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ぽかぽか春庭「村居正之ー歴史を刻む 悠久の青ー展 in 郷さくら美術館」

2024-03-10 00:00:01 | エッセイ、コラム

 「月照」をメインにした展示チラシ

20240310
ぽかぽか春庭アート散歩>アート散歩2023拾遺(1)村居正之ー歴史を刻む 悠久の青ー展 in 郷さくら美術館

 ぐるっとパス利用期間も残り少なくなったころ、12月13日、郷さくら美術館へ出かけました。
 「村井正之・歴史を刻む悠久の青」展。私は現存画家の日本画に縁遠いので初めて見る作家でした。

 郷さくら美術館の口上
 このたび郷さくら美術館では、郷さくら美術館特別展「村居正之の世界—歴史を刻む 悠久の青—」を開催いたします。日本画家・村居正之は、現代日本画壇を代表する作家の一人です。村居正之は、1947年京都府に生まれました。京都市立日吉ヶ丘高校を卒業した後、1968年に画塾である青塔社へ入塾、池田遙邨・池田道夫に師事します。1971年には第3回日展に初入選。青塔社展や日展を中心に作品を発表し、早くからその実力が認められました。現在では日展の理事や日本藝術院会員を務め、大阪芸術大学、金沢美術工芸大学では後進の指導に力を注いでいます。
 本展は、村居正之が1992年から現在まで約30年にわたって制作してきた「ギリシャ・シリーズ」をご紹介いたします。村居正之は、天然の岩絵具の中でも特に群青色に魅了され、独自の深みのある青色を表現し、その色づかいは「青い墨絵」と評されています。ギリシャ文明の遺跡や建築の情感あふれる作品の数々。悠久の時を越えて描かれた青い世界をご堪能ください。
村井正之略歴
1947年 京都府生まれ。
1966年 京都市立日吉ヶ丘高等学校美術工芸コース日本画科卒業 
1968年 青塔社に入塾 池田遙邨に師事 
2014年 大阪芸術大学美術学科学科長就任
2016年 新日春会設立総会において運営委員に選出される
2018年 第5回日展で文部科学大臣賞受賞
2020年 財団法人林宗毅博士文教基金会(台湾)の文化賞受賞
    令和元年度第76回日本藝術院賞恩賜賞受賞 日本藝術院会員に就任
2022年 画業55年 日本藝術院会員就任記念「村居正之作品展~歴史を刻む 日本画の輝き~」開催 
 

 という、錚々たる画歴の、功成り名遂げた日本画家のひとりです。日本芸術院会員とか言われるとちょっと引いてしまう癖のある「ひがみ美術好き」のHAL。「生存中に栄誉栄典を受けてお幸せな画家の絵」、ええ、ええ、芸術院会員の絵は超高く売れてリッチな画家人生をおくっているんでしょうよ、という斜め視線で入っていきました。入り口を入った第1展示室には、毎回の並べ方通り、大作がずらり。群青色の大画面に囲まれて、大量の青い顔料に圧倒されました。この群青色は青い石を砕き、画家自身が岩絵の具を作るそうです。
 2階3階も全館松居正之作品。印象的な青と白でした。

「輝く」2015
            
「輝く夜」2002
 

「悠」2021            「雨」2008
 


「リンドス黎明」          「リンドス」1998 
 

「白い教会」1998         「光」2011
 

「岬へ」1998            「月」1998
 

  「メテオラ夕映」1998           

第二展示室              
 

入口のパネル

 今回のギリシャローマの遺跡シリーズのほか、さまざまな画題で芸術院賞大賞を受賞なさるまでになった大家の日本画、青く染められて中目黒駅まで戻りました。

<つづく>
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