お茶漬けの素が何食分も保存されてしまったり。食品はいずれ食べるのですが、A賞をねらって、残念賞B賞のトートバッグが次々と届き、トートバッグ大尽になったことも。
食品などの直接生活に役立つもののほか、2月の東京ディズニーランドご招待の次は、東京宝塚劇場の公演に当選しました。4月22日土曜日。3時半からの貸し切り公演です。
私が宝塚の公演を劇場で見たのは、もう50年も昔のことになります。50年前、中学校の国語教師をしていたころのこと。
部活動の担当で受け持った演劇部指導に役立てようとモダンダンスのレッスンを受け、NHKアナウンサーが指導する朗読の訓練を受けていました。朗読の訓練は、視覚障碍者の音読ボランティアに役立ったし、日本語教師の仕事にも役に立ちました。
ダンス練習は直接仕事に役立つことはなかったけれど、心身の健康に役立ちました。
50年前、N舞踊研究所のレッスン仲間の浜田マリちゃんが宝塚に合格し、音楽学校を卒業して、松原碧というヅカネームで星組からデビューしました。
マリチャン応援団として、舞踊研究所の仲間と一緒に、宝塚劇場へマリちゃんが出ると、行って公演を見ました。どんな演目だったか、さっぱり覚えていないのですが。
松原碧さんは、川口市出身の宝塚68期生で、星組の娘役。愛称はマリちゃん。68期生の一路真輝さんは、今も女優さんとして活躍していますが、松原碧さんは、数年の活動ののち舞台から引退なさったようです。検索すれば今でもブロマイドを買うことができるみたい。今どうしていらっしゃるでしょう。
50年ぶりの宝塚公演。娘に感謝しつつ、いざ東京宝塚劇場へ。
『応天の門』は月組公演。
若き日の菅原道真が在原業平の依頼で、権力掌握に暗躍する藤原氏の起こす怪事件の解決に取り組む、という歴史サスペンス。原作は2017年に文化庁メディア芸術祭で新人賞を受賞した漫画です。
現代人から見れば。天神様、学問の神となった菅原道真〈845-903)と伊勢物語主人公六歌仙の在原業平(825-880)は、平安初期の大スターで、単独で主人公を張れるキャラクターです。でも、このふたりをいっしょに束ねようと考えた小説などはこれまで書かれていませんでした。
確かに20歳の年齢差はあるとはいえ、同時代を生きていたのです。ふたりを関わらせていっしょに活躍するというアイディアを思いついて、漫画にするのはすごい!
漫画単行本の監修は東京大学史料編纂所の本郷和人が担当しており、単行本には平安時代の文化・風俗に関する解説文が書かれているので、宝塚の脚本演出の田淵大輔も、そうそう歴史をめちゃくちゃには扱っていないと思います。
宝塚歌劇の設定では、若い「大学文章生」道真に対して業平は「検非違使の長」として出会います。史実としては、天皇の孫である上級貴族の業平が下級武官検非違使の長になることはありませんが、「事件解決」という設定のためですし、史実では、、、なんて野暮は言わずに華麗な舞台を楽しむことにします。
公演チラシに書かれているあらすじ。
平安時代の初め、京の都の人々は、鬼の行列が夜の大路を歩き回り、見た人を殺すという「百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)」のうわさにおびえていた。都の治安を守る検非違使(けびいし)の長、在原業平(鳳月(ほうづき)杏)は、官吏を目指す学生でありながら既に秀才と知られる菅原道真(月城かなと)に、事件解決への助力を頼む。
藤原義房とその養嗣子基経が朝廷の権力を掌握しつつあった平安初期。今日の都では月の子の日に百鬼夜行が通りを闊歩し、その姿を見たものを取り殺すという怪事件が頻発していた。幼き頃から週サイトの誉れ高き文章生、菅原道真は、ひょんなことから知り合った検非違使の長在原業平にその才気を見込まれ、この怪事件の捜査に協力することになる。唐渡りの品を扱う勝気な女店主照姫(しょうき)らの協力の素、次第に事件の真相に近づいてゆく道真。だがその背後には、鬼や物の怪の仕業を装い、暗躍する権力者たちの欲望が渦巻いていた、、、」
現在の月組のトップがだれであるかも知らないので、配役を見ても熱烈ヅカファンのように、この役には合わないだの、新人のだれそれが抜擢されていてすごいだの、という感想はないのですが、その分、物語をたっぷり楽しもうと思います。
<つづく>