20240310
ぽかぽか春庭言葉の知恵の輪>春庭文字表記(8)掃墓節
春庭アーカイブ。2009年に中国で仕事をしました。中国赴任中にブログUPした漢字話の再録です。
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2009/04/07
ニーハオ春庭中国通信>日本語でどづぞ(2)掃墓節
当地の寒さはだいぶ薄らいできました。氷が溶ければ「もう暖かい」と感じる地元の人たちの中には、昼中はコートを脱いで歩く人も出てきました。私も、昼うちはダウンコートを脱いでオーバーになりましたが、陽が落ちて以後はまだまだ冷えるので、ダウンコートです。
日本はもう桜満開でしょうね。娘からのメールでは、住まいの五丁目団地に咲いた桜の画像が届きました。「父、弟と、これからおばあちゃんの家へ行くところ」という文面に添付されていたものです。
「留守中、おばあちゃんのこと、よろしくね」と、娘に頼んできたのを、ちゃんとやってくれているみたいで、ほっとしています。「母親の世話はヨメまかせ」の夫を連れだして、いっしょにおばあちゃんの家へ行くことになったのは娘の手腕です。私が夫に「自分の母親なんだから、ちっとはおかあさんのところに顔をだしなさいよ」と言っても「仕事が忙しい」を錦の御旗にするのみなので。
さて、清明節(せいめいせつqīng míng jíe,)は、二十四節気の1つ清明を祝う日です。太陽黄経が15度になる4月5日前後に当たりますが、中国では4月5日を清明節として6日月曜日まで三連休になりました。
これは、去年からはじまった休日です。2007年にはこの休日は実施されておらず、そのかわり五一節(メーデー休暇)が5日間ありました。去年、北京オリンピックとのかねあいという意味もあったのか、休暇が4月と5月に振り分けられたのです。
清明節の日から穀雨までの期間全体を「清明の季節」と呼びます。草芽が伸び花が咲き、万物が清々しく明るい季節。緑の若草を踏んで春の到来を感じるため、「踏青節」とも言います。
中国では、この春先の季節に家族みんなで祖先の墓へ行き、線香をあげ祖先を供養します。そのため、清明節のことを「掃墓節=お墓を清める節句」とも言います。お墓を清めたらお供え物をして、紙で作ったお金や飾りを燃やして先祖を弔います。
多くの中国人が先祖の墓参りをする掃墓節。テレビでは、お墓参りに関するニュースが流れました。最近、何かと雪解けムードの台湾との交流ニュース。国民党とともに台湾に移住した人々が、大陸に残されている先祖の墓にお参りした、というニュースもありました。
日本のことはめったにニュースになりませんが、京都にある周恩来の石碑に集まった人々のようすが報道されていました。墓への参拝ではありませんが、これも清明節にふさわしい「故人を偲ぶ」ニュースとして報道されたのでしょう。
清明節さいしょの土曜日4月4日、私は「寝てよう日」でした。いつものように早起きをして、お昼過ぎに眠くなったので、夕方まで昼寝しました。ゆっくり疲れをとることができました。
ニーハオ春庭中国通信>日本語でどづぞ(2)掃墓節
当地の寒さはだいぶ薄らいできました。氷が溶ければ「もう暖かい」と感じる地元の人たちの中には、昼中はコートを脱いで歩く人も出てきました。私も、昼うちはダウンコートを脱いでオーバーになりましたが、陽が落ちて以後はまだまだ冷えるので、ダウンコートです。
日本はもう桜満開でしょうね。娘からのメールでは、住まいの五丁目団地に咲いた桜の画像が届きました。「父、弟と、これからおばあちゃんの家へ行くところ」という文面に添付されていたものです。
「留守中、おばあちゃんのこと、よろしくね」と、娘に頼んできたのを、ちゃんとやってくれているみたいで、ほっとしています。「母親の世話はヨメまかせ」の夫を連れだして、いっしょにおばあちゃんの家へ行くことになったのは娘の手腕です。私が夫に「自分の母親なんだから、ちっとはおかあさんのところに顔をだしなさいよ」と言っても「仕事が忙しい」を錦の御旗にするのみなので。
さて、清明節(せいめいせつqīng míng jíe,)は、二十四節気の1つ清明を祝う日です。太陽黄経が15度になる4月5日前後に当たりますが、中国では4月5日を清明節として6日月曜日まで三連休になりました。
これは、去年からはじまった休日です。2007年にはこの休日は実施されておらず、そのかわり五一節(メーデー休暇)が5日間ありました。去年、北京オリンピックとのかねあいという意味もあったのか、休暇が4月と5月に振り分けられたのです。
清明節の日から穀雨までの期間全体を「清明の季節」と呼びます。草芽が伸び花が咲き、万物が清々しく明るい季節。緑の若草を踏んで春の到来を感じるため、「踏青節」とも言います。
中国では、この春先の季節に家族みんなで祖先の墓へ行き、線香をあげ祖先を供養します。そのため、清明節のことを「掃墓節=お墓を清める節句」とも言います。お墓を清めたらお供え物をして、紙で作ったお金や飾りを燃やして先祖を弔います。
多くの中国人が先祖の墓参りをする掃墓節。テレビでは、お墓参りに関するニュースが流れました。最近、何かと雪解けムードの台湾との交流ニュース。国民党とともに台湾に移住した人々が、大陸に残されている先祖の墓にお参りした、というニュースもありました。
日本のことはめったにニュースになりませんが、京都にある周恩来の石碑に集まった人々のようすが報道されていました。墓への参拝ではありませんが、これも清明節にふさわしい「故人を偲ぶ」ニュースとして報道されたのでしょう。
清明節さいしょの土曜日4月4日、私は「寝てよう日」でした。いつものように早起きをして、お昼過ぎに眠くなったので、夕方まで昼寝しました。ゆっくり疲れをとることができました。
連休中に行きたいと思っていた所は集安市。バスに8時間乗り続けて行かねばなりませんが、古代史ファンにはおなじみの古代高句麗の王、好太王の石碑があり、世界遺産となっています。朝鮮族が多く住む地域の、北朝鮮との国境付近にあり、世界遺産登録時には、石碑の所有をめぐって北朝鮮とひと悶着あったみたいです。歴史的には古代朝鮮、高句麗の王だった好太王ですが、現在は鴨緑川を国境とするので、石碑は中国領土内に存在しています。
当地の中国人に聞いても「好太王?広開土王?知らないなあ」というのです。この世界遺産を訪問するのは、古代史好きの日本人ツアーか、韓国人ツアーの一行がほとんで、中国人はあまり訪れないようです。
暖かくなったら、ぜひ行ってみたい世界遺産です。
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当地の中国人に聞いても「好太王?広開土王?知らないなあ」というのです。この世界遺産を訪問するのは、古代史好きの日本人ツアーか、韓国人ツアーの一行がほとんで、中国人はあまり訪れないようです。
暖かくなったら、ぜひ行ってみたい世界遺産です。
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20240309
中国を旅した中でも、行くことができてよかった、と思える地のひとつが集安市の好太王碑です。思い出せばついこの間のことのように思いますが、もう15年も前のことになります。どんどん年をとりますが、思い出はいつまでも色あせないのがありがたいところ。
<つづく>