みゃあはもう居ない

天気　晴
写真は、今の住まいの玄関の花。水遣りする人を募集していたので私で良かったら・・と、お花の世話をさせてもらえることになった。小さな楽しみが出来た。もっとも、日の当たらないところに置いているので、毎日の水遣りは不要。外へ出るときに様子を見て、花殻をとり除いたり。もう花の世話は出来ないこと、と思っていたので嬉しい。

先日、家に行ったらみゃあが居ない。みゃあは、野良猫保護団体の世話で施設へ移されたのだそうだ。体力がなくなり、このまま地域猫として冬を越せないだろう、と判断して「施設入所」させたのだろう。10日ほど前に撮った、最後の写真。しばらく並んで坐り、撫でてあげた。嫌がりも喜びもしなかった。感情がだんだん鈍くなっていたのか。その後も、一度、会っている。

一緒にがんばろうね、といつも声をかけてはいたけれど、私も、みゃあは多分、この冬を乗り切れないかも、とは思っていた。実は、ここへ突然の入所が決まる前、私も冬を独居生活で乗り切る自信がなくなっていた。話があったとき、あまり考えずに決めてしまったのだ。
みゃあは、何も解らず、どんな気持で知らない所へ連れていかれたのだろう。
長いことあの場所が縄張りで、ノラらしくもなく人なつこくて、皆に愛されてきたのだ。あのベンチで終わるのは困るけれど、施設に入って自由を奪われて、幸せなのかなあ？そう思ってふっと、写真を眺めていたら寂しくなった。人間だって、本当は元気で自分の家に住んでいる方が幸せなのだから。

みゃあの入った施設はどんな所か解らないけれど、私の入っている所は、いわゆる有料老人ホーム、と呼ばれる、高齢者住宅です。自治体経由で入所する、いわゆる「養護老人ホーム」「特別養護老人ホーム」とは違います。でも介護保険を使い、重度でも介護は受けられます。（今の私は不要）
みゃあがどんな暮らしをしているのかは解りません、猫ではSNS発信も出来ませんし。でも、「高齢者住宅」のことを少しでも知りたい、という人が居るかもしれないので、私は少しずつ書いていきます。プライバシーもあり、入所者の実態や費用などあまり詳細は書けませんが・・
そうそう、昨日の私の大失敗は、何とか道筋が立って解決できそうだ。

小春日のベンチや猫はもう来ない　　KUMI